あおい世界
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2012年06月25日(月) |
本■怪物と朝顔とグリーン。 |
ドラマが面白かったので原作本を読みたくなり、 予約したのは2月。 やっと順番がきました。 河原れんさんの 『聖なる怪物たち』。 代理出産とか病院経営難とか医師や看護師の苦悩が描かれていて、 大まかな筋道はドラマと同じですが、 そこから派生する内容は全然違うものでした。 違っていても、どちらがどうという比較をする気にはならず、 淡々と違いを受け止めながら小説は小説の面白みがあり、 小説のままドラマ化されても良かったと思いますが、 ドラマ化されたままの小説でも有りだなという感じ。 あまり作品数は多くないようですが、他のも読んでみたい。
次に棚から選んだ初めての作者。 豊島ミホさんの 『夜の朝顔』 と 『エバーグリーン』。 まず 『夜の朝顔』 では、 片田舎に住む小学生の日常が描かれています。 主人公が1年生から6年生になるまでの7話ですが、 学年を追うのと、季節が巡るのと同じ流れで、 読み終えた時には一緒に成長できたような気がしました。 友達関係、家族関係、先生との関係、男子との関係…、 小学生も楽じゃないってこと思い出しました。
次に 『エバーグリーン』。 中学生の時に10年後の約束をした同級生への思いを胸に、 それぞれがどんな風に成長したか、 その約束はどんな風にかなえられたのか、 これといったドラマティックな内容はなく、 淡々とした日常と、思いが込められている作品ですが、 『夜の朝顔』 同様、全体的に優しく穏やかで心地よい文章でした。 これからも豊島さんの作品を手にしたいと思います。
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