The Green Hills of Earth
興味のない人には全く興味のない話で申し訳ないですが、インサイトのメーカーオプションのカーナビ(以下、ホンダナビと明記)と、CarrozzeriaのAir Navi AVIC T-20を同時装着したことで、何がどう違うのか、私がメーカーオプションをなぜ駄目としたかを検証(以下T-20)してみました。 当たり前の話ですが、500mスケールなど、画面のスケールを合わせると、表示する範囲はほぼ一緒です。画面サイズが大きい分ホンダナビの方が見やすくは感じます。 目的地をセットせず、分かる道を普通に走る分には、細かい道を表示するかどうか以外に、それほど違いがある訳じゃありません。これだけの物だったらホンダナビでもT-20でも大差はないという事ですね。 目的地セット ホンダナビは目的地を決めてから、推奨ルートを表示した後、ボタン選択により、高速優先とか、道幅優先など5経路の候補を示す機能があります。まぁ、この値段なら当たり前の機能でしょう。翻って、その1/5程度の値段であるT-20では複数ルートを表示・選択する機能はありません。でも、個人的にはそんなに困る物じゃありません。なぜかと言えば、5ルート候補があっても、役に立つルートばかりじゃないという事を経験上知っているからですかね。特にT-20の場合は、カーナビ自体を取外して家に持ち帰ったりすることが容易であるので、事前にルートを検討し、登録しておくことが出来るので、それほど不便ではないでしょうし、運転中なら、別にそんな候補をあれこれ指示してくれなくてもいいやという場合が大半ですから。 目的地表示 セットした目的地の方向を示す線が表示されるのはどちらも一緒。私の場合、これがあれば、いつでも適当に道を外れて適当にドライブをしてしまうことがあります。ちょっと渋滞しているなら、道から外れてみよう…って感じです。基本的に目的地がどちらの方角か分かれば、それに合わせて初めての道を適当に走るのはとても楽しいものです。だからこそ、多分何度も書くと思いますが、ホンダナビの「走行中は細い道を表示しない」という機能は余計なお世話で、あってはならない機能なのです。 設定されたルート 同じ場所を目的地として、ルートを探させてみました。まだ1往復しか試していないのですが、ホンダナビの方はその途中でルートを決めたため、一番最初にホンダナビが示した道に従わなかった(とうに過ぎていた)のですが、それでまた拗ねたらしく、いつも通っている道なのに、なぜかゴール近くで訳の分からない遠回りをして3kmほど無駄に走るルートを示しました。更にそこから自宅に帰るルートを検索しても、その遠回りルートを提示。別に普段使う道が混雑している訳じゃありません。なぜわざわざ遠回りをするのか理解不能です。多分、これは「バグ」という物だと思います。 翻ってT-20はまだ通信モジュールがないのでスマートループというCarrozzeriaユーザの通信で集めた渋滞情報を活用するという機能は使えません。ごく普通のカーナビとして使う事になりますが、Carrozzeriaの特徴というか、料金所が途中にある有料道路でも、その端っこをちょっと利用することも駄目と考えるらしく、そこを必至に避けようとする様は、そろそろどうにかならないかと思いますが、まぁ、それは慣れたものと処理が出来ます(これはある意味偏見を持っているという事ですね)。兎に角、そういう道は避けて、多少大きめの幹線道路を優先して案内しようという癖はあるものの、案内する道自体はごく普通です。 道路案内(リルート) ホンダナビは、先にも書きましたように、出かけて少ししてから「あ、試してみよう」と信号待ちの間にルートを設定しました。設定中に信号が変わって走り始めたら、通過した信号を左折と言う指示だったのに、直進してしまった為、機嫌を損ねて変な道を示しました。 それ以外にも、意図してルートを外れたのに、本当にしつこく前の道にもどれとリルートを繰り返す事もあります。それ以外にもルートはあるのに、しつこく繰り返す時と、さらっと新しい道を示す時の区別は何かわかりません。また、すねて変な道を示す規準もわかりません。 T-20が最初に提示した道が遠回りなので、その指示を無視して近道を(指示された道とは逆方向に)進みました。すぐにリルートをするのですが、その動作はHDDナビに比べて緩慢です。本来はHDDナビより素早くなければおかしいのですが、CPUやその周辺環境が値段なりに安物なのでしょうね。でも、致命的に遅いという事はありません。サイバーナビでは、最初の数回は元の道に戻そうと案内をするけれど、その案内ルートから外れているのが意図してと認識したらすぐにそれに合わせて案内ルートを考慮する仕組みがあると宣伝しています。サイバーナビを使っていて、その判断認識が素晴らしいと思ったことはあまりありませんが、その技術が生かされているのかもしれません。 道路案内(指示) ホンダナビは目的地までの距離と到着予定時刻が表示されます。そして次に曲がるべきポイントがどこなのかは表示されません。一般道の場合、曲がるべき交差点の300m前辺りで最初の案内があり、画面が2画面表示になります。そして交差点が近づくにつれて棒グラフによる交差点までの距離表示と交差点の拡大表示で曲がるべき場所を案内しますが、これは慣れの問題かもしれませんけれど、まず、T-20と比べて案内が遅いです。音声案内を聞いたときには既に時遅しと言うタイミングです。そして棒グラフは100mのメモリは確かにT-20の表示と一致していて正しいと思えますが、アナログなグラフは距離感をつかみにくいし、拡大表示に示される自車マークは少し遅れているようなイメージです。まだ交差点まで距離があるのかな?と思っていると、次の瞬間「あ、今の交差点だったんだ」とわかるというタイミングでの更新…こんなイラストは、プログラムでどうにでもなるでしょ。なんでこんな遅いタイミングで?と思わざるを得ません。単純な交差点なら間違うこともありませんが、ちょっと複雑に入り組んだ交差点、初めて行く町の交差点ではどれが正解かわからないことも多く、そんな時に一切役に立たないというのが私の感想です。 T-20は今までずっとサイバーナビを使っていたので慣れているというのもあるかもしれません。でも、画面にはゴールまでの距離と到着予定時刻のほか、右上に大きく「次のポイントまでの距離と曲がる方向」が示されています。以前、サイバーナビの事で書いたのですけれど、正直Carrozzeriaのサイバーナビも交差点案内はへたくそで、ドライバーズビューなんて表示されてもわからないことの方が多いのです。そんな作者のマスターベーションに付き合うより、単純に交差点までの距離のデジタル表示と曲がる方向だけを示す画面にしたら便利だという事を書いたのですが、このT-20は私のその文章を読んだかのように、その機能が標準で採用されていて嬉しい限りです。ドライバーの目から言ったら、余計なグラフィックは解析している暇がないのです。それより分かり易いデータを単純な形で出してくれた方が嬉しい。それを具現化しています。更に、交差点までの案内(「あと○メートルで交差点を左です」みたいな)も微妙ですがホンダナビよりワンテンポ早く案内してくれて、この違いが安心感を生みます。更に交差点直前の案内でも、Carrozzeria(あえてT-20ではなく、Carrozzeria全体として書きます)は、案内を聞いてからハンドルを切れば丁度良いタイミングです。それに慣れているからホンダナビの場合は交差点を曲がれないのかもしれませんが、兎に角、ホンダナビの案内は全て一歩遅いという感じがしますね。早い分には覚悟が出来ますが、遅い分には手遅れしか待っていないので、一考の余地があるでしょう。 ごまかし機能 走行中も助手席の人がテレビを見られるように…そんな名目で車速パルスやサイドブレーキの検知をごまかすオプションがあり、余り公に言ったらまずいかもしれませんが、私もそれをつけています。あくまでも助手席の人がそれを使って遊べるようにと言う目的で、私が一人で乗っている場合は、殆どそういう機能は利用していません。 このオプション、ホンダナビの場合は…というより、ホンダでもトヨタでもメーカーオプションのカーナビにはと言うことらしいのですが、広く普及しているものがあるようです。TVとNavi2つのボタンがあり、TVを押しておけば走行中でもテレビが見られ、Naviを押しておけばナビも停車中と同じに使えますよと言うもの。ここからはホンダ独自かどうか判りませんが、走行中にナビをいじる機能を使う場合、多分、車速パルスが出ているにもかかわらず、それをキャンセルすることで、「今車は走っていないからね」と騙しているのでしょう。そんなことから、このNaviボタンを押している間は、操作は出来るけれど、自車位置の更新は全然行われません。操作に手間取ったり、高速道路を走っている時だと、操作が終わったら何キロも離れてしまっているという事があり、その間に複雑な道を走ると、マップマッチングしようとして全く違う道を現在地と勘違いして、全く嘘の案内をすることがあります。ま、それは仕方ないことでしょうけれど、なんで自車位置が更新できないのか不満は残ります。 T-20の場合は、台座とT-20の間にアタッチメントを1つかますことで実現していますが、これは車載してないよとごまかすのですけれど、一応バッテリを持って、取り外しても使える機能を持っているので、ごまかすモードにしても自車位置は更新し続けますし、その間に曲がるべき交差点が来たら普通に案内もします。 これはメーカーオプションと社外品の違いと言うところなんでしょうね。 結局は、知らない道を案内してもらう為のカーナビで、その基本部分であるところの案内がへたくそだからホンダナビは使えないということです。人それぞれ感じ方は違いますから、「俺はホンダナビの方がしっくりくる」と言う人もいらっしゃると思います。あくまでも私個人の感じ方での意見と言う事で。 そう、今日改めてホンダのサイトを見てみたら、ディーラーオプションの新しいカーナビが紹介されていました。ようやく12セグの地デジ対応がラインアップされたようです。うちのホンダナビも対応はしているのですが、標準はワンセグで、12セグはビデオ入力扱いです。また、本来12セグは普通に地域が変わったら新しいチャンネルを自動追尾してくれるものと思っていましたが、私のはそんな機能はありませんでした(新しいナビは対応している)。受信できなくなるとリモコンを使って受信チャンネルを検索する…建前は「テレビは運転中は見ません」だからでしょうか。でも、テレビの音声を聞いて運転している人もいるし、それはメーカーも許容しているのですから、こんなオプションは欠陥以外の何物でもないと思います。 更に、ドライブレコーダもオプションに加わっているんですね。私がつけたものよりはるかに小型。でも、値段もすごい値段だわ。倍以上しますもん。小さいのは魅力だけど、多分性能はそんなに変わらないし、値段を考慮したら今回つけたやつで満足するべきです。早く安くなるか、ドライブレコーダが標準装備となってほしいと思います。 ナビが2つになったので運転が面白いです。先日旅行に行ったときに、ナビのエコ情報も常時表示できたら良いのにと言う話を書きました。スピードメータについているエコ情報画面は、複数の画面を切り替えなければ必要な情報が出てこない為、ナビのエコ情報画面を表示させておけば、スピードメータ側の窓にバッテリの充放電を示す画面を表示させておけるので、結構役立つのです。ただ、そうするとナビが全く使えなくなるのでどうしようと思っていたのですが、今回新しいナビを買ったことで解決しました。また、ホンダナビが全く役に立たないわけじゃありません。実験でやったように2つのナビ両方に目的地をセットして、2つの頭でルートを考えてもらうというのも悪いことじゃありません。元々私の旅行は「適当」がモットーですから、楽しそうな道を案内するほうに従うとか、色々楽しんで使えそうです。ま、全部T-20を買った事への言い訳かもしれませんが…
宮崎県知事の東国原さんの一言が結構大きな波紋になっているようです。 政治の世界と、一般の世界の乖離が激しい訳で、現実問題としてたとえ東国原首相が現実のものとなったとしても、自民党内部からも、役所からも攻撃対象とされて、まともな政治はさせてもらえないんじゃないかと思えます。彼らは新しい風ではなく、自分たち独自の規律に従うべきだと考えているのですからね。 だからこそ、今、東国原さんの言うこと(実際に言っていたことと、多くの人が初動で受け取った印象は違うようですが)を「あほらしい」と否定した議員は、きちんとマークしておくべきだと私は思います。これらの議員は「日本を良くしよう」と言う気概より「自民党が国政より大切」と思っている言わば国賊のような存在です。松浪某のように、やっていることは用心棒と偉い先生が決めたことに黙って賛成票を入れるだけの存在が果たして税金泥棒じゃなくてなんなんだと私は思うのですが、こういう国のためになっていない議員を排除する良い機会なんじゃないかなと思うのですよ。 私は不思議に思うのですが、今民間企業がこれだけリストラだとかの波に洗われているのに、公務員は天下りに忙しく、リストラの心配はないというのは余りにもおかしな話です。公務員も無能は切り捨てる体制は必要ですが、何より例えば政権が変わったら、役所のトップは全て挿げ替え(すげかえ)と言う体制を作ることは必要ではないでしょうか。一般の会社だって役員は株主総会で承認されなければ取り替えられる恐怖にさらされているわけですから、役所も一定の役職以上は政権が代わったら、または総理が変わったら全て変わってしまうとすれば、天下りどころの話ではなくなってしまうし、そういう風通しのよさが「何をしたって政治は変わらないでしょ」と言う国民の多くの意見に変化をもたらすことになるのではないでしょうか。 国会議員の人たちは、今の日本は大歓迎だと思います。政治に興味を示さない国民が多いので、好き勝手なことをして、批判には耳を傾ける振りだけをして、適当な禊をすれば良いだけですからね。こんなおいしい商売はないでしょう。先日衆院を通過した臓器移植法改正案、参院では、如何に国民の理解を得るかと言いつつ、如何に自分たちが金をむしりとれる、そして天下りが出来る体制を作れるかに執心して、1年間ほどかけて検討をするというようなことを言っています。そんな体制はどこかで壊さなければならないと思うのですが、私はそういう意味で、長野県知事だった田中さんや東京都知事の石原さん、大阪府知事の橋下さんにも期待をしているのです。正しいことをしているかではなく、政治を議員と称する守銭奴の金儲けの場ではなく、国民、都道府県民のものとしてくれることに対しての期待です。 彼らが正しいかどうかは判りません。少なくとも田中さんが県知事をおろされてからは、また建設族があれこれ裏で好き勝手をやって長野県を食い物にしているようですが、それは長野県民が選んだことですから仕方ないですね。少なくともそれで他県民の税金を投入するような事態にはならないことを祈るだけです。兎に角、あることをすれば、賛成する人もいるし反対する人もいる。利益を得る人も損をする人もいる。だからこそ、ある目的の元でそれを成し遂げる視野が必要である訳です。また、今の政治に必要なのは、政治をオープンにすること。それができる人が必要ではないでしょうか。 私は、東国原総裁、良いと思いますよ。政治をオープンにして、国民の政治にするチャンスじゃないですかね…かなり難しいと思いますけれどね。 リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |