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2009年03月26日(木) 車中泊ガイド… / 泥酔者の生きる権利は誰が守るのか

何気なくハイブリッド車の記事をたどっていたら、「車中泊を楽しもう」と言う類の記事にたどり着きました。

様々な雑誌が出ているのですね。びっくりしました。

「びっくりした」と言うのは、こんな事にこれだけの本が出ている事への驚きです。

私自身は、その昔は軽自動車のジムニーで全国を旅行し、その途中で快適に車中泊も出来ました。唯一、マツダのロードスターは、2座席でシートが殆どリクライニングしませんので、これは車中泊は無理でした。運転を続けて疲れ切って初めて仮眠がとれる程度でしたね。(とって起きた時には「すげー!眠ることが出来たよ」と感動すら覚えました)

で、車中泊に本にすべき何があると言うのでしょう?
(長期の旅行を車中泊でというなら、キャンピングカーですればいいと言うのが前提での話です)
目的としては「金がないから車中泊にする」という人もいらっしゃるでしょうし、私のように「宿泊地を限定したくない」とキャンプや車中泊をする人もいらっしゃるでしょう。でも、「適当に布団を持ち込んで、椅子を倒して寝る」で終わりでしょ。布団がなかったら、エコとは無縁ですが、エンジンを掛けたまま暖房を掛けて寝る(ただし、命の危険もあり)というところでしょうか。夏は冷房が必須になりますので、エンジンを掛けっぱなしにするか、それがもったいない、命の危険を心配すると言う人は、窓に沿って網戸を自作(なに、面倒が嫌というなら、網戸の網でを適当な大きさに(窓より一回り大きく)切って、車の外から窓にあてがって、それを磁石で止めるだけ。磁石もホワイトボードを売っているような場所に行けば、棒状の細長い磁石が売っているので、それを適宜切って使えば良いんですよ。これを2カ所くらいの窓に施せば、それなりに風通しも良くなるでしょう。後は泥棒対策として、貴重品は前後の椅子の間において上に何かをかぶせてしまうとか、鍵を掛けられるところに保存するとか、何か工夫をすればいいでしょう。

フルフラットになるシートを持つ車でも、ベッドのようにフラットになる車種は限られています。そういう車以外は、フルフラットと言っても段差でデコボコのシートで寝ることになりますが、その凸を枕に使えるよう体を配置できれば結構まともに寝ることが出来ます。位置的に難しければ、そこをおしりか足がまたぐようにすればかなり寝心地は改善できます。

布団は内地以南なら、3シーズン用の封筒型シュラフがあると便利です。広げて布団にしても良いですし、寒い時はそれを重ねてシュラフとしてくるまればかなり暖かく過ごせますから。ちなみに私は羽毛の封筒型シュラフを(期待を込めて)2組常備しています。

運転席や助手席などフラットにならないシートで寝る場合は、兎に角靴は脱いで、冬場なら足下を覆うシュラフがあると便利。無い場合は新聞紙で足を包むと暖かく眠れます。

プライバシーが心配な人は、運転席を囲む3方(運転席横、助手席横、正面の窓)以外は黒いフィルムを貼り付けると良いと思います。98%可視光線をカットするフィルムは外から中は全くと言って良い程見えませんが、中から外は結構見えるものです。私はこれを愛用しています(バックする時に後ろを見ないと駄目な人には夜のバックは辛いかもしれませんが)
また、このフィルムを貼る事を前提としているので、ミニバンで「1,2列目でフラットシート」となる車はパスなのです。これではプライバシーは保てませんからね。

屋根にテントをつける人もいますが、果たしてそこまで必要かと言う気持ちはあります。何ヶ月もの長期旅行をするならそれも良いでしょうけれどね。

上に書いた事などは、数回車中泊をすれば誰でも思いつくようなことですから、何もわざわざ高い金を払って本を買うこともなかろうもんと思うのですよ。まぁ、様々な人がいるので、知りたいと思うこと、価値があると思う情報はいろいろあるのでしょうけれど、ただただ供給側の豊富さにびっくりしましたと言う事でした。


泥酔者の生きる権利は誰が守るのか

2007年12月21日、愛媛大学医学部の男子学生が松山市内から1人タクシーに乗り本人が指定する場所でタクシーを降りました。この学生はその場から数百メートル離れた場所で河原に転落し凍死したのだそうです。

で、遺族は「運ちゃんが、そんなところ(自宅から約4キロ離れた山中だったそう)でおろしたから凍死したんだ。あんたが悪い」とタクシーの運転手を相手取って訴訟を起こし、今回その判決で松山地裁の武田義徳裁判官は、「泥酔している客は警察に届けるなどすべきだった」と運転手に責任があったと認め、慰謝料など5000万円の請求に対し4100万円の支払いを命じたそうです。

びっくりです。ただもうびっくり。

自分の意志で酒を飲んで、自分でタクシーに乗って、自分の判断で降りるって言ったんでしょ。その後、その人がひっくり返ろうが無事家に帰宅しようが、それは本人の問題なんじゃないの?

タクシーの運転手は、客を言われたところに送り届けるのが仕事であって、客のお守りが仕事じゃないでしょう。だいたい、もし、この客がきちんと意識があって思うところがあってそこで降りたとすれば、それを勝手に「あなたは泥酔していたように見えたから」と警察に連れて行こうものなら、それはそれで大問題になると思いますよ。酒をどれだけ飲んだらどれだけ酔うのかなんて人それぞれで、明確な基準は作れません。本人が泥酔しているようでも、受け答えが出来たのであれば、それ以上の責任をタクシーの運転手に求めるのは間違えているでしょう。もし勝手なことをして殴られたりしたらたまりませんしね。

このバカ親が言っているのは屁理屈であり、結果論です。
そして、凍死につながったのは、正気を保てなくなるまで飲んだ本人の責任じゃないのですかね。酒を飲んでの結果を人様に押しつけるこの裁判の結果は、酒を飲まない私にはとても不当な判決に思えます。テメーの責任くらいて自分で取れって声を大にして言いたいです。幼稚園児じゃないんだからさ…

泥酔者の生きる権利は誰が守るのか…それは自分「だけ」であって、他の人まで巻き込まないで欲しいと思うのです。

少なくとも、私は真冬の道ばたで泥酔者が寝ていたら「可哀想だねぇ。死んじゃうかな」と思っても「がんばって生き抜いてね」とそのまま放っておきますね。そこで寝るのはその人の権利ですから、その権利を蹂躙しようとは思いませんもの。自分の始末くらい自分で出来ない人はいないでしょ。大人なんだから。ってスタンスです。何か間違っていますかね。


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