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2006年04月05日(水) 尊厳死?その後 / 産婦人科医が不在に / アサリの危機 / 6人の辞任 / 駐車違反の話

富山県射水市の射水市民病院で7人の人工呼吸器が外され死亡した問題で、その内のひとりと見られる女性の家族が、脳外科医から回復の見込みがないと告げられ、外科部長に人工呼吸器を外す事を依頼した事を明らかにしました。この家族は警察の事情聴取にも応じているそうです。

そうそう、私の祖母はとても元気だったのですが、ある時今で言うところの痴呆症なんでしょうか、喋る事も出来ず、ベッドに寝ているだけの状態になってしまいました。それが何年か続いた後、私は又聞きですが病院の看護婦さんから退院を勧められたそうです。「もう直る見込みはないし、世話をする家族も大変だし、でも病院に入れておくと後何年でも元気で過ごしますから、家に連れて帰れば…」と言う事だそうで、それから1年ほどは家で寝たきりだったのですが、ある日風邪をこじらせて亡くなったそうです。
大事な家族だからいつまでも一緒にいたい。長生きして欲しい。そう言う気持ちも判りますが、現実問題として直る見込みもなく、本人も何をしているか判らない状況で世話ばかりかかる状況での負担は大変なものでしょう。因みに私の母方の実家はかなり大きな家で、その気になれば寝たきりで何も出来ない祖母を病院に入れておくお金に困るという家ではありません。常に安楽死という話をする時に問題になる事ですが「人の命を勝手に奪う事」が正しいかどうかと言う議論ですが、逆の見方をすれば、医者の手にかからなければとっくの昔に亡くなっている命、自分の力で生きながらえる事の出来ない状態を無理矢理延命している事が正しいのかと言う言い方もできると思うのです。

3月27日の「尊厳死」で私の考えは述べておりますが、尊厳死は認められるべきですし、どんな状態でも「生きていさえすれば」という考え方は考え直すべきだと私は思います。しかし、世の中はまだそう言う事を認める風潮にはなっていなません。しかし、この病院、この外科部長に関しては、悪意を持って患者と接していた医者ではないと言う患者やその家族の評判がこういう形で表れているのですから、早く解決して欲しいものだと思います。


産婦人科医が不在に

島根県の隠岐諸島唯一の病院から今月16日以降常勤の産婦人科医がいなくなり、隠岐地域では分娩が出来なくなってしまいます。
県は今まで島根医大から医師を派遣していたのですが、医師不足から2004年に途切れ、その後、県は出雲市の県立病院から期限付きで医師を派遣していたのですが、その期限が15日で切れるのだそうです。代替の医師を関西で見つけたのですが、家族の病気で流れてしまい後任が決まらぬうち期限が来てしまいます。

全体的に医者は不足気味だそうですが、過疎地域の医者不足は半端じゃありません。だからといって医師を乱造する訳にも行かないのですが、昨今の悪待遇(勤務時間超過、医療行為での起訴)などは、医者になろうとする人への足かせ以外に他なりません。我々ソフトウェア開発業に携わる者も、21世紀にはだぶつくと言われたりあれこれしていましたが、それでも結局は技術者は不足していますし、大手の企業ではどうか知りませんが、少なくとも私のような零細企業などは、寝る暇も削って仕事をせざるを得ない状況に陥っています。その部分では医者とも大差は無いと思いますが、ただ医者の場合はその手で人様の命を握っていると言う事が大きな違いになるのでしょう。医者は儲かるべきだと言うのではなく、医者も人並みの生活ができるようにするべきですし、昨日も書きましたが、医療を行った結果についての患者の死亡は、医療という見地からきちんと倫理を判断する独自の期間が必要だと思う次第です。

医師の世話になっていて、医師の仕事を「成功するのが当然だ」と思い込み、さらに過疎地の不便さをまったく考えもせずに批判をすることはあまりにも無責任ではないでしょうか。確かに無能な医者で、普通なら助かるものもその医者に罹れば死んでしまうというのは勘弁してほしいものですが、そういう極端な例ではない、医師が全力を尽くした結果としてこういう結末もありうるという問題で医師の責任を問うのはやめて、医師の働きやすい環境を早く作り出してほしいものだと強く願う次第です。



アサリの危機

アサリを食べる「サキグロタマツメタ」という巻貝が、最近日本の広範囲の場所で見つかっています。
客を呼ぶために海外からアサリを大量に輸入し海にばら撒いた結果、そのアサリと一緒にサキグロタマツメタも混じっていて繁殖したのではないかと見られています。

まぁ自業自得でしょう。と突き放すしかないですね。釣りが好きな阿呆が自分が楽しみたいがためにブラックバスをところかまわず放流して生態系を壊す事と同じくらい愚かなことです。目先の利益を優先して安易に輸入などをするからこのような事態になるのです。金に目がくらんだ亡者の哀れな末路という楽しい筋書きなんじゃないでしょうか。

国や県の補助などを頼らず、自分でまいた種は自分で刈ってほしいものです。


6人の辞任

食品安全委員会で米国の牛肉の安全性を審議しているプリオン専門調査会の専門委員12人のうち輸入再開に慎重論を唱えていた6人が先月末付けで辞任していたことが分かりました。

これがアメリカの圧力に負けた結果でないことを祈るばかりです。
まぁ、私は騙されて食べる以外に、自らアメリカの牛肉、豚肉を食べるつもりはないのですが、外食産業のどこで使われるか分からないものですから、どうか輸入再開には慎重になってほしいものです。


駐車違反の話

一昨日「違法駐車取り締まりについて」を書きました。

その中で触れなかったのですが、今度の施行で車の使用者が違反金を払わない場合、車の所有者に請求できる制度が確立するそうです。これで困っているのはレンタカー事業者で、要はレンタカーで違反をされて、それを申告せずに返された場合、違反金を所有者であるレンタカー事業者が肩代わりしなければならないかも知れないと言う事なのだそうです。テレビでは、その対応として、レンタカーの窓に連絡先を明記したシールを貼り、違反で摘発したなら、そこに連絡を貰うようにするのだそうです。いろいろ歪みのありそうですね。
そうそう、車を現金でポンと買う人なら、車の所有者も使用者も自分の名前になっているでしょうけれど、私のような車をローンで買うビンボ人の場合、車の所有者は買ったお店になっているんですよね。ローンが終わるまで車の所有者はディーラなどの販売会社で、私たちは使用者である事が多いのです。と言う事は、その間、自分たちが支払わなければ、その請求はお店に行くと言う事ですよね。因みに私の車とっくにローンは終わっているのですけれど、未だ所有者はディーラーのままになっています。ディーラーも慌てた方が良いんじゃないですかねぇ…


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