あおい世界
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4時に会社を出て、自宅近くの銀行へ。 昨日の車検代含めて、香典分を下ろしました。 自宅にて支度を済ませ、 少し早めに桜と桃をピアノ教室へ迎えに行き、そのまま伯母さまの通夜へ。 伯父さまの時と同じ葬祭会館。 こんなこと慣れっこになりたくないけれど、 3ヶ月前の記憶が鮮明に残っているので、 要領が分かりきってしまっていることが、また哀しい。
祭壇に飾られた伯母さまは、 まだシャキッとしている頃のもので、 バリバリ働いていたことを思い出しました。 あるときは、呉服店に勤めていて、 店に顔を出した母とあたしを近くの喫茶店へと連れて行ってくれました。 そこは、地下に降りていったところにあって、 チョコレートプリンをご馳走になったのです。 高校生になりたてのあたしにとって、そこはおしゃれな喫茶店で、 一度入ってしまえば怖くない自分のテリトリーのような場所となり、 その後、数回、友人を連れて行ったこともありました。
従姉と会うのは伯父さまの時以来。 高校生の娘と中学生の息子も連れてきていて、 桜と桃は二人との再会を喜んでいました。 最初は照れ合っていたのに、遊び始めたら年齢差関係なくはしゃいでいて、 こういう席ではなく、楽しい席で会えればいいのにって思ってしまいます。
通夜の式でのお坊さんの講和は、また頷ける内容だったので記しておきましょう。
死はいつか訪れるものです。 命が尽きるというのはまるでロウソクが燃え尽きるのと似ています。 ロウソクを見ていると、まるで人の肉体と精神のようだと感じます。 肉体であるロウだけが先に溶けて、芯が追いつかず消えてしまったり、 芯だけが燃えてロウが溶けないために消えてしまったりと、 時々不出来なロウソクがありますが、 人間も精神と肉体のバランスを持ちながら、 最後の最後まで燃え尽きていくのが理想ですね、と。
7日に亡くなった伯母さまの初七日は13日。 その日は伯父さまの百か日だそうです。 七夕に亡くなったということでさえも驚きなのに、 伯父さまとそういう巡りまで合わせるなんて、 どれだけ仲良かったということでしょう。。。 お坊さんは伯父さまとお揃いになるような戒名をくださったそうです。 伯母さまの死はとても寂しくて哀しいけれど、 今頃、伯父さまとまた寄り添っていられるのかと思うと、 あたしの心も幾らか安らぎます。 式の最中、桃はまたまた寝てしまいました。 しかしお棺の中の伯母さまの顔を見たら、涙が止まりませんでした。 桜も桃も親しい伯母さまだったものね。
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