The Green Hills of Earth
タイトルだけを読むと、「また暴力団が何かしたのか(悪いのはてめーだ!)」という感じですが…
鶏が先か卵が先か、議論は尽きないかと思いますが、この件については、間違いなく「お前が先にやってきたことだろう!」と言えるんじゃないかと… 欧州連合(EU)は、MicrosoftのWindowsにIEをバンドルして販売する方法に対し、競合他社を妨害したとの容疑をかけています。 (以下、かなり偏見の入った独断的意見。話半分程度に読むこと。また、間違っている部分は笑って読み流すこと) 私も古い歴史はあまり知りませんし、記憶にも薄れているのですが、簡単に言っちゃえばVHS対βのビデオ戦争で、最初はβが有利だったのですが、技術に劣るVHSが数と販売網に物を言わせ、有無を言わさず市場を奪い取ったのと同様、ブラウザの世界では、MosaicだとかNetscapeというブラウザが市場の9割を占める中、Windowsの普及に合わせてW3Cの規約をまったく無視したとんでもないブラウザである出来損ないのIEと言うブラウザを抱き合わせで、無理やりパソコンにインストールして販売を強制しました。それを外すメーカーにはWindowsを入れさせないと言う強硬手段、他社には秘密のプログラムコードを社内だけに公開するという卑怯な手段を使って、市場独占を目論んだのです。 日本で言うなら、ちょうど其のころ、NECのPC-9801の牙城が崩れ去り、それまで苦渋を飲まされ溺れかけていた他社が、これ幸いとPC-AT互換機市場に乗り出し、某社などは「な〜んもしらんけどやってみよ」などと無責任な宣伝を流して、無責任に中途半端なパソコンを素人に押し付け始めた時代でした。そんな「な〜んもしらん」連中が「な〜んもしらんから」IEを使ってIEは普及し始めたのです。IEを使うたび公害が流れ出て良識ある人は環境汚染を嘆いたのですが、「な〜んもしらん」人は「な〜んもしらん」ですし、Microsoft関係者は「自分たちが儲かれば公害なんて関係ないもんね」と言う態度です。 そんな時代を経て、一時期はIEの市場独占率はかなり高かったのではないでしょうか。今でもWindowsにはIEでなければ動かない仕組みもありますね。私はそういうやり方が大嫌いなので、意地でもIEは使いたくない…けど、どうしても使わないとだめな時もあるのが悔しいと言うところです。 さて、そのMicrosoftの卑怯なバンドル商法にEUは「そりゃおかしいだろ」と言った訳です。 そして、MicrosoftはEUから他社ブラウザをバンドルして配布することを求められる可能性があると話しているそうです。 競合他社であるOperaとMozillaは検索エンジンにGoogleを採用していますし、GoogleのブラウザであるChromeも当然ながら標準の検索エンジンはGoogleですので、もしEUがそのような決定を下した場合、インターネット検索の部門でGoogleの独占力を強めることになり、競争が阻害されることになると主張しているのだそうです。 …だから何なのでしょう? それはMicrosoftが今まで散々やってきたことじゃないのでしょうか。ま、今まで散々悪の限りを尽くしてきたんですから、因果応報、やった分だけやられたら良いと思いますよ。いや、Microsoftには「目には目と歯を」くらいで丁度良いのかもしれません。根拠はないけど… リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |