The Green Hills of Earth
2009年03月04日(水) |
サラ・ブライトマンのコンサートに行ってきました… |
サラ・ブライトマンのコンサートに行ってきました。
サラ・ブライトマンの歌は最高に良かったですが、気分は最低です。 主催者が儲けようとしてなのか、それともサラ・ブライトマンの側が法外な金を要求したのかはわかりませんが、私の座った席は明らかに料金ぼりすぎです。いや、そんな席を買った私が悪いんですけれどね…
今回はアリーナ席、1階席、2階席があり、私は2階席の最後方から2番目というひどい場所でした。舞台の照明など天井の装置を見下ろすような場所です。アリーナ席や1階席ならサラ・ブライトマンをまっすぐに見つめ、その後ろに舞台が広がる様を見ることができるでしょう。でも、私の座った席は豆粒のような人が時折舞台装置などの陰になって見えない場所、更に音はアリーナ席に置かれたスピーカーから主にアリーナ席と1階席に聞かせるためにおいてあり、私たちの所に届く頃には減衰した…そう、39,800円の安物コンポでCDをかけたような音がしてくるだけです。更に、こういう場所にはそれにふさわしい客が集まるんですね。歌の最中でも隣の連れと大声で話す客、携帯電話に見入る客、更にはこんな音を聞かされているのに「Bravo」と叫ぶ客…まぁ「コンサートなんてお祭りだから楽しめば良いんだよ」と思うなら、それはそれでありなんでしょうけれどねぇ…
申し訳ない言い方ですが、これがSMAPのコンサートだったら、適当に歌も楽しむけれど、実際はお祭り騒ぎをすれば良いんだって納得できます。ですから、舞台に立っているのがSMAPだったら私も楽しめたでしょう。でも、そこに立っているのはサラ・ブライトマンです。私は別に彼女の顔やスタイル、衣装を見に行ったのではなく、歌を聴きに行ったのです。なのにラジカセ並の音…これだったら、CDを自宅で聴いた方がまともな音がするのは間違いありません。オペラグラスなども持って行っていなかったし、メガネは視力0.6に調整した仕事用メガネですから豆粒のようなサラ・ブライトマンが何をしているか殆ど見えません。見えないんだったらラジカセの音しか聞けないここにいるのは無駄じゃない? お金はもったいないけど、更に時間も無駄にして良いのか? 本当にそう考えて帰ってしまおうと何度も思いました。でも、一応最後まで聞いてみよう、楽しんでみようと努力をしてきました。昨年のセリーヌ・ディオンの時は本当に楽しめました。でも、今回は点数をつけるならサラ・ブライトマンの歌声の魅力をしても25点位かなぁ…
兎に角、どこで区切るかは微妙ですけれど、少なくとも舞台装置の天井裏が見えるような場所、スピーカーの音がまともに聞こえない場所がS席で15,000円っていうのは、どう考えてもおかしいです。確かに武道館の外で漏れてくる音を聞くよりはマシかもしれませんが、その辺りはもう少し値段設定を考えて欲しいものですね。
何より、自分の性格からして、お祭り騒ぎではなく、歌を聴かせる歌手のコンサートは金輪際行くことを禁止してしまおうと真剣に考え始めた次第。
歌声は本当に素晴らしかった「はず」なのに、「本当はきれいな声なんだよなぁ」と目の当たりにしながら思わざるを得ない悲しみは、もう2度と味わいたくないです。でも、多分懲りずにまた行っちゃうんだろうなぁ…もしかしたら素晴らしい音を聴けるかもしれないと思ってね。
ピートのように、冬でも「この扉の向こうは夏が待っている」と信じたいのです。←なんのこっちゃと思う方は、R.A.Heinlein The Door into Summer(邦題「夏への扉」を読んでね。
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