The Green Hills of Earth
2004年11月06日(土) |
模様替え / 残酷とは |
オークションでリビングにあった大物を処分しました。
うちのリビングは購入時のオプションでリビング+洋室をひとつにまとめてリビングにしたので、細長い大体17畳の部屋になっています。が、そこに音楽を聴くためのステレオ装置やテレビが場所をとって、その半分以上の場所を占領し、食卓や私のパソコンなどはとても狭い場所に押し込められています。 ここに越してきてから、ずっと同じテーブルカバーをしていたのですが、いい加減汚くなったのでそれを捨てて、折角の木製テーブルですから、その木目を生かした透明なカバーでも買おうと思って、まずそのカバーを捨てたのです。そしたら中から透明なビニールカバーが出てきました。あ、そうそう、このカバーを買った時にそんなに高い物ではないから頻繁に買い換えてやろう、でも最後は透明なのがいいかなとか思って透明ビニールも買っていたんですねぇ。そんな事もすっかり忘れていました。
兎に角、今まで壁の一角の半分以上を占有していたものがなくなりすっきりしましたので、食卓も心機一転模様替え。といいつつ、以前の食卓がどんなだったか知っている人は殆どいらっしゃらないでしょうから、どれだけ変わったか比較にはならないでしょうけれど、兎に角変わったんです。模様替えもいいものですね。
書くか書かないか悩みました。が、書いてみることにします。
イラクで日本人が首を切られて殺されました。その映像がインターネットを通じて配信されていて、それを見た人が「残酷だ」「気分が悪くなった」と感想を書いているようです。そして「テロは許されるべきではない」とも。
私もその映像をみました。どのような状況だったのかは気分が悪くなるだけで、ここの本題でもありませんので省略いたしますが、残酷だとも思いましたし、衝撃的でもありました。 しかし、これを見て「テロは許されるべきではない」という結論には至りませんでした。 確かに今回日本人を殺したのは、テロリストの仕業という事になっています。しかし、テロはなぜ起こるのでしょう。テロとは、対立する相手と同等の兵力や財力がなく、戦争と言うケンカをできない国や部族が、それでも自分の正義を貫くための手段である訳です。今回の場合で言えば、アメリカやイギリスや日本が「正義」と言いイラクを「悪」と決め付け一方的な戦争を仕掛けた訳ですが、イラクにはイラクの正義がある訳です。特にキリスト教であるアメリカやイギリスの正義がイスラム教の正義と合致する訳ではないのに、それを押し付けようとする所に無理があるという事が全く無視されています。 また、今回の戦争の大義名分ではイラクのミサイルだの細菌兵器だの様々な事が言われていましたが、そのどれもが結局はこじつけであり、実際には第一にブッシュ一族の利権も絡む米石油メジャーの利益の確保。つまりイラクがアメリカ以外に与えた石油の利権をアメリカの手に奪取するための侵略戦争であり、第二に古くなったアメリカ軍隊の兵器の償却と劣化ウラン弾などの国外廃棄が目的であったと言える訳です。 何も関係のない人を巻き込むという事でテロは許せないと言いますが、戦争とは全て民間人を巻き込むものではなかったでしょうか。本来の平和的な解決とはテロを起こさずとも解決できる事を言うのではないでしょうか。しかし、実際にはそんな事は不可能に近いのです。エルサレムは誰のものか。それだけでも絶対に解決しない問題ですからね。 今回の侵略戦争で、アメリカ軍はイラクを空爆しました。その空爆で逃げ惑う人をアメリカの軍人は見たでしょうか。多分見てはいないでしょう。高空から機械で照準を合わせてスイッチを押すだけ。はるか遠くの艦上からスイッチを押すだけです。痛みを覚えたでしょうか。いや、多分そんな事はないでしょう。巡航ミサイルや爆弾や、銃に撃たれて手足が千切れたり死んだりするのは、テロで殺されるのと比べてどちらが残酷でしょう。さらには劣化ウラン弾という長い間放射線を放出し続ける原爆と同等にたちの悪い物をあちこちにばら撒かれて、イラクの国民はどれだけ残酷な仕打ちを受けたのでしょうか。それともそれは戦争だから正当な行為でテロだけが悪いのでしょうか。
戦争反対。だけど、戦争はなくならない。そしてテロはテロをする方だけが一方的に悪いわけじゃない。テロをする方も悪いけど、テロをせざるを得ない状況を作る自称「正義の側」も悪い。なんで平和になれないのかといえば世界に宗教があるからで、でも宗教はなくすることができない。八方塞ですね。その中でテロ行為で殺された人だけを、残酷だと言ったり、テロ行為だけを許すまじと言うのはおかしいんじゃないのかと思うという事です。 書いていて支離滅裂と言うかまとまりがないというか、兎に角どうまとめていいのか良くわかりません。ですから、申し訳ないけど、これは十分な遂行もせず、書きなぐって終わりにさせていただきます。何か意見がいただけたら幸いです。
リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010
|