The Green Hills of Earth
新潟の地震がもし私の住むところで発生したら、生き延びる事はできるんだろうか…
新潟中越地震の被害地に群がるマスコミのひどさには参ります。 この地震で友達が亡くなったという幼児を捕まえて、「ねえ、お友達がいなくなっちゃった。どう?寂しい?」なんて聞くのは無神経この上ないんじゃないかなぁ。 何でこの親は驚いた顔をして愛想笑いをしているだけで、何でそのインタビュアというか無法者を殴り倒さないんだろうと歯がゆい思いを勝手にしていたんですけれどねぇ。 家が倒壊した人に「どんな気持ちですか?」って聞いて、どういう答えを期待しているんでしょう。「いやー、ぼろぼろになっていたからね。これで政府から援助があるだろうから、新築できるし、豪邸になるんじゃないの? うれしいよ。あー良かった」なんて答えですかね。多分そんなのは放送されないでしょ。「悲しかった」「なんだか判らない」そんな答えなら聞かなくても判るじゃないですか。 結果的に古い家が新築になるかもしれないけど、それを「なんだ、あいつら得してるじゃん」なんて思うのは、災害にあったこともなく、そういう人の気持ちを思いやれない想像力のない人だろうなと私は思う訳です。まぁ中にはそんなもの必要ないという人もいるでしょうけれど、自分が育った思い出や子供や祖先の思い出なんかも全部消えちゃうんですよ。金銭的には援助があって元に戻るのかもしれませんが、精神的にも全て元に戻るなんてありえない訳です。そんな未来の事でなくても、今まだ余震が続いて避難をしているこの時に「どうでしたか?」なんて聞けるその神経がねぇ… 更に、救援物資が不足して孤立している部落へヘリコプターを飛ばして、「○○の上空へ来ています。道路にはSOS 食料 オムツ 水 と書かれています」なんて報道をしているのもなんでしょうね。その音を聞いてそこに避難している人たちが期待を持って外に出てくると、「あ、今人が出てきました」なんてうれしそうに報道しているのを見ると本当腹立たしいです。ヘリなんだからローターの風を切る音等がかなり遠くまで聞こえるのは誰にでもわかるでしょうし、下の孤立して救援を待っている人が救援物資を待っているのはわかるはずですよ。そこにヘリで行ってその音に集まってくる人を撮影だけするなんて…動物園などで動物が動かないと音を立てたり物を投げたりして動かそうとする不届き物がたまにいますけれど、まさにそんな感じです。確かに自衛隊などが見落としていて報道関係者が見つけることもあるかもしれませんが、そんなのは屁理屈だなと思うのですよ。災害に見舞われている被害者を食い物にしないで欲しいと思います。 報道をするなら自分の目で見たことを報道して、被害者に迷惑をかけるのはやめなさいよ。 確かに現地に知人がいるわけでもない人には対岸の火だし、ある意味関係のないことなんですけれどね、でも、災害でも殺人や放火などの犯罪でもそうですが、被害者に迷惑のかかる報道は絶対にすかんです。何かの強制力がある訳でもない私としては、この場で「君たちを絶対に許さないぞ」と叫ぶだけで何にもできないのが寂しい限りですけれどね。 義援金の寄付と装って、金を騙し取ろうとする輩が出没しているそうです。どうしようもねー奴らだなと思うのですが、援助物資と称して穴の開いた服や首の取れた人形などゴミにしかならないものを送りつけてくる奴とどちらが悪質だろうと考えると、私は後者の方により悪質さを感じます。義援金詐欺の奴らは最初から悪い事をしようと思ってやっているのでしょうけれど、多分援助物資にゴミを送っている奴らは「うちではごみだけど、被災者にしたらこれでも宝物に違いない。自分達もこれでいい事をしたんだ」と思いつつやっていることなんじゃないかと思うのです。罪の意識がない分質が悪いんですよ。そこには本当に援助を待っている人がいます。全国から届く援助物資を振り分けるためにボランティアで働く人もいます。その人たちに余計な処理をさせているのに気付かない。ゴミの分別でも「自分ひとりたったこれくらいだから」と不燃物を可燃物に混ぜて捨ててしまうのと一緒で、皆が「自分ひとりこれくらい」をやっちゃうと全体ではとても一杯になること、「ちりも積もれば山」という事を理解しないのが罪悪感が薄くて質が悪い事だと思うのです。やはりね、ゴミの最終処理場での作業を全国民に義務付けるべきですよ。「自分ひとりのわがまま」がどれだけ迷惑かを身を持って知るべきなんです。 リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |