The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2010年01月27日(水) カレー

 先日、親戚から貰ってきたタマネギを1時間くらい掛けてじっくり炒めていたんです。それとは別にコンソメでまるまる煮込んだスープも作りました。

 別に何を作ろうと言う目的があった訳ではないのですが、作っておけば何かには利用できるだろうという感じで…しかし、もう結構な時間が経過して、下手すると捨てる羽目になりそうなので、慌てて手抜き料理をする事にしました。ええ、カレー作りです。ルーから自分で作るなんて立派なものじゃありません。しばらく前に関西方面に旅行に行ったついでに立ち寄ったところで買った、オリエンタルカレーを作っただけ。

 その昔は大田区のお肉屋さんで「水牛カレー」というのがありまして、それはそれは昔懐かしい味がしたものでした。が、いつの間にかそのカレーが無くなってしまって幾星霜…今、「水牛カレー」で検索してみたら、水牛食品という会社は残っていて、「なつかしの昭和カレールウと言うのがあるようです。会社の名前はこんな感じでしたが、水牛カレーはまた別物なのでしょうかね。その内問い合わせてみましょうかね。

 兎に角、その水牛カレーが無くなった今、昔懐かしいカレーというと、やはりオリエンタルカレーが一番という感じがします。

 実は、私の実家ではオリエンタルカレーは多分1度も食べた事がありません。別のルーを使っていたはず。オリエンタルカレーは、先週野菜を貰ってきた親戚の家に行った時に食べる事ができたごちそうだったのです。で、農業で疲れ果てた叔母が作るカレーは、「肉だ!」とかぶりつくと、それはカレールウの塊だったりした思い出が今も残っています。

 本格的なインドカレーも、東南アジアカレーもおいしいですが、私のような年寄りには、この如何にも日本独自の、昭和の味がたっぷり染みこんだカレーも捨てがたいです。

 そういえば、先日テレビの「秘密のケンミンSHOW」という番組で、「大阪の中年以上の人は炒飯にウースターソースを掛けて食べる」と言う話がありました。これもオリエンタルカレー世代の人にはごちそうだった食べ方の1つで、別に大阪限定でもなく、当時の食糧事情や戦後の海外の文化の流入などを背景にしたごく普通の風景だったと思います。

 ただね、炒飯にウースターソースを何周も掛けると言うのは、それ自体はおいしい事は否定しませんが、炒飯という食べ物の味を損ねていると言う事は事実。なんて言うか、そんなものを食べている人に、「東京のうどんは食えへんわ。あの真っ黒な汁はあかん」とか言われた無いなぁと思うのは私だけじゃないと思うなぁ。

 「関西は〜」と言いたがる人は多いですが、結構多くの関西人は結構醤油などをかけ過ぎて素材のうまさを楽しんで居る人って少ない気がします。いや、考えてみれば当たり前で、私も東京に出てきて米、醤油、魚、野菜のまずさに辟易とした経験を持っていますが、では田舎にいた時、そんなに敏感だったか、あれこれグルメらしい事をしていたのかというと当然答えは否。単に上京してきたら、あまりのまずさにびっくりし、今まで如何に良い環境に恵まれていたのかを実感しただけですから、別にグルメでもなんでもないんですよ。関西の人だって、同じで、単純に食べ比べたら関東より出しの味を大切にする文化があり、そこに育ってきてはいるけど、別にそれに敏感である訳ではなく、単にそこにあるだけ。関東などに来たら文化が違うのでびっくりしたと言うだけの話で、関西に育ったらみんながグルメなんて筈がないんですよね。←けっしてケンカを売っている訳じゃありません。普通の人はそんなに味に敏感じゃないのはどこでも同じってことです。後は文化が違うところに来た時の対応力って事です。誰でもどこでも一緒って事。

 炒飯にウースターソースって、ラーメンに胡椒って言うのと同じレベルで、掛けるのは良いけど、まずは素の味を楽しみなはれって事でしょう。


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010