夢を見た・・・ それは とても とても 悲しい夢
先日、おれが一人暮ししている福岡に、おばあちゃんが用事があって来たので お茶でもしようと、会うことになった。一月くらいぶりかな たわいない話をしている最中、ふとおばあちゃんの顔をまじまじと見た
うちのおばあちゃんは、70歳を超えても現役で働いている だから勝手に、元気なんだろうな、って思ってた でも、よくよく見たその顔はしわくちゃで、疲れているように見えた
さて、いつだったか・・・目が覚めると 眼から涙があふれてとまらなかったことがある その時、そのことを思い出してしまった
中学に入る少し前、何故だか寝る前に家族が いなくなる日のことを考えてしまった 布団にうずくまり、寝つくまで怖くて涙が出たっけ
その頃からか、いつからかははっきり覚えていないが いつかは今一緒にいる家族とも別れる日が来るんだと 考えるようになっていた。でもなるべく考えないように、と。
そして、高校を卒業するときが間近に近づいて、一人暮しも決まる頃 おれは長男だから、いつまでも家族とは一緒にいるんだろうな、 と思っていたがふと、これからあと何日、一生のうちに この家族と過ごすことができるのだろうか、と思えてきた。
そう、一人暮しを始めて、年に何回か帰るだけで本当に数えるぐらいしか 実家では過ごさない。働き始めたらなおさら。
いつまでも、居ることができると思う人達。 でも、いつかは絶対に別れが来る。
とても、悲しい真実。でも、でも、だからこそ毎日を いろんな人達と出会う少しの時間を、大切に思い、生きていくことができる 別れても、心にいつまでも残る そう思えばこその人生
いつか来るその日。でもそのことだけを考えて生きなどしない きっと、それまでにいろんな楽しい、ときにしょっぱいくらいの いい人生ってきっと送れると思う。みんなと一緒に。
・・・家族と別れることが、夢に出てしまったその日。 起きてからも涙が止まらなかったその朝。
そう思えるからこそ、日々を、出会いを、別れを、みんなを、大切にしたい。
|