あおい世界
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2013年09月14日(土) |
本■ミーナとブラフマン。 |
予約している本が届かないので図書館の棚から選びました。 今回は小川洋子さんのを2冊。 まずは 『ミーナの行進』。 美しくてか弱くて、本とマッチ箱が大好きな6年生のミーナの家で、 1年間だけ一緒に暮らした中学1年生の朋子が感じる日常が綴られています。 日常といっても、ドイツ人の祖母が居る屋敷の中で繰り広げられることは、 朋子にとっては変化に富んだユニークなことだらけ。 たった1年のことなのに、深い絆に繋がれる家族に心温まります。
次に 『ブラフマンの埋葬』。 設定は日本なのか海岸なのか全然分かりません。 ブラフマンという名前が付けられた生き物も、 たぶんアレかなと思われるのはいますが、 はっきりと種類名は出てきません。 <創作者の家> で管理人をしている主人公とブラフマンが過ごした、 短い夏のひとときが描かれています。 しかしながら、ラストシーンはあっけなかったなぁ。 感情が描かれないのはわざとなのかなぁ。
小川さんの本は丁寧で優しく品のある登場人物ばかり出てくるので、 現実的ではないと思いつつ、 こうであったらいいなと思える温かさがあります。 ある意味、感情の起伏がない安定感があるので、 刺激を求めるときには物足りないけどね。
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