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2009年12月02日(水) 長崎知事選… / アフガニスタン

 元参議院議員の大仁田厚さんが、来年2月に行われる長崎県知事に立候補すると表明しました。

 テレビで流し実をしただけですが、要約すると「おれはパフォーマンスで生きてきたから、それを貫く」「何が出来るか分からないけど、がんばる」「宮崎県が羨ましい。東国原知事も務まっているんだから…」というような話が流れていたように思います。

 そして、東国原知事は「驚いている。以前からの友人だからあれこれ話はするけど、今回の件については話をしていない。そして一緒にしないで欲しい」と言うようなコメントを話していました。

 賛否両論はあろうと思いますが、東国原知事は、政治の世界に足を突っ込むために大学で学び、やるべき事をやって転身しました。けっしてお笑い芸能人の「ノリ」で正解に切り込んだ訳ではありませんし、お笑い界での彼の人気ごときでは知事は務まらなかったでしょう。

 翻って大仁田さんはどれだけの事をしたのでしょう。元参議院議員という肩書きはありますが、やっていた事と言えば強行採決の時の用心棒、後はなんの政策もなく、ただ党が決めた事に賛成と言って、時々パフォーマンスをさせて貰って、適当にあしらわれていただけ…申し訳ありませんが、私の目にはそれ以外の活躍は一切目に入ってきませんでした。

 大勢の中の、ただ党の方針に賛成をしていれば「議員でござい」と言っていられた時と違って、県知事というのはそれが組織のトップです。「あいつ(東国原さん)が出来ていたんだから、俺にだって」と思うのは勝手ですが、それは大きな間違いじゃないのかなと私は思います。

 先日の市原市の市長選立候補者のような例もありますし、立候補する事自体はご勝手に。多分、県民諸氏はそんなに阿呆ではないでしょう。そうである事を祈ります。ま、自分には全く縁のない地(だって、47都道府県の中でただ2つ、寝泊まりした事のない県の内の1つですからね)ですから、何がどうなっても「ふーん」で終わるんですけれどね。でも、阿呆が勢いだけでいつまでも通用すると思い続けているのもある意味不愉快だよなぁというのも本音です。

 それにしても、民主党って、ここでも元官僚を推薦ですか…

大仁田厚氏、長崎知事選立候補を表明 「恩返ししたい」

2009年12月2日19時52分

 プロレスラーで元参院議員の大仁田厚氏(52)が2日、長崎市内で記者会見し、来年2月の長崎県知事選に立候補することを表明した。大仁田氏は「今の長崎は元気がない。テレビなどの取材で県内各地を回り、『どげんかしてくれんね』と言われる。故郷の長崎に恩返しをしたい」と、立候補を決意した理由を述べた。

 大仁田氏は、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門調査について「県民投票をしてから判断したい」と語った。建設が始まっている九州新幹線西九州(長崎)ルートについては「体力のない長崎には必要ない」と述べ、国が全額費用を負担しないのであれば、必要ないとの考えを示した。また、当選した場合、知事の退職金を放棄することも表明した。

 大仁田氏は長崎市出身。2001年に自民党公認候補として参院選比例区で初当選し、07年に議員を引退した。前回の06年知事選では「立候補を検討する」といったんは表明したが、結局は見送った。



アフガニスタン

 オバマ米大統領は、2011年7月にアフガンから撤退を開始する。その前に反政府武装勢力の掃討を行うため、3万人規模の増派を行う旨発表しました。増派後の駐留兵は10万人規模となり、オバマ大統領就任前の3倍近くになるようです。

 アメリカの世論はほぼ半数が「戦争反対」「派兵反対」となっているようです。彼らの意見は、まぁ当然ながら「戦争をするより外交で解決するべきだ」と言う事。こういう人の代表格みたいなのが、1977年から1981年までアメリカ大統領だったカーターさん。ソ連がアフガニスタンに侵攻しても抗議するだけ、オリンピックをボイコットするだけで、それが今の混乱を招いたんじゃないのかなと思えます。

 宗教って兎に角、人の根本の考え方に関わる者だから、相いれないものであって、イスラムのように男には男の仕事、女には女の仕事がある。男女は差別されて当然と言うような教典(コーラン)がある宗教を今の欧米的価値観と合わせようとしても無理があるに決まっているんですよね。いや、ここでイスラム教徒はとか難しい話をしようとは思いません。兎に角、イスラム教だけじゃなく、ヒンドゥ教なども人に特別な価値がある訳じゃないとか、現世は徳を積むためにあって、死は輪廻のためにある。なんて宗教だと、宗教の教えのために自爆テロをする事は徳を積む事で、おらが宗教を分からない奴は悪魔だから死んだって構わない。いや、殺すべきだ。と言う論調になるのもおかしくないのです。いや、これはイスラムだからとかヒンドゥだからではなく、キリスト教徒でも「イエスの教えが分からない人は愚かだ」と疎外する人が居る事は明らかで、私のような無宗教の罰当たりに言わせれば、「要は、宗教というものが諸悪の根源なんだ」と言う訳ですよ。そう、宗教をこの世からなくさない限り、世の中から戦争はなくならず、平和は訪れない。私はそう断言しますよ。

 戦争はしたくない、平和に解決したい。ええ、それは誰でもがそう願っているでしょう。でも、テロを行う人達も、自分の宗教的信念に基づいて正しい行動をしているのだと思います。能書きはどうでも良いのですが、兎に角、口先だけで戦争を行わないで済むならそれに越した事はありませんが、それを実践したのがカーターさんだったんでしょ。で、結局はアフガニスタン侵攻、イラン・イラク戦争など様々なトラブルがそこから始まったのではなかったでしょうか。

 武力で人を抑え続ける事は出来ません。しかし、突然一方的に武力を無くしても平和は訪れません。アフガニスタンが自国内で治安を保てるようになり、アメリカが撤退するためには、今回の増派は必須…その辺りはきちんと理解をしなければならない必要悪と言う事ではないでしょうか。

 ただ、アメリカが一国で「世界の警察」というのは如何なものでしょう。私には地球株式会社アメリカ事業部が勝手に「世界の警察」を名乗って、「独立採算でうちは潤っているから好きかってやるからね」と言って居るだけのような気がします。そこには日本事業部もロシア事業部もアフガニスタン事業部もイラン事業部もある訳ですし、それらの間を調整する国連事業部というのもあるわけです。独立採算だから事業部はある程度の最良があるとは言え、会社組織として守るべき事はありますし、事業部間の調整は国連事業部の仕事であるのですから、警察行動は国連が取り仕切るべきでしょう。例えその主体がアメリカ事業部であったとしてもです。

 それにしてもイスラム教を巡る中東の政治史は複雑すぎますね。昨日の友が今日の敵…結局、イスラム教はアメリカが嫌いと言う事で結論なのかな…それだけで解決する話じゃありませんけれどね。


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