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■ 「大唐十郎展」に行く
唐十郎さんは大鶴義丹さんのお父さんで有名ですが個人的には澁澤龍彦→赤瀬川源平、金子國義→という流れの系譜でアングラ、サブカルにハマってた俺には避けて通れなかった唐十郎さんの名前のほうが存在感は大きい。
大鶴義丹さんが映画やテレビに出始めたころ、一般ピープルの話題の最中に「唐十郎の息子だぜ?」と、まるで昭和40年代の澁澤、寺山修司かぶれのインテリ青年のように知ったかぶりするのが俺の周りで流行ってた。平成の時代に(笑)
市内中に大唐十郎展のポスターが貼ってあったので、丁度ぶらり桜木町、野毛の機会があったので、ぴおシティの地下に行ってみた。
まず、袋小路展示場なる会場で記帳して入場(外観の写真撮影はちゃんと劇団員の人に許可を取りました)すると小道具がたっくさん置いてあり中でも伝説の初代紅テントの展示には驚いた。さらに驚くことに入場無料なのです!!
なんて贅沢な空間だろうと思いながら、次に進むは、
野毛トランク座と称する上映会場。中では状況劇場、劇団唐組のビデオを上映。入ってみると洋風椅子が並び、まるでアングラの世界にタイムスリップしたかのような空間。しかし、観客は俺以外、一人でした。
そして、感動ものは、ここ!!
喫茶「肉体」(笑)ここは凄いって!!クマさんこと篠原勝之さん、金子國義さんの美しい美麗ポスターや台本、唐十郎さんの著書がたくさん置いてあって超感動。「唐版 犬狼都市」のポスターの実物は本当に初めて見た。
中でも驚くのは(俺だけだろうが)唐十郎責任編集「ドラキュラ」の創刊号が置いてあったのだ!!私の古本マニア人生で未だかつて見つけることが出来なかった書籍である。
思わず、妖艶な雰囲気を醸し出す私より年上であろう会場の人に、
俺「すいません。この中の写真って・・・やっぱりダメですよね?」
女性「ええ、ちょっと中は・・・」
俺「あの「ドラキュラ」創刊号だけでもダメですかね?」
女性「ええ・・・著作権がありますので撮影はちょっと・・・」
俺「生まれて初めて実物をこの目で見ましたよ。「ドラキュラ」の創刊号を」
女性「あ、そうですか。部数が少ないんですよね。持ってる人というと私たち劇団員が所蔵したりとか」
あ、この人、劇団員なんだと知る。やっぱオーラが違うわ
俺「古本屋を何十年まわっても出会えなかったんですよね」
女性「それは無理、無理。見つからない」
続けて女性は意外な台詞を返した。
俺「ええええええ!?」
その発想は無かった。というか、それは邪道だと思っていたが、その手があったのか(膝を折る)
っていうか、なんという皮肉だ。アングラもサブカルも今はデジタルかよ!!
外観なら写真を撮ってもいいという許可をもらい、何十年かぶりにアングラ系の知ってる者同士の話が出来て嬉しくて丁寧に御礼を言った。
たった数十秒の会話でしたが至福の時間とは、このことでしたね。
ちなみに、この喫茶「肉体」飲食は出来ません。優雅に椅子に座って当時のチラシなどを読むことができます(もちろん、無料)
11/20までなんで横浜にお立ち寄りの際には是非!!桜木町駅前、ぴおシティの地下です!
しばし、アンダーグラウンドなノスタルジアの空間に浸れること間違いないです。っていうか、喫茶「肉体」はあそこにあのまま永遠に残してもらいたいなあ(溜息)
皆様、有難うございます!!(土下座) 毎度、格別の御厚意を賜り、誠に有難うございます(土下座) ↓読了の際に押して頂くと、Dad図に乗ってなんか、やらかしてます(笑)
2011年11月14日(月)
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