The Green Hills of Earth
2006年01月11日(水) |
それはクセと一言で片づけられるの? |
クセと言って片づけて良いのか微妙なところですが…
私は一時期コンタクトレンズを付けていた事があります。学生時代の列車通学で乗っていた戦前製造の古い客車(が田舎には普通に走っていたんです)で、当然エアコンなどもないので夏場窓を開けていたら、その塗料がはがれて私の目に飛び込んで危うく失明なんて事があってから、瞳孔の動きが鈍くなって急激な明るさの変化について行けなくなったものですから(おかげで日陰を好むようになって付いたあだ名が「ドラキュラ」でした)、学生時代も学校公認でサングラスをかけていたんですが、ついでに視力も0.01以下にまで落ちてしまったため、そのサングラスは分厚くて重くてバカ高いものになったのでした。←当時はプラスチックレンズなんて無かったか雲の上の値段だったのでしょう。 暫くしてサングラスは常時掛けなくても良くはなりましたが、それでも映画館から外に出る時、晴れた冬の日に雪が積もった戸外に出る時、夏の日陰から日向に出る時などは暫く目が開けられなくて不便だったものです。まぁそれもそんなものと思えば諦めもついたのですが、自動車を運転するようになるとそうとばかりは言っていられなくなりました。目が慣れる前にどこかにぶつかってしまってはいけませんからね。 日本の道路を運転するために、視力などが正常である事と言うのは何気なく「普通に必要な事」と思っていましたが、いざ、自分の目にそのような障害を持つと、日本の道路は障害を持つ人には全く気配りをしていないと言うか、全く理論に基づかない無神経な健常者のマスターベーション的設計でできあがっている事が判ります。例えば夜の東北自動車道の山間部を走ると、多くの場所では外灯もほとんど無い暗い道路が続くのですが、SAやPA、ICなどだけ突然煌々と外灯に照らされて目を痛めつけます。眩しさと闘いながら出入り口を探さなければならなくなるのです。それはトンネルの中でも一緒です。多分これらを設計した人は自分では運転をした事がないのでしょう。だから明るく目立った方がわかりやすいはずと言う理屈だけで物事を考え、それまで暗い中を走ってきてそれに慣れた目がこの照明に晒されたらどれだけ眩しいかを全く考えていないのでしょう。兎に角、そんな危険な場所があちこちにあるものですから、結局運転する時はサングラスを掛けた方が良い訳ですが、度付きサングラスを買うのは高いので、それならばコンタクトをした上で安い度なしのサングラスをしようと考えた訳です。 最初はハードコンタクトレンズに挑戦したのですが、どうしても目が受け付けてくれなかったのでどうしようと考えました。というのは、元来私が「超ウルトラスーパー怠け者デラックス」だという事もありますが、仕事の性質上、突然徹夜作業が降って湧いたりして睡眠時間を削られる事が多く、ソフトコンタクトの煮沸をする時間を毎日きちんと取る事はできないだろうと思っていたからなのです。そんな訳で暫く頓挫していたのですが、ある時、ボシュロムのシークェンスという一週間連続装用のソフトコンタクトレンズの存在を知って、それを付けてみたのです。24時間付けっぱなしで1週間過ごせるとなれば、それはそれで便利でしょ。試してみたら結構快適でした。冬場ラーメンを食べても目の前が曇らないなんて久し振りの快感でした。でも、このレンズ一年くらい使っていたらかなり目が疲れてしまうんです。結局医者と相談したら、私の場合、半年使ったら3ヶ月くらい休んだ方が良いと言われ、そんな中途半端ならと使うのをやめてしまいました。その後1日で使い捨てるソフトレンズを何度か買って運転する日だけ使うようにしていたのですが、最近は目の方も丈夫になってきたのと、その苦手な場面をさける工夫ができるようになったのでコンタクトはしなくなりました。
私は化粧には全く縁がありません。髪の毛すら洗ったら自然乾燥で整髪料や育毛剤など如何なるものも使用していません。体を洗うアレッポの石鹸と髪を洗うアジエンスのシャンプーとリンス、そして時々使うひげそり用フォーム以外体に付ける事は無いんですよ。まぁ、それ以外に何かを使っていたとしても標準的な化粧をする女性の手間には叶わないでしょうね。
コンタクトも化粧もどちらも私は普通にする人を尊敬します。 中にはソフトコンタクトを何日も煮沸せず使い続ける強者もいるという話を聞きますし、化粧だって多少落とさずにいたって多少肌は荒れるでしょうけれど、それが致命的な何かを引き起こすという事はないでしょうね。だから、そんなに神経質にならなくても良いのかもしれませんが、それでも傍観していると、宴会などで酔って足腰が立たなくなったような状態でもコンタクトをはずしたり、眠る前に化粧を落としたりとする人たちを垣間見る事があるので、「絶対これは私にはマネ出来ない」と尊敬してしまうのです。 それって「もうクセだから」って一言で済むほど習慣化しているものなのでしょうかね。そう言う事から逃げ回っている私には、多分一生理解できないことなので、それを実践している人の気持ち、どなたか教えていただけたら幸いです。
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