The Green Hills of Earth
2005年10月04日(火) |
日本で最も美しい村連合 |
全国7箇所の町村がフランスの「最も美しい村運動」を手本に「日本で最も美しい村連合」を設立したのだそうです。 参加するのは、北海道の美瑛町(丘の街)、赤井川村(カルデラ盆地)、山形県の大蔵村棚田)、長野県の大鹿村(農村歌舞伎)、岐阜県の白川村(合掌造り)、徳島県の上勝町(棚田)、熊本県南小国町(阿蘇山六の草原)となっています。 連合としては「人口1万人以下/人口密度1平方キロ辺り50人以下/地域資源があること」などを条件に参加自治体を募っていくのだそうです。
日本のきれいな景観を残そうという措置は本来国が本腰を入れてやるべきことではないかと思うのです。ところが国の機関であるお役所などは、お金儲けが大切なのかそう言うところにはいたって消極的です。そういう意味で出来るところができることからはじめるというのはとても良い事だと思います。ただ、こういう事に参加をすると「観光客が来るから、きれいにしなくては」と展望台を作ったり道を舗装したり休憩施設を作ったりするような愚行を繰り返してきました。言葉は悪いかもしれませんが、人口密度50人未満と言う所に観光客は 都会を求めていくのではなく、田舎を求めていくのです。中には山の頂上にまでパンプスでいけることを求める阿呆もいますが、そういうのは問題外と切り捨てて、できるだけ何もいじらない素のその土地のよさを維持する「勇気」をもって参加して欲しいと切に願います。
美瑛などは、私が初めて行った頃はまだそんなに人もいなかったのですが、いつの間にか有名な観光地になっていて、風景を見に行くというよりは観光客を眺めに行くような場所になってしまいましたので、私は最後の方では殆ど寄り付かない場所になってしまいました。余り観光客のいない美馬牛の裏側とかそんなところには写真を撮りに行きますけれどね。 そんな街になった美瑛ですが、その丘は観光客のものではなく農作物の畑である訳で、その丘の美しさは観光客の数に左右されません。それが美瑛の良い所でもあるのでしょうね。 願わくば、他の街もそのような状況で居て欲しいと思います。折角「美しい村」として登録したのに、登録したが為に汚い俗物になってしまうのは本当に悲しいですからね。 これからの活躍に期待したいと思います。
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