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2009年12月21日(月) twitterの思わぬ効用 / 環境問題のこと

 あまり宣伝もしていないですが、私も一応twitterに細々と書き込みをしています。が、どちらかと言うとコミュニケーション・ツールとしてと言うより、情報収集ツールとしての利用が多いかなと自分では思っています。

 twitterを利用して、いろいろな情報を拝見してためになったなぁと思うこともあれば、その逆のこともあるのですが、兎にも角にも1回140文字と言う制限がある訳ですから、書きたいことを全て詰め込むのは無理!と言う状況もあります。ですから、ここで書かれていることで人格を判断すると言うような事は「暴挙」以外の何物でもありませんが、それでも…いや、それだからこそ、「それは違うんじゃねーの?」と思いつつ、効率良く相手にわかってもらう文章をまとめられないため、中途半端に意見を書いてしまって、中途半端に終わってしまったり、そうなることがわかっているので、画面の前で「そうじゃねーっつってんだろーが」と一人毒づき臍を噛んでいると言う時もある訳です。が、それはそれで良いのです。

 この「わかりやすくまとめる能力がないなら黙っていろ」と言うのは、勿論一般的なルールではなく、私が、「人に意見をするなら、それくらい短い文章で、相手にきちんと伝わる文章をかけ」と自分に課した足枷みたいなものですが、これは、文章を書く上ではとても大事なことなんじゃないかなと思えるのです。


環境問題のこと

 twitterでは、ある意味無作為にフォローした人も幾人かいらっしゃるのですが、様々な方面で活躍される様々な人の意見、そしてその意見に対する意見等を拝見すると、やはり面白いなぁと思うのです。

 例えば、COP15についての意見でも、究極の話は地球レベルでの環境保全を考える場なのですが、それをするためには、国が厳しい基準を課する必要がある。となると国民や企業はその基準を満たすための努力なり我慢をしなければならなくなる。地球レベルの環境保全を最優先させるのか、それとも国民の生活レベルを優先させるのか、どの立場の目線で物を見るかによって意見は違ってきます。

 地球を、未来を考えると何より地球環境の保全を最優先させなければなりませんが、発展途上国に先進国並みの公害対策、温暖化防止対策を採れと言ったところで、それは無理と言うもの。先進国にしたって、いまの生活水準を保ったまま二酸化炭素量を減らすなんて芸当は無理に等しい。それを国が「地球のために」と言って採用したら、国民は「駄目政府」と文句をいうのです。

 私もここで何度か書いていますが、原子力発電に反対する人がいます。しかし、いまの日本ではかなり多くの部分が、数カ所にある原子力発電所で発電されています。広い国土がある国では水力発電なども有効ですが、狭い日本では水力発電所を作るにも限界があります。そして、水力発電所を作るためには広範囲にわたる乱開発が必要で、それが地下水系の破壊や山自体の保水力低下を招いたりする原因を造ります。風力発電も同様で、それ自体は無料の電力となるかもしれませんが、その風車を建てるためには、山道をトラックが往来できるように切り開き、大規模な小路をする必要があるのです。そこまでした風車も、耐用年数は10〜20年と短く、自然破壊を増長します。極論するなら、原子力発電に反対する人は、水力発電や火力発電で賄える分の電力以上の贅沢は返上すべきです。

 同様に、電気自動車が未来の希望のようにマスコミは騒いでいますが、その電気はどこで誰がどのように作るのでしょう。

 牛肉や豚肉、鶏肉は、私たちは肉屋で「肉」として入手します。でも、その肉は誰かが屠殺して、分解して部位に分けて肉としているのです。ところが、その屠殺する部分を見て、多くの人は「気持ち悪い」とか「かわいそう」と言うのです。アメリカの阿呆に至っては、「牛肉は家畜だから殺しても良いけど、鯨はつぶらな瞳をしているから殺してはいけない」と言う訳です。まぁ、最後のは余談というかバカ話ですが、電気も同じで、「コンセントに挿せば提供されるからタダ」ではないのです。それを作るためにはどこかで何かの方法で発電をしています。その発電の方法はどれだけ適正なのか、どれだけロスが少なく効率が良いのか、どれだけ環境に優しいのか、そんな話を総合しなければ、正しい答えは出てきません。

 環境問題を考える場での意見交換を見ていて、それぞれの立場での意見の違いを実感し、また、激しくミスリードを誘う意見、勘違いしている意見などもあり、それがどのような方向にいくのか、大変興味深かったのです。

 先にも書きましたが、それらの意見は基本的に140文字と言う縛りの中で表現をしているため、急いで書いて練られてなければ、誤解を生じますし、それだけの文字を読んで誤解してしまう人もいらっしゃるでしょう。そういう危険は確かに存在しますが、多くの人がリアルタイムで意見を交換していく道具として、twitterはとても面白いツールだと思った次第です。


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