The Green Hills of Earth
日本海側の方では大雪の降る可能性ありなんて言っていますけれど、私の住むところは見事な晴れ。日本海側にある実家に住んでいた頃は、それがとても理不尽に感じたものです。「なぜ自分たちは毎日暗いどんよりした低い雲や吹雪の中で生活しているのに、太平洋側(の雪の降らない地方)の人は毎日晴れを享受して居るんだろう」とね。でも、その雪の降らない地方に移り住んで「やったー」と思ったのは最初の数年でした。無い物ねだりなのかも知れませんが、寒い時には寒い、雪に閉じこめられて不便な思いをするからこそ春が待ち遠しい気持ちも一層高まるんですよね。ま、またそっちに住むようになったら「雪の降らないところが懐かしい。戻りたい」って言うのでしょうけれどね…
京都府宇治市の学習塾で小学6年の女児がアルバイト講師に刺殺された事件では、まだまだ「新たな事実発覚」みたいなのがあって、ワイドショーを騒がせていますが、簡単にまとめると
あくまでも「殺したことは許されることではない」と言うのは当然の前提ではありますが、それでも、まとめたことを見る限り、このアルバイト講師も被害者だったんじゃないのかなと思ってしまいます。 いつの時代でも子供とは「生意気」です。大人と言うことを意識し始める時でもありますし、中学受験などで競争を強いられて既に人生擦れ始めているなんて事もあるでしょうし、何より(人生経験のない分)遠慮がないのが子供の子供たるところでしょう。 アルバイト講師は多くの生徒やその親から教え方がうまいと思われていたようですし、まじめで「そんなことをする人には思えなかった」とも思われているようです。つまり嫌っていたのはこの女児一人と言う事みたいですね。 プロとして仕事をして居るんだから、嫌われないようにするべきだ(どうやって?)とか、嫌われたなら切り捨てて他の人に任せるなど、気にしないようにしてすれば良かったとか言えることは幾らでもあるでしょうけれど、このアルバイト講師はそれを真剣に受け止めて傷ついていたようです。 講師が1人の生徒に嫌われて授業を受けたくないと言われただけでそんなにも悩むものでしょうか。あり得ることかも知れませんが、それより子供の遠慮のない言動が講師を傷つけていたのではないでしょうか。勝手な憶測を書いて申し訳ないと思うのですが、私にはそんな風に思えてなりません。 そんな中で講師は試験監督からはずされてしまいます。どんな人でも「あの人があなたを嫌っているから、このグループから外れて」とは言いにくいでしょう。言いにくいのは言われたら傷つくと判っているからです。言われたとしたらすごいショックですよね。今まで友達だと思ってきたのに、実はそんなに嫌われていたのかとか、自分は不要だったんだなんて思ったりして落ち込んでしまうと思います。塾としては親の要望だからと受け入れたことでしょうけれど、それでこの講師が傷つくとは思わなかったのでしょう。仕事だから気持ちの整理くらいつけられるだろうと思うでしょうからね。でも、この講師は傷ついてしまったようです。キミには適正がないと切り捨てられたようなものです。たかが一人の女児のわがままのために自分の全部が否定されてしまったと思ったのではないでしょうか。 一方この女児だって、みんなに負けないように頑張って勉強をしたい。だからこの先生じゃ駄目と思ったのかも知れませんし、単に生理的に嫌と思っただけかも知れません。親にしても、折角塾に行っているんだから、少しでも身になって欲しいし、先生のおかげで授業に出ないなんて冗談じゃないと言う気持ちもあるでしょう。どれももっともな意見だと思います。特に受験戦争なんて言葉がある世界ですからね。少しでも勉強しやすい環境を求めて意見をするのは当然のことだと思います。 先にも書きましたように、何が悪いって「殺した事」が一番悪いんです。でも、この事件での被害者って本当は誰なんだろうと考えてしまいます。アルバイト講師の弱さもありますけれど、このアルバイト講師も受験戦争の戦渦に巻き込まれて誤爆してしまった被害者なのではないかと思う次第です。 また、「アルバイト講師が1年半前にこんな事件を起こしていました」などと得意気にマスコミははやし立てています。これって正しいことなのかな。要は「この男にはこんな前科があった。やはりな」と言う世論をかき立てようとしている訳でしょ。全く今回の事件と関係のない事で前科などをほじくり返すのは人権侵害とは言えないのでしょうか。犯罪を犯したらプライバシーも人権もありませんと言う感じでとても嫌な気持ちがします。
床屋には行ってきましたが…これは「lunatic's photo」で書いています。ご笑覧いただければ幸いです。 さ、体を温めるのに風呂に入ってきますかね… リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |