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2010年02月15日(月) モーグル / ブーイング

 ついにオリンピックが始まりましたね。

 モーグル競技が行われ、上村さんは4位に入賞したそうです。長野の7位から1大会ごとに1つずつ順位を上げての4位…頑張った結果なのか、実力を出しきれたのか、悔しかったのか、満足できたのか様々な思いが浮かびますが、見ているだけしかない私には「おめでとうございます」と言う言葉しか出てこないですね。

 サッカーのように「もっと努力代があるだろ?」と思えるものと違って、上村さんのモーグルについて、「ああすれば良かった、こうすれば…」と言えるのはご本人だけでしょう。こういう競技(者)にはねぎらいの言葉が素直に出て来るものですね。


ブーイング

 サッカーの日韓戦が終わってから、また「岡田監督失格」とか批判行動が相次いでいるようです。

 情けないサポーターたちですねぇ…と思わざるを得ません。一体、彼らは何をしたいのでしょう。今の日本蹴鞠軍団に、ワールドカップの予選を突破しろと言いたいのでしょうか。言えばどうにかなると思っているのでしょうか。

 今、サポータに必要なのは、日本のサッカーのレベルを正確に見極めて、それが世界に通用するようになるまでには、一体どれくらいの時間が必要なのか、それを最短の時間で実現するためには何が必要なのかを理解することだと思います。そうすれば、今すぐ何をどうしろ等と言う戯言を言う人はいなくなるでしょう。

 今年のワールドカップは出場できるだけでいいじゃないですか。大変申し訳ない言い方ですが、サルダンス…いやカズダンスが得意な三浦さんなど、戦略など皆無だった時代の選手でも、それを見て、憧れて育った選手はいました。今は、その第2世代の選手を見て育った選手が若手となって台頭してきているのです。あと10年もすればもう少しまともな選手が育つ土壌はあります。ただ、そこでどんな状況でも球を思った通りにコントロールできる基礎技術を欠かさず身につけさせることが大切です。

 そう、自転車やバイクのトライアル等では、基本中の基本としてスタンディングスティルと言う技があります。手足を地面や壁につかず、静止してバランスを保つだけ。言うのは簡単ですし、センスのある人が多少練習をすれば平地ではすぐに出来るようになりますが、例えば壁に前輪を立てかけた状態で、逆に後輪を立てかけた状態で、地上10mのドラム缶の上で等々、どんな状況でも同じようにできるようになるには並大抵の努力ではできません。

 多分、日本のサッカー選手は、平地でスタンディングスティルができるようになったところで「俺は天才」って思っちゃったか、「大丈夫どこでもできるもんね」と思ってしまったのでしょう。実戦ともなれば、ただでさえきつい体勢の中での技を求められるのに、敵は黙って技を出すのを待っていてくれるわけじゃなく、邪魔をしようと努力するのです。そんな邪魔を物ともせず技を繰り出せなければならない…でも、その時は「自分は一生懸命やった」と言う思いが一杯で、努力を怠っていたとは認めないのではないでしょうか。

 今の日本サッカーは、折角出場するワールドカップですから、どうか頑張って上位を目指して欲しいです。しかし、今からでも遅くはないので、もっと基礎に重点をおいた練習をやって欲しい。戦術、戦略はそれからの話でしょ…

 岡田さんにしても、トルシエさんにしても、ジーコさんにしても、ものすごい短いスパンで結果だけを求められるから、呆れてしまうんじゃないでしょうか。選手のレベルがこれだけ低いところで、今の状況で勝てる戦略と、長期のスパンでこれから変わっていくべき日本の姿を思い描いて、捨てるべきところは捨てようと思っても、捨てることは許さんとサポーターと称するキチガイ集団が騒ぐから監督が長続きしないんじゃないかな。

 岡田さんは、過去にも一度、大変なブーイングを浴びせられ途中交代させられています。それでもまた今回引き受けてくれたのに、サポータと言う阿呆どもが進化しない限り、日本のサッカーが蹴鞠から進化することはないんじゃないかと思うこの頃です。

 すぐに結果が欲しい気持ちはわかるけど、まずは冷静に戦力を理解して、出来ることとできないことの区別くらいつけましょうよ。そして、長いスパンで強い日本チームをつくることに楽しみを見出しませんかね。


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