あおい世界
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次に、また予約本が届くまでの間、 棚から小川さんの本を2冊選びました。
まずは 『貴婦人Aの蘇生』。 伯父と父を奇妙な姿で亡くした後、 伯母の屋敷へ同居することになった姪。 そこでの奇妙で不思議な毎日。 姪が語り手で、心身症の恋人や剥製ブロイラー、ロマノフ王朝など、 風変わりな世界観が広がっているお話。 小川さんが描く主人公の目線は相変わらず優しく静かで、 目立たないような言動なのに、 なぜかその周りは、奇抜なことばかり転がっているという状態。 なかなかに面白かったです。
次に 『凍りついた香り』。 調香師の恋人が突然自殺をしたことで、 自殺の真相を探っていくうちに、 自分の知らない恋人の姿が浮き彫りになっていくという、 ちょっとミステリータッチの内容。 数学コンテスト、心身症らしい恋人の母親、母親を支えるその弟、 スケート、プラハ、ウィーン。。。 自分の恋人が、まったく知らない面をたくさん持っていたら、 どんな風に感じるだろう、 謎解きしたくなるだろうと思えますよね。
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