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■ 血が流れず、涙の流れる革命 「伊達直人」
タイガーマスクって子供のころ、 虎の穴に拉致られるんじゃないか という恐怖心からあまり観なかった 覚えがある。けど、あらすじは 分かる。主役の伊達直人は孤児で タイガーマスクとなって戦い、 孤児院を援助する泣ける話だ。
現在、日本は混沌としている。 中国ばりの格差社会や拝金主義。 勝ち組はアメリカの富裕層のように 「投資をしましょう」と9割の 人間が1割の人間に金を奪われる 株式市場の投資を促し、中間層 からも搾取している。また、死んだ 両親の死を隠し年金を搾取する。 政治家は国民のことも先のことを 考えずに絶望へと突き進んでいる。
全共闘時代は過去の遺物となり、 デモ行進も小規模となり、革命さえ 起こる気配のない日本(リーダー シップをとる人間の不在も大きな 原因だと思うし、突出した誰かが 出ても叩かれ潰される)
そんなとき、日本各地でタイガー マスク=伊達直人を名乗る匿名の 人物から施設にランドセルや、 鉛筆や野菜等様々なものが寄付 されている。
誰がどうこうと扇動したわけでは ないのに、この全国的に広がる 「寄付」というムーブメント。
政治や国家に疑心暗鬼の市民達の 起こした革新的思考の革命である ような気がします。
収入の一部を「投資」でなく、 「寄付」をする。この考えは義援金 などでも力を発揮する日本国民の 人間性のあらわれではなかろうか?
しかも、現金を贈ると大人が使って しまうため、子供が使うものを寄付 する。この裏側には大人社会の不信 のあらわれでもあり、確実に子供達 の手に渡るように考えてある。
この運動に心から感動した。 米国では「寄付金」は「納税」と 同じ扱いになり、税金を支払う なら「寄付」で、という合理的で 売名的な文化があるが、日本の これは完全な匿名である。
もしかすると、日本は変わろうと しているんではないのか? 国や政府でなく国民自身が日本を 変革しようとしているのでは ないのでしょうか?
この運動はとても素晴らしい世界 にも類のない革新的運動だと心の 底から思う。なんの見返りも求めず 他人に与えるのである。
血が流れない涙の流れる革命の始まり に新年早々、すごい年になるのでは ないか、と驚いている。
サンデル教授の「イチローがオバマ 大統領の何十倍の年棒を貰っている。 もし、富裕層が貧者に金銭を分け 与えたら幸せが広がる。しかし、云々」 と言っているが、その具現化した形が 2011年に現れたことは何か日本が 大きく変わろうとしているのかも 知れません。
今年は大きな変革の年になりそうな 気がします。
Remarks 10th Jan 2011
2011年01月10日(月)
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