あおい世界
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2014年10月24日(金) |
本■白銀と卵と回廊。 |
まずは東野圭吾さんの作品。 以前読んだ 『疾風ロンド』 の前作にあたる 『白銀ジャック』。 ちょっと前にドラマ化されていたのを、 ちら見したので、配役を当てはめて読むことができました。 東野さんの作品、奥が深いねー。 そぅいぅ展開になるとは…、面白かった♪
次に棚から瀬尾まいこさんの 『卵の緒』。 タイトル同名と、それの倍ほどの長さの2編が収められていました。 坊っちゃん文学賞を受賞したこの作品は処女作みたいです。 全体的に瀬尾さんらしい優しさが溢れていて、 描かれる人物が逆境にも自然に振る舞えてることに好感をもちました。 特に2編目の内容が好き。 それから瀬尾さんが書かれた “あとがき” にじんとしてしまいました。 父親がいない家庭で育ったという瀬尾さん。 しかし生活力のある女ばかりの家族で育ったため、 そのことは重要ではなかったそうですが、 父親がいる普通の家族への憧れがあったって書いていました。 だからかな、突然新しいお父さんを受け入れたり、 腹違いの弟との生活を柔らかく表現できるのは。 じんときたのは、 桜と桃もそぅいぅ普通の家族に憧れているだろうなぁって思ったから。
最後に佐々木譲さんの 『回廊封鎖』。 すごくすごーく面白かった。 なんていうんだろう、 法を潜り抜けて胡坐をかいている人への復讐劇なんですけど、 複数の同志で真摯に取り組む姿勢は、 狙われているものよりも、狙っている側を応援したくなります。 間に入っている警察も狙われている方に嫌悪を抱き、 狙っている方に犯罪を犯さないためという、 ある意味、人情味溢れる物語だと思いました。
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