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2009年08月17日(月) すり替え技は有効か / 文武両道?

党首討論が行われたようです。

今回劣勢を伝えられる自民党は、民主党の鳩山さんからの質問に対し「頓珍漢」とも思える回答をして、「私の質問に答えていらっしゃらない」と言われ、更に記者からの「責任政党である自民党より、民主党に他党からの質問が集中していることに対してどう思うか」という質問に対して、質問の意図とは全く別の「自民党だけが責任政党だと思う」と言うような発言をしていました。

この流れを見ると、先に書いたように「頓珍漢(とんちんかん)」という言葉があまりにもぴったり来る感じがします。「討論」ですから、あるテーマを決め、それについて自分の意見を発表する、そして、相手の間違いをつついて意見を戦わせるのが本来なのですが、何を質問しても答えが頓珍漢では、「それは討論ではなく、単なる発表会」と思えます。

ただ、ハインラインもその小説の中で書いていましたが、「悪意のある質問に真面目に答えては駄目。そういう質問には質問で答えるか、自分の話したい話題に変えてしまう」という技があるようです。

悪意ある(自分を攻撃しようとしている)質問は、それにどう答えても、相手は突っ込んできますし、それに真面目に答えていては自分の側のイメージは悪くなるだけです。それならば、その質問をすり替えてしまって、(折角話す時間を貰ったのですから)自分の主張したいことを話したり、話しを自分の都合の悪いものから得意な話題、イメージを良くする話題にしてしまえばイメージダウンは避けられる訳です。

しかし、今の麻生さんがそれをやるのは果たして効果があるのか甚だ疑問です。ただでさえ「漢字が読めない」「話しが一貫しない」など疑問の多い首相ですし、「質問の内容すら理解できない人か」「自分の考えしか言えない人」「討論のできない人」という悪いイメージができあがるだけなんじゃないかなと思えます。

今回の選挙は今までと違い、国民が政権政党を選べる選挙だと言います。今まで自民党に独占されてきて(それは他党が不甲斐なかったのもある訳で)、日本では殆ど初めての経験です。また、日本はディベードは一般的ではないお国柄ですから、討論が下手なのは仕方のないことかも知れません。私は、マニフェストがどうと言うより、次の選挙の時、より各党が公平に戦える土台を作る事、複数政党がある恩恵を本当に受けられる国作りにする事を第一にしてほしいものだと思います。ま、そうするためには消滅したり、統合した方が良い政党が多いのも事実なんですがね。

果たして、どんな政党が責任政党となるのか、そして、その政党のどの宣伝が功を奏して支持を得るのか、どんな結果になるか楽しみですね。


文武両道?

日本では古くから「文武両道」という言葉を重んじています。また、欧米でもスポーツマンという言葉の中には、「フェアプレーを重んじる」とかまぁ、西洋文化と東洋文化のニュアンスの違いはありますが、文武両道に近い精神が尊重されます。

しかし、今の日本はどれだけ文武両道という言葉が尊重されているでしょう。例えば高校野球などは、選手主体のイベントだと言いますが、学校の宣伝のため、全国から有力な選手を集め優勝を狙うチームもあります。ベンチに入りきれない、選手として試合に出ることなく学生生活を送るような部員がたくさん居るチームもあります。そして全てがそうだとは言いませんが、かなり多くの選手は文武の「文」をどこかに置き忘れて居る気がしてなりません。

大学を卒業したと言う肩書きを持っていても、実は「スポーツで優秀な成績を収めた」と言うだけで、「文」は全く不問のまま入学し卒業していくと言う事も珍しくないようです。翻ってアメリカの大学では、アメリカンフットボールの有能な選手でも、シーズンオフは別のスポーツをするとか、「この選手がキーマン」と言う程の生徒でも学業で成績が一定の水準に達しない場合は試合に出場できない(監督采配…チームカラーとして)場合もあるようです。その結果として、例えばジョーダンなどはバスケットを引退した後、プロ野球に転向していますし(その後もう一度プロバスケットに復帰)、多くの選手は引退後も多方面の事業を成功させています。日本では解説者、コーチ以外はタレントになるか、焼き肉屋さんなどの飲食店くらいでしょうか。

テレビの某番組を見ていると、それが真の実力なのかキャラとしての役作りなのか、お馬鹿キャラを演じている人が多々見受けられます。キャラなら問題はないのですが、キャラを演じているようにみせて、本当に地でいっている人もいるように思います。

そこで私の提案ですが、学生スポーツは、その試合前に実力テストをするべきだと思うのです。

その問題は中学生や小学生の問題でも良いと思いますが、「高校生なら分かって当然」の試験を試合の前に実施して、一定の点数を取れない選手は出場禁止とする訳です。

そういう制度を導入するだけで、勉強もせず練習のみと言うひずんだ環境はかなり打破できるようになると思います。

「高校生なのに、小中学校の問題すら解けない生徒が試合に出ることを禁止する」と言う事に対して「それは、生徒に対して不公平だ」とか「それじゃあ生徒が可哀想だ」という意見は出てくるでしょうか。

正直な話し、私は高校生なら高校生の問題をきちんとクリアして欲しいと思います。学年に応じた試験をして、一定の学力に達していない人は「文武両道ではない」と切り捨てることも大切だし、それが長い目で見て生徒を育てることになると思います。皆様におかれましては如何お考えでしょう。


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