The Green Hills of Earth
2008年12月05日(金) |
薬の通販について / F1撤退 |
最近仕事が忙しくて、あまりニュースを見ている暇がありません。 が、メールという形で、楽天がニュースを伝えてきました。曰く「行政にみんなの声を届けます」「困ります、私たち」「ネットで薬が買えないなんて」…そんな見出しの並ぶメールで、要は、厚生労働省が1類および2類医薬品のネット販売を禁止する薬事法施行規則改正案を示した事による反対署名を募ろうというもの。
今は深く考える余裕がないので、直感的な底の浅い意見(まぁ、いつものことかもしれませんが)しか言えませんが、私は「それで正解じゃないの?」と思います。
楽天が訴えるのは「通販での購入という権利が阻害される」と言うこと。 家から出るのが大変な老人や体の不自由な人、人に見られるのが恥ずかしい薬などを購入する時、忙しくて買う暇がない人…そんな人のために通販があると言う主張です。
でも、それは正しいのでしょうか。私は正しい薬の用法は専門の人のアドバイスがあって初めて成立するものであり、通販などの販売方法は本当に正しいのかはなはだ疑問に思っています。医者の診断、専門家のアドバイス無く気軽に服用できるものを薬と分類する意味があるのかと言う事になります。
逆に、通販という形は、誰でもが販売する側に立つことができる危険が存在します。日本では許可されていない薬を勝手に持ち込んで無責任に売りさばくなどの危険もあります。また、効き目の強い薬を勝手に販売してしまうのも如何なものでしょう。
捻挫したときには温湿布が良いのか冷湿布が良いのかなど、判断に迷うものもありますし、素人が勝手な思い込みで間違った服用方法をした場合、効かないだけではなく体に害を与える場合もあるのではないでしょうか。そんなことに対して通販はどれだけの責任がとれるのでしょう。多分「通販は売るだけで、服用するのは本人の責任」という歯科できないのではないでしょうか。それはあまりにも無責任だと思います。
楽天が掲げる権利の阻害について、それは薬を販売する責任を軽んじた、売る側の身勝手な権利の主張に思えてなりません。
余談ですが、同様の話が例えば大麻の種の販売などでも見受けられます。「うちは売るだけ。どうするかは買った人の責任です」と言って売るお店。通販で商売をする店のモラルの低さが今回のような問題を引き起こしているのではないでしょうか。
政府も、単に通販を禁止とするのは如何でしょうか。同じような薬をコンビニなどで販売することにも規制を掛けるべきではないでしょうか。規制をする理由は一緒です。間違った服用をした場合に健康被害を引き起こす可能性があるような薬の場合、それについてアドバイスができる専門家のいない店での販売を一律に規制すると言うのでなければ、不公平感が出てくるのは当たり前の話です。紆余曲折があってコンビニなどでの薬の販売が始まった訳ですが、日本人の人としての民度が低すぎるのですから、もう少し全体が大人になるまで規則は棚上げするのが宜しいのではないかと思わざるを得ないとおもいますが如何なものでしょうね。
ホンダがF1から撤退するそうで…
残念という意外に言葉がありません。 F1の技術者などを次世代環境車、エンジン開発に投入すると言う事ですが、本田宗一郎さんが聞いたらなんと言うでしょうね。「レース場こそ最上の実験室」…そんな事を仰っていた氏ですから、「撤退とはどういう了見だ」と一喝するかもしれません。でも、ここ何年かのFIAの迷走ぶり(メーカーの開発を押さえつけ、気まぐれ且つ素人的独断でレースをつまらなくするレギュレーションの策定)を見ていると、氏をもってしても「もう実験は自社で」というかもしれないなぁと思うと、撤退は寂しくはありますが当然の帰結なのかもと言う気持ちもあります。
FIAの身勝手ぶりにはフェラーリ他書く自動車メーカーも腹に据えかねる部分があるらしく、その暴走が続けば近い将来F1はプライベータしか走らない草レースと化する可能性がなきにしも非ず。それはそれでおもしろいかもしれませんが、できればそんな姿は見たくありません。
兎に角、このニュースはショックでした。撤退するのがトヨタだったら「あ、そう」で終わりだったんですけれどねぇ…まぁ、トヨタはメーカーの大きさから勝手に抜けることは許されないんだろうなぁ(F1から身を引いたら欧州での売り上げにかなり影響しそう)。
来年のF1、私は楽しめるのか…ちょっと微妙になってきました。
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