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■ ところで水嶋ヒロの「KAGEROU」読んだよ
まあ、こんなときに、暢気に
なんなんだ、あんたは・・・
と言われそうですが・・・
読んでみた。
奥さんは「ヒロくんだもの、
買う」と言っていたが、
パパはオレ式に先に読んで
みた（詳細は読者なら既知
だろう（
出来レースだの、鳴り物入りだの、
といろいろ言われているようだが、
実はね、正直、俺は感心した。
作者の水嶋ヒロの年齢も素性も、
元俳優ということで分かっている
読者なら皆が思うと思うけど、
彼があの物語を書きまとめたのなら
凄いもんだと思いました。
シュールな描写が現代っぽくなく、
むしろ、無国籍というより、無年代
というか、そんなシュールな感想と
色々な既知の作品から良いプロット
を集め上手くまとめ込んだ本歌取り
のような感じで帰国子女で色々と
幅広く活動してて色んなものを吸収
していたんだな、と凄く感心しました。
現代日本で作家自身のイメージの
ギャップも相まってこんなにシュール
な作品を書く作家ってまず居ないでしょう。
これ４０年前だったら澁澤龍彦が
「血と薔薇」に載っけてるレベルだと
思う。
（いや、バカにしてるわけじゃないよ（笑））
本当に、お世辞じゃないけど、次回作を
是非、読んでみたい。
また２１世紀のシュールレアリズムのような
感じで。
（とはいえ、くどいようだが金出して
買うレベルでは到底ない。ただ、シュール
過ぎてオレは個人的に感心した）
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Remarks 16th Dec 2010
2010年12月19日(日)
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