あおい世界
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予約していた伊坂幸太郎さんの 『火星に住むつもりかい?』。 これも仙台が舞台なので、身近に感じたものの、 内容は難しかったー。 登場人物が多くて、誰が主人公なの?誰が正しいの? どういう風に解決するの?と、 ずーっと?マークが飛び交う中で読み進めた感じ。 最後の最後も合点がいったというよりは、 本当に?本当にそれでいいの?そういうことなの? って消化不良な感じ。 でも、世の中ってそういう矛盾とか価値観の違いとか、 集団心理とか、正義のはき違いとか、いっぱいあるんだろうな。 と考えさせられる内容でした。
次は、池井戸潤さんの作品で 『果つる底なき』。 17年前の作品で江戸川乱歩賞を受賞しています。 銀行員だった池井戸氏が退職し、作家になってから3年で、 憧れの乱歩賞を受賞したという経緯があるようです。 最近の池井戸さんは重くて難しい金融や企業のテーマを軽快に描いていますけど、 初期の作品だけに、直球勝負的な真剣さのある内容でした。 銀行員が解決していくわけですが、 殺人事件も起きるという物騒な展開になっていきます。 読後、爽快というより、解決して良かったという安堵感が大きかったです。
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