The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2005年11月21日(月) 被害への対応… / だ〜か〜ら〜 球蹴りなんだってば… / 似ている…

「地震に強い」が売り文句のマンションなどが、実は震度5程度の地震でも倒壊のおそれがあるというニュースが話題になっています。

そのマンションを買った人、ホテルを利用した人を不安に陥れただけではなく、その建物周辺の住民にも不安は広がる訳で、この設計事務所のやったことの罪は重いでしょう。また、強度計算を確認する機能が民間に移って、いわゆるお役所仕事よりチェックが甘くなっていたのであっては、これまた立つ瀬がないですよね。効率を重視してチェックが甘くなるなら、民間に任せるべきではないのでしょう。

今回一番気になるのは、そう言う「たられば」の話ではなく、今現在とこれからをどうするのかと言うことなんですよね。「倒壊する前に事が明るみに出て良かった」と言う意見もありますが、今この瞬間に千葉に大地震が来る可能性もある訳ですから、住民の方の避難を促進するのも当然ですし、周辺住民への対応なども必要となることでしょう。その辺りの対応とともに、私が痛感するのは、こういう事件でマスコミは自社の視聴率なり販売部数だけが気になるのか、無責任に会社や被害者を取材し不安をあおり、責任を追及して正義の味方面をしているのですが、先にも書きましたように、今何よりも選考しなければならないのは、「責任者の謝罪」ではなく「早急な対応」であることはちょっと落ち着いて考えれば誰の目にも明らかなことでしょう。まぁ百歩譲って、その「対応」をするのは加害企業の仕事で、マスコミは事実を報道するのが仕事であるというならその通りですが、しかし、事実を知らせる以外に、むやみに被害者をあおる必要はないのではないかと思う次第です。

先の福知山線での列車事故でもそうでしたが、被害者に「どう思われますか?」と聞けばほとんどの意見は「許せない」「憤りを感じる」となるでしょう。そんなの当たり前です。小さな企業ではないでしょうから社長は矢面に立って謝罪をして、その下でその対応に当たるプロジェクトを作るというのが理想なのでしょうけれど、事故を起こした企業がどんな行動を起こしても、被害者やマスコミは穴を見つけて文句を言うでしょう。最後には「この悲しみは〜」と感情論になってしまったりします。加害企業はその立場上絶対に謝罪をする以外の事はできません。被害者が感情論でヒステリーを起こしていても、「そんなのはうちには関係ない」とは言えず、ただ「申し訳ありません」と言うしかないのです。また、その損害賠償も被害者対加害者が直接交渉をしたら正しい交渉になるか甚だ疑問ですね。

私は常々「被害対応プロジェクト」という仕事こそ、アウトソーシングをするべきなのではないかと思っています。
そう、「アウトソーシングとは」というキーワードで検索してみれば分かると思いますが、多くのアウトソーシングを請け負う企業は「アウトソーシングとは業務の外部委託(丸投げ)というだけではなく、専門知識をもった会社、人材を使ったコンサルティングなども行う」とうたっています。つまりその業務を専門家に任せることで、より効率的に、より良い仕事をしましょうと言う事ですね。
先に書きましたように、マスコミは常に「企業の責任は?」とすぐ結論に飛びついた事を野次馬のように質問します。そして事故を起こした側の企業は開き直ることすら許されない立場から、毎度同じように「すみません」と深々頭を下げるだけしかできない状況が続きます。水面下でも「事故を起こした」という事が正しい判断を奪う場面もあるでしょうし、良かれと思って出した提案も、野次馬や被害者には偏見を持って辛い点数で迎えられます。もし、ここで第三者にアウトソーシングすることができれば加害者へも被害者へも意見を言える立場で調停ができるのではないでしょうか。また、そう言う仕事を専門にすることで事故への早期の提案、対応ができる訳で、私はこういう企業ができて認知されるべきじゃないかなぁと思うんですよ。


だ〜か〜ら〜 球蹴りなんだってば…

ジーコ監督は、先日行われたアンゴラ戦でのFWのふがいなさを見て「俺をなめている」と憤慨しているそうです。(link)

リンクがとぎれた時のために、簡単に着物部分を引用させてもらうと
「シュートを打つとき、どうしても彼らは焦ってしまう。ボールではなく、ゴールを見てシュートを打てと何度言い聞かせたかわからない」とあきれ顔なのだ。」

と言うことです。全く同じ意見ですよ。私はそれをサッカーと呼ばず、「球蹴り」と称しているだけです。何かの娯楽番組で、ふたり一組になって球をパス試合ながらコースを渡りきると言うゲームがあったのですが、素人が失敗するならともかく、J1の選手が次々と失敗する様を見て、そしてそれをヘラヘラ笑っている様を見て「ああ、こいつらはなめて居るんだなぁ」と実感したものです。球を見なくてもきちんとパスされた球を足下に正確にトラップできる技術なんて基本中の基本でしょ。それすらできない素人集団にまともな「サッカー」ができるはず無いでしょう。ジーコ監督は監督就任からずっと基礎的な球を「確実にトラップすること」を「日本代表」選手に説いてきました。でも、その重要さを分かっているのは多くてもほんの一握りだったと言うことなんでしょうね。

BSなどで欧州のサッカーを見ていると惚れ惚れするのは…いや、惚れ惚れするというよりホッとするのは、そこに「プロ」の仕事を見ることができるからなんですね。日本の「球蹴り」のようにトラップしたボールがどこに行くか分からないなんて事はほとんど無いですし、球をいちいち見ず全体を見ているので、見事な連係プレイが次々と繰り出されて「これぞ素人にはまねのできないプロの技」というものが見られます。でも、正直日本のサッカーって「あ、これ位なら誰でもできるでしょ。」みたいな感じですもの。←実際には天と地くらいの差があるとしてもね。
サポーターと称する人たちは、相対的な目で「うまい」「へた」を論じているのでしょうね。それとも無い物ねだりをしても仕方ないと割り切っているのでしょうか。私はサポーターではないので、はっきりと「トラップもできない素人の集団がやる試合はサッカーではなく球蹴りだ!」と断言します。どうか、多くの人が将来を見据えてもっと選手を「叱咤」激励してやるべきではないかと思います。


似ている…

黒田清子さんの口とスマイルバッチの口…


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010