The Green Hills of Earth
たまたま、私の目につくだけかも知れませんが、最近「冷房なしでも快眠できる、冷却ジェルのパッド」という感じの商品を良く目にします。
明日が日食の日だそうです。 先日のトムラウシでの素人登山愛好家遭難事故もそうですが、今回の日食でも旅行社が無謀な計画を立てているように思えますがどうなんでしょう。 一番長い時間皆既日食を見ることが出来る悪石島では、島民が60数名しか居ないところに、その倍近い人を受け入れるそうです。水は雨水をためるタンクがあるだけと言う徹底は出来ているのでしょうか。またテントで寝泊まりした経験がない人への教育は大丈夫ですかね(私の知人は初めてのテント泊でテントを燃やすと言う楽しい思い出を作りました)。特にこの暑い時期、冷房すらない蒸し暑い夜を過ごしたら、一般的な人はすぐに「お風呂に入りたい」「シャワーを浴びたい」と非常識なことを口走るでしょう。水はないっちゅーのと強く言えるのでしょうか。そんな風に思っていたら、今日の朝のゴシップ番組で、おバカそうな女子アナが「お風呂は入れるんですか?」なんて脳天気な質問をしていました。水も食料も普段通りに行かない状況になっているのだから、そういう脳天気は発言は控えた方が宜しいと言う程度のことくらい勉強してテレビに携わって欲しいものです。 それにしても…数年前に兵庫県の香美町にある餘部鉄橋で架け替え工事が始まる直前、その餘部鉄橋を渡るツアーというのがかなり人気を博していたようです。まぁ関西の人からすれば、夏は海水浴、冬はスキーやカニ三昧とある程度は気軽に行く場所ですから、行きやすい場所と言えばそうなのかも知れません。でも、餘部鉄橋ってそんなに一般的ですかね。1980年代後半にそこから列車が落ちたとか、まぁ珍しい(らしい)鉄橋だというのは分かりますけれど、普通のおっちゃん、おばちゃんがわざわざ観光に行くようなものでもないと思うのですよ。でも、実際には、列車は全てまるで山手線の通勤ラッシュのように立錐の余地もない超満員で、鉄橋脇の餘部駅もホームが見えないくらい人が溢れかえっていました。鉄橋を渡って2駅先の香住駅は観光バスがたくさん止まっていましたしね(1駅先の鎧駅は駅前が狭くてバスが止まれない)。ま、需要があれば供給するものでしょうけれど、あれじゃぁ普段つ買っている人には大迷惑ですね。そして、本当のファンの人にも大迷惑でしょう。だって、私はその日はたまたま青春18切符で「可能なら最後に見てみよう」と野次馬に行って、あまりの人の多さに列車から降りずに通過したのみだったのですが、餘部駅に停車中の列車内から降り立ったおばちゃん達が「ねぇ、ここで下りたけど、何を見ればいいのぉ」と言う台詞も聞こえていましたからね。そんな程度で参加して何が面白いんだろうと思いましたよ。ま、何が面白いかは人それぞれなんでしょうけれどね。 果たして今回のトカラ列島への旅、普段はそんなに人が来ない島々への旅と言う事で、悪石島はツアー料金が34万円(インフラ整備費含む)だそうです。それだけのお金を払って、そして「ねぇ日食って何を見ればいいの?」程度の人も来ているのでしょうかね。と言う所に興味を覚える私でした。どうか、熱中症で倒れたり、目を焼いたりすることの無いようお過ごしください。そして蒸し暑い夜に耐えて、水不足と不潔さを我慢してようやく迎えた当日、厚い雲に覆われて日食は観察できず、「曇りで見えなかった。お金を返して欲しい」と騒ぎにでもなれば、行けなかった私としては無上の喜びでございます。 はい、自分が行けなかったから人様の幸福を祈ります何手言える程人間は出来ておりません。行けなかったものの僻みとして、悪しからずこの気持ちをお受け取りください。 リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |