|
|
■■■
■■
■ 憎々しいマジック・ザ・ギャザリング■魔のシステム
(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ3点を加える。
十数年前、マジック・ザ・ギャザリング(以下、MTG)という、それまで弱小だったカードゲームを世界的に一大ムーブメントを引き起こしたゲームがありました。そこから派生したのが「遊戯王」とか色々なカードバトル系のゲームです。
古くはドイツのカードゲームからホビージャパンや他メーカーからカードゲームが多くの種類ありましたが、ここまで大きく席捲したカードゲームはコレでしょう。
私も初期の頃にソレ関係の仕事をしている実弟から1セットを貰ったので、仲間を増やしてやってましたが、それから皆が大人買い暴走。中にはボーナスのン十万円全部MTGにつぎ込むバカが出始めて初めの頃は「いろんなカードをゆっくり新世界を楽しむように見ていきたいなあ」という私の暢気な希望とは裏腹に皆が次々と大金を注ぎこむ。
んで、これ系のゲームの結論。
「金を使えば比例して強くなれるゲーム」
という、ゲームの括りに入れるには難しい遊びの部類と私は判断し、それまで持っていたMTGを手放した(仲間の一人に売った(笑))
この頃、派生したカードゲームの販売店(一枚単位で売ってるが入手困難なレアカードなどは高価で販売している)に子供がカード一枚を何万円か何千円で購入したのを見て父親が怒鳴りこんできたというニュースを見て「ああ、こうなんだよね」と思った。
高名な社会学者ロジェ・カイヨワは「遊びと人間」という書で遊び(ゲーム)についてこう分類している(カイヨワの名前を知ったのは日本のTRPG界の黎明期から名を残す安田均さんの書籍ですが)
競争:アゴン:運動競技、ボクシング、チェス 偶然:アレア:じゃんけん、くじ 模擬:ミミクリ:子供の物真似、人形、仮面、演劇 眩暈:イリンクス:メリーゴーランド、ブランコ、スキー、登山
簡単に言うとアゴンは訓練を繰り返すことによって上達し、勝敗が決定されるが、個人の能力に大きく依存し、アレアは完全に運まかせ。ミミクリも訓練を繰り返すことによって上達するが、勝敗という概念はなく完成度、結果の精神的充足を満たす(ために繰り返す)。イリンクスはアゴン、アレア、ミミクリと違い、不規則な結果をもたらし、その驚嘆と経験によって精神的充足を見たす(ために繰り返す)ようなもの。
これらをX軸とY軸のグラフで各、象限において、対象のゲームが何に該当するか示すことが出来る。
MTGはアゴンとアレアに属する。しかし、これに上記の四分類に無い「経済力」が必要とされる。いわゆるパチンコ、ギャンブルのようなものである。
正直、私の持論であるが、もはやこれはゲームや遊びではなく、パチンコと同じだと思う。つぎ込む金が大きければ大きいほどハイリスク・ハイリターンだが精神的充足が図れる。と。
まあ、カード業界というのは、そういうものでトレーディングカードの歴史が深い米国のマーケティング・アナリストも「とにかく何かを印刷したカードを作ればよい。客(子供)は自動的に買っていくから」と言っているほどなので、これに踊らされるのは「何かをギャザリング(集める)する」という子供特有の心理を上手くついた商売なんだと思う。
ま、そんな、かくいう私も初期はハマりましたけどね。基本的に「青使い」でたった2デッキで強かったです。けど、大金をつぎ込んでどんどんとデッキを強くする友人たちが強くなってゆく。すると、彼らは「Dadらしくないねえ」と言う。違うんだよ、このゲームは金さえかけりゃ誰でも強くなれるんだよ。と言いたかったが、言わずにいた。それで借金までした奴もいる(爆笑)
しかし、ここまで書いて俺が何故にMTGを憎んでいるかというと別件である。これに皆がハマってTRPGの人口が食われたことだ。これに俺は憎悪を抱いている。それでも俺はTRPGを生かしたけどね。キツかったけど。
けど、世の中、人間って怖いもんで、MTGムーブメントが落ち着いた頃、
俺は行かなかった。確かに、それらは俺の求めたものだった。しかし、この新世界は自分自身で作りたかった。
これで完全に俺の周りのTRPG人口は殺された。 哀しき時代であるが遊びには波がある。至仕方あるまい。
2010年03月08日(月) ウォーゲームとTRPG 2010年03月17日(水) 憎々しいマジック・ザ・ギャザリング 2010年08月06日(金) TRPG「ストームブリンガー」について熱く語らせてもらうぜ。 2010年08月07日(土) TRPGから読み取る異常な米国の「マネーゲーム」文化
-----------------------------------------------------
『魔のシステム』
本格的に部署のシステム化、メールアカウントの変更など着々とインフラが進んで恐怖に怯えながら仕事をしています。オラクルを使った国際的なシステムのようですが、使い勝手がいいのか悪いのか想像もできません。オープン電話会議状態で勉強会です。なんか壮大なプロジェクトのようで、とにかく怯えています。怖くて震えて眠っています。
夜は副業を遅くまでやっていた。疲れた。午前四時くらいまで起きてたんじゃないかな?この年で午前四時まで半徹夜は正直きつい。若くはないわー♪
2010年03月17日(水)
|
|
|