The Green Hills of Earth

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2009年12月18日(金) 岡田斗司夫さんのトークライブ

 岡田斗司夫さんのトークライブに行ってきました。

 機動戦士ガンダムと言うアニメが1979年に放送された時、そのモビルスーツが、Robert.A.Heinlen氏の「宇宙の戦士」と言う小説に出てくるパワードスーツの考えを参考にしたと言う話がアニメージュや、いつの間にかアニメに傾倒したOUTなどの雑誌で特集されました。その宇宙の戦士に出てくるパワードスーツと言うのは、通称ゴリラと言うもので…まぁそんな物が、DAIKON IIIと言うSF大会の中でアニメとして動いたのです。そのアニメを作ったのが岡田さんを代表とする集団、後のガイナックスになる人達と言うところでしょうか。その辺りは、週刊アスキーの最終ページに連載されている、氏の「ま、金ならあるし」と言うところで描かれています。

 私は、そんなDAIKON III、そしてDAIKON IVでの(当時は)得体の知れない集団のパワーを感じ、ワクワクしていた一人です。そして、時は流れ、今度は「レコーディング・ダイエット」と言う本を読んでびっくり。最盛期には120kgあった体重を60kg台に落としたと言う話が載っていて、その著者が岡田さんだったのです。

 そんな事がいろいろあって、ひょんなことからトークライブがあると知って、讃歌してみたのでした。

 今、自分が住んでいるのは東京の文京区です。ここに住み始めてもう3ヶ月は過ぎているのですが、その間どれくらい都会に行ったかというと、引越し直後にルーターなどの機器を買うために秋葉原に1回、先月だったかに池袋に2回。それくらいですかね。全く都会に住んでいる恩恵なんて受けていませんよ。で、会場は新宿のコマ劇場近く…今年の5月までは新宿で仕事をしていましたが、代々木の方面だったので全くの別方向ですわね。もうコマ劇場なんて何年も姿を見ていませんよ。無事にたどり着けるか心配です。

 …そんな心配は見事に当たりました。駅を出て東口に向かう段階で、「え?なんか雰囲気地がってない?」と言う感じ。すごく新しくなっているんじゃないの? 外に出て「おぉ、あれがALTAか…」とイナカモン丸出しです。その横をすり抜けて通りを渡って、小路に入ればすぐにコマ劇場…の筈だったんですが、全く見当たりません。しばらくさまよって、諦めてiPhoneで地図を確認したら、見事ずれていました。本来なら5分でつくところを20分かけて到着。さすが方向音痴だね。

 トークの内容は、本の整理術、ゲームの話、ノート術と言う3部構成でした。

 私自身も集合住宅から一軒家に引越してきて、自分の専有面積が半分になってしまったため、様々な面で荷物を圧縮する必要があるので、何万冊もあった蔵書を圧縮した術について興味深く拝聴しました。思い出の本は、そのミニチュアを作って満足する…こういうアイデアはちょっと興味深いですね。

 ゲームの話は、残念ながら私にはチンプンカンプンってやつでした。「誰でもがやったと思うけど」とドラクエの話やマリオカートの話をしておられましたが、残念ながら私はやったことがないのですよ。ドラクエはいくつか、ちょっとだけ触ったことはありますが、言ってしまえば友達に強制されて、無理やりコントローラを握らされ、攻略本の言うとおり操作したというのが実情でした。ちまちまスライムと戦って経験値を上げて、それを繰り返してボスと戦う…アホか!そんなしちめんどくせー事やってられっかい。最初からボスと戦えば良いだけじゃねーか!と思っちゃうわけですよ。チマチマチマチマ経験値を上げてなにがおもしれーんだよ!…ま、短気で、ロールプレイングゲームには向いていないってことですね。でも、氏の様々な思いは伝わってきましたよ。共感はできませんがね。

 ノート術と言うのは、私が説明すると間違っているかもしれませんし、誤解をまねくかもしれませんので、あくまでも参考程度ですが、気になった出来事をメモして、それを深く考える。そしてそれを人に面白く見せる工夫をすると言うこと。右のページは理論的なこと、左のページはバカバカしい事と分けて見開きで1単位とする。

 これはある意味面白いなと思いました。プログラムを書くとき(いまはそうでもありませんが)フローチャートや仕様書を書きます。仕様書はそのシステムを動かすための約束事や条件を書きます。どんな背景があって、どんな要件でそのシステムは動くのか、どういう条件ではどんな動作をしなければならないのか、矛盾なく動作する条件を書きまとめるわけです。そしてフローチャートはそれをコンピュータにどう動作させるかを具体的に記していくわけです。ノート術は、それを自分の頭にやらせるための手段だなと思えます。

 自分が気になったことを「なぜ?」と考える。それを「どうすべきか」と考える。なぜそう思ったか、どうならなければならないか、どうあるべきか…様々な観点から考えると言うことは、ある意味仕様書をつくると言うことです。それを面白く見せる工夫と言うのは、人に見られる時に独りよがりではない意見にすると同時に、人にわかりやすく、理解してもらいやすい工夫をすると言うことなのかなと。

 こうすることにより、自分が「ふと思ったこと」が深く考えたことと変わり、考えがまとまって、自分なりの意見が作られる。結果、人に意見を求められたとき、自分の意見がまとまっている。また、こういう繰り返しが、情報の蓄積をもたらし、それが溜まっていくと情報のリンクが発生し知識となっていく…そんな感じでしょうか。とても興味深い話でした。

 月に1度トークショーがあると言うことですので、これからしばらくは通ってみようかなと思う次第です。

 参考リンク:岡田斗司夫のゼネラル・プロダクツ


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