The Green Hills of Earth
昨日は「明日に託す」とした部屋の片付けですが、昨夜の横浜の友人から電話が掛かってきました。
行政刷新会議が実施する「事業仕分け」で、次世代スーパーコンピューターの技術推進について、凍結と仕分けされたことに対し、さまざまなところで「スパコンの研究を凍結することはマイナスにしかならない」と言う意見が相次ぎ、結果として「必要であればやぶさかではない」と予算は復活となったようです。 たとえば宇宙の誕生を調べる研究など、星の探索をするような研究は、「今、それがなんの役に立つのか?」と言われたら、多分「何の役にも立ちません」と言わざるを得ないでしょう。しかし、だったらそれは無くしていいものかというと、そういうものではなく、過去から未来に向かって組織的に緻密なスケジュールにしたがって観測を続けるからこそ意味がある、意味ができる研究であるわけです。 スーパーコンピュータの開発と言うのも、その現場を一度離れたら、再度追いつくのは大変なものである訳です。 第二次世界大戦の辺りまでは、それなりに優秀な飛行機を作ってきた日本も、戦後何年も飛行機を作ることを禁止された結果、飛行機産業が世界の水準に追いつくことはありませんでした。ま、これは屁理屈かもしれませんけれど、F1の世界でもトヨタと言ういい加減な会社が、金にあかせて優勝を懇願したけれど、8年頑張っててみた結果、優勝できずに逃げるように撤退しました。物事は全て金で済むわけじゃない。先端を争う環境の中で、研究を重ねた結果として得られるものも多いのです。 そんな訳で、今回噴出した異論を素直に受け止められて、予算が復活することになってよかったと思っている次第。 事業仕分けって、私はその仕分けの仕方や、カットの条件など納得できないことがあると言う人たちの不満は理解しますが、これはこれで正解だったと思います。少なくとも自民党に任せていたらこれだけの無駄が簡単に右から左に了承され、税金の無駄として消えていたと言うことが目に見えたわけです。カットされたことで不具合を生じた場合は、それを修正すれば良いだけです。 前にも書いたと思いますが、私は政権が交代したら省庁の課長以上は全て入れ替えるくらいの人事をしていいと思います。 兎に角、政権が交代したことで、全てが変わる。何年かの計画で全てを変えていく。その結果どちらの政党が正しいのかを判断すると言うことでいいと思います。 この事業仕分けこそ毎年きちんと行うべきだと思いますが、如何なものなんでしょうね。 リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |