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2005年03月10日(木) 整骨と整備

今日は、無理矢理ですが整骨院へ行ってきたおかげでかなり体が軽くなりました。
その勢いでレンタルビデオへも行ってくることができました。

私の行く整骨院の先生は自転車が好きで、結構そちらの話題になるんです。私も何十年か前の学生時代には同級生に自転車の国体選手が居たこともあって、無理矢理自転車部に入れられ自分で自転車をくみ上げたりもしていたので、まぁ私の知識は化石の知識なんですけれど、何とか話は見えるので会話を楽しませて貰って居るんです。
で、今日そこからある物をお借りしてきました。

コッターレス抜き


なんだかお分かりになりますか?
これ、「コッターレス抜き」という特殊工具で、自転車のクランク(ペダルがついている棒)を抜き取る工具なんです。

クランクはクランクの穴を車台から伸びた棒に通して固定しています。この棒が奥に行くほど幅が広くなっており(四角錐状になっている)、ここにクランクをたたき込んで固定しているので、専用の工具がないと簡単には外れないのです(分かる人にしか分かりませんが、自動車のハンドルと同じような物です)。
このコッターレス抜きは、クランクの穴につけられたネジ山を噛んで自身を固定する前部と(上の写真の下半分)、固定された後に前部の後ろ側につけられたネジ山によって前へせり出していき、車体の「棒」を押しやることでクランクを手前に引っ張り抜き取る後部によって構成されています。

まず、クランクの回転軸についているキャップを取り、軸を固定しているナットを取り外し、このコッターレス抜きをクランクの回転軸にねじ込みます。

コッターレス抜きを装着した図


前部が固定された後、後部を回していくと、後部がネジによって押し込まれるのですが、そこに棒があるため、結果としてクランクが手前に外れてくると言う仕掛けです。

クランクが外れた図


これがあると、本当簡単に取れてしまうんですよねぇ。

写真の自転車は私の「台湾BROMPTON」なんですが、実はこの自転車、折りたたむ時や駐輪する時にはクランクのすぐ後ろから後輪を支えるフレームがクランク部分を中心に下に向かって回転し、反転するんです。二枚目の写真を見てくだされば分かると思いますが、前輪のすぐ後ろに後輪があるでしょ。載る時はサドルを高く持ち上げると、クランクの部分が中心になって回転し元の形に戻るんです。2枚目の写真でタイヤのしたに小さな車輪がついているのが分かるでしょうか、これは折りたたんだ状態で移動させる為のタイヤ(純正のタイヤは小さいので、ローラースケートのタイヤを取り付けています)ですが、そこから伸びている細い棒は、走行時には荷台になる部分です。
実は、何度か走っている内に、この後輪部分を支えるフレームの回転軸のネジがゆるんできてガタガタになっていたのです。で、それを締め付けたいのですが、スプロケットとフレームの間がかなり狭く、私の持っているレンチではその隙間に入りません。ネットを検索すると「東急ハンズで売っている○△※というレンチなら少し削ってやるだけでその隙間にねじ込める」らしいのです。で、東急ハンズも以降と思えばいけない距離ではないのですけれど、何となく気乗りしないまま、数ヶ月放って置いたのですが、今回コッターレス抜きを借りたことで、クランクとそれに付属したスプロケットを外すことができ、なんの苦労もなく整備をすることができました。BROMPTONに乗るならコッターレス抜きは1つ所有していた方が良いのかもしれません。


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