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2004年10月26日(火) 防災について考えてみました。 / それにしても…

新潟の地震がもし私の住むところで発生したら、生き延びる事はできるんだろうか…

そう考えてみました。今の家に引っ越してくる前は「とても心配」でした。どんな装備を持っていたとしても、住んでいる家自体が、普通に住んでいる状態でさえ床が抜けそうで、壁がゆらゆらして、ちょっと大きな地震が来たら絶対に倒壊すると自信を持っていえる家でしたから。その地震で家とともに押しつぶされなかったら、そして、その後で火災などに巻き込まれさえしなければ、その後は何とか生き延びる自信はありました。それは、私の趣味の一つでキャンプ用品が充実しているからで、シュラフが8個、そのうちの二つは零下20度付近で使用する厳冬期用シュラフですし、2つは夏用の薄手のものですからどんな気候にも対応できるでしょう。そして、床に敷くThermARestは下が砂利敷きだろうと何だろうと快眠をもたらしてくれます。ランタンやストーブも十分な燃料とともにストックされていますし、テントも3シーズンのライペンと4シーズンのEureka!がありますので真冬の北海道に放り出されてもとりあえず数日なら生き延びられるでしょう。ただ、その時に問題だったのが「水」でした。ペットボトルで水を確保していても、それを持ち出すのは大変です。ペットボトルは「家が倒壊しない」事を前提にしなければなりません。それをどうするか考えてはいたのですが、先送りされて今に至っています。

そして今、今はどうかというと、鉄筋建ての集合住宅に移ったので多分大きな地震があっても倒壊はしないと思われます。マンションに各世帯用の水が確保されています。自衛隊も近くにあるし、市の広報では水源はかなりあるので水の心配は要らないのだそうです。
ただ、今回の地震を期に装備を確認してみたら、テント類は全て近くの賃貸倉庫にストックしていました。いざと言う時すぐそばにないのです。これじゃあ意味ないですよね。
車の中には常に封筒型シュラフがおいてあります。仕事で車中泊をすることが多いからです。一昨日倉庫へ行って小さい方のテントを一つとキャンプの調理用装備が入っているカバンを持ち出してきました。今後はこれを車の中に装備しておく予定です。

あと、引越し前から考えている携帯用浄水器をどうするか、それを考えています。他の人まで助けようというと大掛かりになってしまいますので、まず自分の安全を確保する。そう考えれば「スーパーデリオス」と言うマヨネーズの容器みたいな浄水器で十分かもしれません。値段も3千円台だし、コンパクトに収納できますから。数日なら風呂に入ることも我慢できるでしょう。飲み水と料理に使う水を確保できればいいと思えばこれを選択するのが正解かもしれません。
「シーガルフォー携帯浄水器ファーストニード(FirstNeed) DELUXE」と言うのも注目しています。シーガルフォーって言うのは台所用浄水器では結構有名になりましたよね。これは川でも風呂でも、兎に角水があるところにホースを突っ込んでポンピングすると浄水が出てくるという事で、大量の水を確保できます。また「MSR WATER-FILTER」というものもあります。MSRと言うのはキャンプ用品では結構有名なメーカーさんですし検討の余地あり。しかし、二つとも2万円前後と高いので躊躇しちゃうんですよ。果たしてどうするべきなんでしょうねぇ。
多分に、過剰な装備はいらないんです。そして必要になれば家の前の用水路の水や風呂の残り湯でご飯を炊いたりしてしまうものです。普段は「汚い」なんて思っていて、絶対にできないと思うことでも非常時にはできてしまいます。だからあんまり心配する事はないのかもしれませんが、でも、ちょっと用意をしておくだけでその心配がなくなるのであれば、できれば納得できるものを手に入れたいものですね。皆様におかれましても、一度考慮なされては如何でしょうか。なにはなくても水。水さえあれば生き延びる確率はとても高いんですよ。


それにしても…

新潟中越地震の被害地に群がるマスコミのひどさには参ります。

この地震で友達が亡くなったという幼児を捕まえて、「ねえ、お友達がいなくなっちゃった。どう?寂しい?」なんて聞くのは無神経この上ないんじゃないかなぁ。
何でこの親は驚いた顔をして愛想笑いをしているだけで、何でそのインタビュアというか無法者を殴り倒さないんだろうと歯がゆい思いを勝手にしていたんですけれどねぇ。

家が倒壊した人に「どんな気持ちですか?」って聞いて、どういう答えを期待しているんでしょう。「いやー、ぼろぼろになっていたからね。これで政府から援助があるだろうから、新築できるし、豪邸になるんじゃないの? うれしいよ。あー良かった」なんて答えですかね。多分そんなのは放送されないでしょ。「悲しかった」「なんだか判らない」そんな答えなら聞かなくても判るじゃないですか。
結果的に古い家が新築になるかもしれないけど、それを「なんだ、あいつら得してるじゃん」なんて思うのは、災害にあったこともなく、そういう人の気持ちを思いやれない想像力のない人だろうなと私は思う訳です。まぁ中にはそんなもの必要ないという人もいるでしょうけれど、自分が育った思い出や子供や祖先の思い出なんかも全部消えちゃうんですよ。金銭的には援助があって元に戻るのかもしれませんが、精神的にも全て元に戻るなんてありえない訳です。そんな未来の事でなくても、今まだ余震が続いて避難をしているこの時に「どうでしたか?」なんて聞けるその神経がねぇ…

更に、救援物資が不足して孤立している部落へヘリコプターを飛ばして、「○○の上空へ来ています。道路にはSOS 食料 オムツ 水 と書かれています」なんて報道をしているのもなんでしょうね。その音を聞いてそこに避難している人たちが期待を持って外に出てくると、「あ、今人が出てきました」なんてうれしそうに報道しているのを見ると本当腹立たしいです。ヘリなんだからローターの風を切る音等がかなり遠くまで聞こえるのは誰にでもわかるでしょうし、下の孤立して救援を待っている人が救援物資を待っているのはわかるはずですよ。そこにヘリで行ってその音に集まってくる人を撮影だけするなんて…動物園などで動物が動かないと音を立てたり物を投げたりして動かそうとする不届き物がたまにいますけれど、まさにそんな感じです。確かに自衛隊などが見落としていて報道関係者が見つけることもあるかもしれませんが、そんなのは屁理屈だなと思うのですよ。災害に見舞われている被害者を食い物にしないで欲しいと思います。
報道をするなら自分の目で見たことを報道して、被害者に迷惑をかけるのはやめなさいよ。
確かに現地に知人がいるわけでもない人には対岸の火だし、ある意味関係のないことなんですけれどね、でも、災害でも殺人や放火などの犯罪でもそうですが、被害者に迷惑のかかる報道は絶対にすかんです。何かの強制力がある訳でもない私としては、この場で「君たちを絶対に許さないぞ」と叫ぶだけで何にもできないのが寂しい限りですけれどね。

義援金の寄付と装って、金を騙し取ろうとする輩が出没しているそうです。どうしようもねー奴らだなと思うのですが、援助物資と称して穴の開いた服や首の取れた人形などゴミにしかならないものを送りつけてくる奴とどちらが悪質だろうと考えると、私は後者の方により悪質さを感じます。義援金詐欺の奴らは最初から悪い事をしようと思ってやっているのでしょうけれど、多分援助物資にゴミを送っている奴らは「うちではごみだけど、被災者にしたらこれでも宝物に違いない。自分達もこれでいい事をしたんだ」と思いつつやっていることなんじゃないかと思うのです。罪の意識がない分質が悪いんですよ。そこには本当に援助を待っている人がいます。全国から届く援助物資を振り分けるためにボランティアで働く人もいます。その人たちに余計な処理をさせているのに気付かない。ゴミの分別でも「自分ひとりたったこれくらいだから」と不燃物を可燃物に混ぜて捨ててしまうのと一緒で、皆が「自分ひとりこれくらい」をやっちゃうと全体ではとても一杯になること、「ちりも積もれば山」という事を理解しないのが罪悪感が薄くて質が悪い事だと思うのです。やはりね、ゴミの最終処理場での作業を全国民に義務付けるべきですよ。「自分ひとりのわがまま」がどれだけ迷惑かを身を持って知るべきなんです。


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