sasakiの日記
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2001年10月29日(月) 冬の匂いがする


 寒くなってきた。
 
 今週中にも札幌は雪が降るらしい、と予報がでた。
 子供の頃は何で雪が降るのを楽しみにしていたんだろう?
 ベランダの窓から雲が流れていくのが見える。
 冬の雲はじっとしていない。
 何か果てしなく重要な用事があるみたいに急いで、青空を跨いで通りすぎる。
 そして冬の最初のひとひらを空中に産み落とす。
 僕は炬燵に入って、まったりと詩人の振りをする。
 今日もいい身分だ。

 2001年の秋も終わった。
 もう二度と来ることはない。
 当たり前だが淋しい。
 宇宙の遠いところでは今日もブラックホールが星を相手にワルツを踊っている。何かおもしれーなあ。
 一寸前まではブラックホールはただのSFだったのに、いつのまにか天文学者はマジになっていたんだなあ。
 今日はヒマだからこういったセンチメンタル方面にどっぷり浸りきることにしょう

 こう寒くなってくると妙に煙草が吸いたくなる。普通の人は鍋が恋しくなったり牡蛎が食いたくなったりするのだろうが、僕は煙草だ。
 やめてもうあとふた月でまる2年。
 今はもう、煙草の自動販売機の夢も、ドンドン太くなる煙草の夢も見ないけれど、まだどっかでくすぶっている。
 鼻骨の先端がまだ煙が通ってゆくときの碧っぽい匂いをおぼえている。
 ニコチンの匂いじゃなく煙草本来の蒼い匂い。
 これってセンチメンタルか?
 まあどっちでもいいや。

 昨日は本屋と映画館のハシゴ日。

 1時過ぎに家を出て飯。中華が食いたくて近所の中華飯店に。
 五目チャーハン、麻婆豆腐、スーラータン。
 一寸食い過ぎたかもしれない。
 チャーハンに麻婆豆腐をかけて食うのが好きで、この組み合わせは結構多い。
 それとスープ。
 本当のところ僕は恐怖のスープ男なのだ。
 スープとご飯だけで飯が食える、というよりこの組み合わせが一番ありがたいのだが、世間はそんなに鷹揚には構えてくれない。
 スープと白米だけで食事をする男。なにがしかの説明を必ず求められるだろう。
 しょうがないから五目チャーハン、麻婆豆腐なんかたのんでいるわけだ。
 ハードトゥファ印度の扇柳君もご飯とみそ汁だけでいいらしい。でもこれは秘密だということだが人それぞれ深い意味がありそうだ。

 探していた本は見つからなかった。
 その足で『トゥーム レイダー』を見に行く。
 アンジェリーナ=ジョリーが好きじゃなければゼンゼンつまんない映画かもしれない、かも。僕はアンジェリーナ=ジョリーが好きだからそんなのはどうでもいい。映画館の中で思わず「イーッ、イェイ!!!!!」と小さく叫んでしまった。
 それにしても、あんなにお金かけてんだから、せめてストーリーぐらいはもう少し丁寧に作ってくんなくっちゃ。アンジェリーナが出ていないところは寝ちゃうよ。じっさい。100パーセント、200パーセント、パート2が出るんだろうなあと言った感じだった。パンフレット買ったらやっぱり決定みたい。
 でも、テレビゲームの立派なヤツと考えを変えて見るとそれなりに納得するかも。今度行くときはゲームのコントローラを持ってカシャカシャさせながら見ることにする。

 夜は夜で近所の映画館に行って来た。
 「千と千尋の神隠し」9時10分。1300円。レイトショー。
 最初に行ったときは混んでいて、補助椅子、からだ斜め、人の頭越し、というかなりさんざんの鑑賞コンディションだったのでしきり直しをかねて行ったのだが、それでも結構時間の割には観客はいた。
 
 宮崎さんは本当にえらいね。

 西岡君、今週電話するよ。それで日にち決めよう。

 業務連絡。作田さん、24日はセレッソ大阪、ドーム最終戦なので無理です。
 そんなわけで三角山馬耳東風ササキユキオ、11月17日を選択します。如何でしょうか?
 ファイナルアンサー?。
  
  


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