sasakiの日記
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2002年01月11日(金) 魔法使いの吸う煙草の匂いがここまでくる

 ”次の朝、遅い朝食をすますと魔法使いは、書斎の開いた窓辺に座って、フロドに向かい合いました。暖炉が赤々と燃えていますが、日の光は暖かく、南風がふいていました。万物が新鮮で、野にも木の梢にも、新しい春の緑がつやめいたいました。・・・・
 彼は煙草をぷかぷか吸いながら、あの時と変わらぬ元気さで、愉快そうに、煙の輪を吐いていました。”
 
 指輪物語という本の中で、ガンダルフという魔法使いがフロドの家で煙草を吸ってる場面だけど。
 ああいいなあ。なんだかとっても煙草が旨そうな風景だなあ、と感じ入ったわけですよ。それも南風が吹き、春がもうすぐそこまで来ている暖炉が焚かれた遅い朝。吸ってみたいなあ。
 青い煙の味。鼻の穴に残るニコチンの匂い。日の光の中でゆったりと撹拌される墨絵のような煙の群。ガンダルフは幸せ者だなあ。もう爺さんだから先のこともあまり心配せず心おきなく吸えるんだなあ。
 僕はやっぱりいまだ命が惜しいんだ。
 もう2年。忘れたはずなのにまだあの人の香りに悩まされる私。本当にしつこい性格だねえ。粘着体質というヤツか?
 この間も煙草について書いたばかりのような気がするが、文章だけで劣情を催している自分を見ると気分はポルノだ。どっちが健康なんだろう?ポルノを読んでムラムラするのと、指輪物語を読んでむらむらするのとでは。
 
 ガンダルフはどんな煙草を吸ってるんだろう?魔法使いだから紙巻きということはないだろうし、パイプという線も考えにくい、かといってギャングじゃないんだから葉巻もねえべ。となると煙管か?もう少し吸ってる銘柄、形状などを具体的に書いて貰えれば、より想像力、イマジネーションなどが飛躍できるんだろうけどなあ。かといってあまり事細かに書かれても困るか。

 指輪物語が春先公開されるらしい、というニュースを知り、読み直している最中のこと。この煙草事件は。前は何も引っかからず、するっと、気にもとめずに過ぎ去っていったであろうページ。なるほどな、本は読み返すべきか?
 大雑把なことしか覚えていないもんだ。旅をして怪物にあって、途中何か黒い騎士団ともめて、ヤモリのような男が出てきて、何か指輪が大きな意志を持っていて。・・・
 どうやら何も頭には入っていないらしい。不思議だ。記憶の中には面白い本だという情報は入っているんだけど、その中身となると怪しい。
 図書館警察も結局読み返した。1回めよりも面白かったのは何でだべ?1980年のカンザスシティ・ロイヤルズの似顔絵付き選手のサインボールではいかにもと思いつつも泣けた。家のバカ猫と同じで急所を責められると腹を丸出しで喜んでしまう。いや、いや、こういった意地の悪い言い方は止めよう。兎にも角にも涙腺は益々緩くなっている、ダダ漏れ。
 そして読み終わったヤツは鞄に詰め、会う人ごとに押しつけてやろう。若しくは隣に売りに行く。でなかったら、地下鉄のエルム文庫に人目のない朝早く行って寄贈という奇襲攻撃も視野に入れている。
 
 隣の店にこの間、岩波文庫の西遊記を持っていったら古いからと断られた。古くないって!確かに話は思いっきり古いけど、待てよ、奥付をみたら1977年となっていた。表紙は新しく装っているけど、おまえはそんな年だったのか?
 その他モロモロを持っていったけど大体がダメだった。あのねえ、何でも引き取りますと言った看板は下ろすようにね。近所の住人が迷惑するから。それも勇気出して持っていったのに。くやしいなあ。西遊記はちょっと古いか?あのゴダイゴも昔唄っていた西遊記だよ?中国の昔話だよ?ダメ?そうかだめか?

 あれま!長くなりそうだから、もうやめよう。私はこれから唄の練習じゃ。何事も訓練。コンサドーレもそろそろ訓練にはいるらしい。私はまだコメントを控える。今日ガンバから小島が1年間のレンタルで引っ越してきた。小倉も来るらしい、怪我の多い選手をとってどうすると言うんだろう?今年はまだ何も言わない。 まだチームの全体像が見えてこない。監督も新しいし、フォワードも全とっかえ状態、真ん中も見てこない。これから一月。まだ見てるだけ。

 ♪ぅおぅおー  ぃえー ぅおぅおー やー
 道に転んで 骨折って あくび殺して 歯が折れたー さいさー さいさい♪
 どう?新曲。そうなんだよ、変な歌なんだよこれが。

 そして夜。酒飲みに行く。さいさー さいさい。
  


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