The Green Hills of Earth
2005年12月16日(金) |
別画面… / 合掌 / 素朴な疑問(姉歯が悪い?) |
昨日、田舎に帰るつもりで自動車のタイヤをスタッドレスに変えにカー用品店に行ったのですけれど、タイヤ交換を待つ間カーナビコーナーで新しいナビを眺めていました。売れ筋商品だけあって商品の入れ替わりが激しいんですよね。私が今使っているカーステレオなんてそんなに古くないつもりなんだけど、もうその後何世代くらい変わってしまったんでしょう…
最近テレビのCMも派手にやっていますが、富士通テンのECLIPSEブランドでは、運転席側と助手席側で別々の画像を見ることのできるモニタが売り文句になっています。(link) 運転席で運転する人だけカーナビを見て、助手席の人は別の画面を見ているってもの凄く悲しくないですか。「おれは運転手じゃないぞ」と叫びたくなっちゃう状況のような気がします。相手が恋人って言うなら別々の画面を見ているって虚しいし、子供が対象なら左右で別々よりリアモニタでもつけて前と後ろが別って言う方が気持ち的に割り切れますね。 それと、お店で見て確認したんですけれど、確かに運転席と助手席はきれいに別の画像が見えました。でも、後ろに乗っている人たちはどうするのでしょう。助手席側に座った人は助手席と同じ画像を楽しめるけれど、運転席側に座った人は運転手と一緒にナビを楽しむんですか? 5人乗車して真ん中になってしまった人は、どちらもうっすらと見える画面で満足するしかないんですか? 二人で使う人限定の機能じゃ売れる数も限られちゃいますね。少なくとも私は「すごいなぁ」とは思っても「欲しい」とは全然思わないですね。助手席に乗ってくれる女性が居るなら、一緒にカーナビを見て「一緒の時間」を楽しんで貰いたいと思います。だからこそ、「助手席側からなら走行中でも操作出来るカーナビ」とか「走行中でも音声で的確な指示が行えるカーナビ」というなら「すっげー欲しい」と思いますよ。そっちの方が実用的だと思います。
地上波デジタル放送のチューナーが10万円ちょっとだそうです。私の古いカーナビにはつかないんだろうなぁと思って買うのはあきらめることにしました。いや、確認はしていません。まかり間違って「つく」と言われたら欲しくなってしまいますもん…つかないんです。だから諦めるしかないんです。調べる必要なんかありません…良いんです…
15日午後4時10分、福岡の病院で、前オリックス監督の仰木彬さんが逝去されたそうです。 プロ野球の盟主などという大バカ者が闊歩しているおかげで、プロ野球自体が大嫌いな私ですが、その私をして、この人がプロ野球界の救世主と思っていた方でした。実際にお会いしたことはありませんが、テレビなどで報道される姿、試合の中の監督としての姿や話などを聞いて、その指導方法や型にとらわれない柔軟さなど、私にとっては人としての指針でもあった方です。あれだけの太っ腹になるからには若い頃はさぞかし…と思っていたらかなりの酒豪だったなんて話で思わず納得し、やっぱり人間らしいなぁなんて思ったこともありました。変革期を迎えたプロ野球界を引っ張っていく人だと思っていたのに本当に残念です。
余りにも突然で、余りにも若い…居なくなって欲しい人がしぶとく図々しく…いや、やめておきます。ごめんなさい。ご冥福を祈ります。合掌…
誤解を招く書き方になるかも知れませんが、素朴な疑問を書いておきます。
- 姉歯が悪いのか?
どこかの会社が強度偽装を施工会社に指南します施工会社が姉歯さんへ強度計算を依頼しますあがってきた(偽造された)設計書を今度は検査機関に渡します。検査が承認され施工会社に設計書が戻ります。設計書に基づいて建設に掛かります。この流れで明らかなのはどこかの会社が施工会社に偽造の指南をしたとしても施工会社がどんなに偽造を強要しようとも姉歯さんがどんなに偽造しようとも 検査機関が機能していれば「そのマンションが認可されることはなかった」と言うことです。 検査機関がきちんとチェックをして設計に間違いがないことをチェックしてていたなら、その何十もの偽造はチェックで引っかかって差し戻されていたはずです。検査機関とはその為にあるのではないでしょうか。「手口が巧妙で偽造に気付かなかった」なんて言い訳にならない事は明白です。
姉歯だのヒューザーだのに証人喚問をして責任のなすりつけあいで時間をつぶすより、なぜ検査機関がチェック出来なかったかに焦点を絞って追求をしないのでしょう。 結局は、そこに話が及ぶと、国土交通省のお役人、OB、強いては自民党と公明党にかなりの不利益があると言うことなんでしょうね。検査機関がチェック出来なかったシステムを認可したのが国交省ですから、国交省が叩かれるのは当然と言えば当然の筈ですからね。その矛先をかわすため、どうでもいい三下の姉歯やヒューザーを生け贄にしてこれで飢えた国民の目を楽しませて、肝心の検査機関はお茶を濁してめでたしめでたしと終わるのでしょう。姉歯もヒューザーも叩いた。だから国税である程度被害者を救う。いい話でしょ。だから検査機関を叩くのは忘れてね。と言うことなのかなぁ…
- 誰が被害者なの?
- 私も何年か前にマンションを購入しました。自分の予算を念頭にいくつかの条件を並べて最大限理想を求めて今のマンションにしました。もっと都会で交通の便、通勤が楽な場所に決め掛けたこともありました。が、総合的な条件を考え田舎に引っ込んでその分住環境が拡充されることを選んだのです。何を優先するかは十人十色だと思いますが、その土地の相場、その設備での相場などを考えることも重要だと思われます。
問題の強度が偽造されたマンションについて考えるため 強度が偽造されることなく作られた場合に分譲する正当な値段…A 強度が偽造されたマンションを実際に購入した値段(分譲価格)…B そのマンション周辺でその物件に類似する物件の相場値段…Cとします。 もし「A=B」だったとしたら、その偽造をして浮いた金額は施工会社の懐に入った訳ですから住民は「被害者」と言えるでしょう。しかし、「A>B」だったなら、その物件を買った人は被害者なのでしょうか。つまり、施工主は確かに偽造をした。しかし、その分値段を下げたとしたら(C>B)、施工会社はその差額で儲けていません。ただ(善悪は別にして)他所より安くて広い物件を造って提供しただけです。そして住民は、その物件の売り文句に飛びついて「安いお得なマンションを買った」と喜んだ訳です。
私がマンションを買った時は、様々な会社のマンションと比較しました。設備とかだけではなく、その分譲価格をもです。この価格が妥当なのかはやはり気になりました。しかし最近の偽造物件が、報道されているように、より広くより安く相場からかけ離れた物件となっていたのだとしたら、それは私に言わせれば「マンションを100均ショップで購入したようなもの」だと思います。100均ショップに何を求めているんですか。「安かろう悪かろう」が100均ショップじゃないんですか。品質を求める方が間違えているんじゃないですか。それを判って購入したんじゃないの?ってなもんです。 私にはそんな大金を払って100均ショップで買い物をする度胸はありませんでしたし、これからもそんな冒険をしたいとは思いません。
多少は偽造で浮いた金額から施工会社が利益をかすめ取ったとしても、それはどの会社でもどの物件でも多少はされていることでしょう。姉歯だけが注目されていますが、ダム建設でも使用したセメント量の偽装はかなり古くから問題になっていますし、どの建物でも程度の差はあれ偽造、手抜きは普通にあることだと思います。そうであれば、乱暴に言って施工会社は儲けていません。そして姉歯も儲けていない。だとしたら、少なくとも「広くて安い」マンションを買った住民は被害者ではなく「一番得をした」人たちなんですよね。ま、寓話「蟻とキリギリス」のキリギリスだったわけですけれども。だからこそ、私はその人達に今ひとつ同情する気にならないのです。
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