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☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2008年05月18日(日) Manfrotto 410 Gear Head

オークションで、雲台(カメラ用三脚のカメラを載せる部分)を落札しました。

Manfrotto(まんふろっと)社の410 Gear Head(ギア・ヘッド)と言うものです。

私が静物の撮影には、SLIK社のProfessionalIIという三脚を使っています。(既にカタログからは落ちていますけれど、近いものはProfessionalIINでしょうか)

花の写真などを撮っていると、兎に角微妙な調整が大切になります。例えば花の花弁を中心にして、ピントを合わせて、さあシャッターを押そうと手を離した瞬間カメラが動いてしまっては、それまでの苦労が全て水の泡になってしまう訳で、残念ながら安い三脚の場合は、全ての稼動部分でその「手を離した瞬間〜」が起こり得るのです。エレベータを調整してちょうど良い高さにしたのに、手を離したらエレベータが下降したとかね。
で、結局素人の癖に無駄に高いものに手を出してしまう羽目に陥ったのがProfessionalIIという三脚でした。がっしりしていて、エレベータはウォームギアを採用しているので、私が全体重をかけても落ちたりしません。雲台も結構な精度の物がついていますので、操作性は問題ないのです。しかし、「もう少し細かい調整が楽にできるといいな」と言う思いが常にあり、その結果として行き着いたのが今回のManfrotto 410 Gear Headなのです。

通常の三脚ですと、カメラの方向を変えるために1つから3つのネジを緩めたり固定したりして調整します。この雲台は3つネジタイプの三脚なのですが、通常の雲台がネジを緩めて自由に調整し、ネジを締めて固定するのに対し、410はそのネジの代わりについている大きなつまみを回すと、それに応じてギア駆動で回転し微調整ができると言うことなのです。大きな動きをするためには、そのつまみの根元にある大きいつまみをひねる事でギアがフリーになり自由に調整ができるのです。本当に精密に画角を決めたいとき、これほど強い味方はありません。

ちょっとメカフェチの私にはうっとりするデザインなのもうれしいのです。しかし…使ってみて「これはまずいな」と言う部分がでてきました。それは、この雲台にはクイックシューがついています。クイックシューと言うのはカメラの三脚穴にあらかじめ板をネジ止めしておいて、この雲台に取り付けるときは、その板ごと固定をするのです。板の固定はレバーをスライドさせるだけのワンタッチでできるのがミソで、いちいちネジを回して固定するなんて面倒はいらないよと言うものなのですが、この雲台のクイックシューはでかすぎるのです。ですからそれをつけたまま手持ちで使おうとすると、最高のバランスにデザインされたNikon D300+MB-D10の使い心地を見事にスポイルするのです。三脚についていた雲台(これも単品で買えば数万円の代物です)は通常のネジに一回り(二周り?)大きなつまみがついていて、最後はそれを回してネジをしっかり締め上げるようになっていました。そしてそれで私は全然不満はなかったのです。今までにも何度かクイックシューを使ったことがありますけれど、大体は固定が甘くて使えなかった。それに比べたらこれはとてもしっかりした作りでがっちり固定されます。けれど、三脚から取り外したときに使えないのではねぇ…
ま、仕方ないですから普段はクイックシューをはずして使う。静物を取るときは二度手間覚悟ですね。面倒くさいけど仕方ない。この雲台の使い勝手を考えればそれくらいの欠点はあきらめるしかないでしょう。

後ひとつ…実は今の三脚は総重量が5kgほどになり、それを持ち歩くのはとても大変なのです。で、ひ弱な私はひそかに軽い三脚への乗換えを図っていたのですが、この雲台もかなり思い重量級です。まぁギア駆動であると言うことを考えても重量は納得せざるを得ないのですが、これでは軽い三脚に乗り換えても無駄と言わんばかりです。
あ!軽い三脚は外出専用で、今の三脚+この雲台が家での静物撮影専用にすればいいのか…ってなんでそんなに三脚とか何個も在庫することを考えるの。わたしゃプロじゃないぞ こういう変なこだわりとかが無駄を生むのですねぇ。とは言えどう解決するべきなのか…重いのを我慢すれば良いって事でしょうかね。


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