The Green Hills of Earth
2004年10月01日(金) |
まだ続く野球の事 / 素朴な疑問 |
連日野球の話で興味のない人にはごめんなさい。それにしてもこれだけ書くって事はやっぱり私は野球好きなんでしょうねぇ…
私が無責任に「ライブドアが仙台、楽天が新潟を拠点としてチーム作りをすれば、そのうち南九州、四国を拠点としたチームが参入を表明するのではないか」と9月25日「本拠地争い」で書いたのですけれど、元オリックス監督の石毛宏典が四国四県に24歳までのプロ選手を目指す若手だけのチームを作り年間90試合くらいをやる構想なんだそうです。そして四国の各県はプロ野球チームがないこともあり、とりあえず興味を示しているとのことですが、徳島ではファンクラブの会員も思ったように集まっていないような報道もありましたね。 単に野球をすれば客が入るわけではありません。石毛は一試合辺りの観客動員数を「800人」で試算しているとのことですが、まぁこれは妥当な線ですよね。あとはこれを「地域密着型」として地元自治体や企業などがどこまで協力していくかに成功がかかっているのではないかと思います。ただ、私としては、万年最下位でもいいから地元プロ野球チームを作って欲しいと思った次第です。よその球団みたいに一人に億単位の年棒なんて払えなくて良いんです。数千万円、それも低い方の金額でも「一軍で」「レギュラーで」試合ができるとなれば喜んで参加してくれる選手もいると思います。万年最下位でも、余程無様な試合をし続けなければ、相手チームの人気で客も入ることがあるでしょう。最初の内はそれでも良いんです。兎に角動かす事が大切。「自分達のプロ野球球団」というものがあるのはうれしいものでしょう。「プロになれなかったけどプロを夢見る人の土台を作る」と言う思想は良いと思いますが、もう一歩視野を広げれば、チームを一つ増やせばそれだけ選手が必要になるって事へ発展してほしかったですね。さぁさぁ、他の地域も重い腰を上げて、プロ野球参戦の方向で検討しましょうよ。
10万円の給料で生活していた人が、100万円の給料を貰うようになったら90万円を貯金できるかと言うとそんな事は殆どないですね。理論上の計算では何かで節約をしたり、収入が増えたらその差額は「余る」筈ですが残念ながら、多くの人はその差額で自分の生活を一変させるように思います。それまでの風呂なしトイレ共同4畳半のボロアパートから家賃50万円の一等地に建つ豪華賃貸マンションへ引っ越すもよし、ポルシェやフェラーリを買うもよし、夜の街で豪遊するもよし…兎に角今までできなかった事をやるんじゃないですかね。その10万円が100万円になったのが自分の努力の結果だとしたら尚更「俺が努力した結果、成功した結果だもんね」と思いますよね。そしてある時突然会社から「実は経営が苦しくなってきたので、給料を20万円にして欲しいんだけど、どう思う?」と聞かれたら、又は「会社経営が苦しくなってきた。みんなが頑張っているので今は君だけが給料突出しているんだけど、みんなで分け合って生き延びたいんだけど、どうかな?」と言われたらどう思うでしょう。「俺は一生懸命努力して、やっとこの地位を手に入れたんだ。他の奴は俺が食わしてやっているんだ。なんで俺がそんな惨めなところに戻らなければならないんだ?」そういうでしょうか。もし、そう言って、その会社を辞めて他の会社が拾ってくれるようであればそれはそれで良いかと思います。その人個人に技術なりがあって、会社が寄生していただけならそんな会社は潰れてしまっても仕方ないでしょう。しかし、転職できる会社がなかったらどうですか。同じ釜の飯を食べた同僚が給料も貰えず死んで行くのを「あいつの努力が足りなかったのさ」「君のみの不幸を呪うがいい」と見捨てますか。そうやっていれば、結局、その会社は潰れてしまう事になるのではないかと思いませんか? まぁ余りにもベタな話なのでお分かりだと思いますが、今の巨人はこの男と同じ事をしようとしていますね。利益分配に対して「弱小企業を救うというのは如何なものか。われわれは企業として参加している。弱小企業は淘汰されて然るべきだ」大体このような発言がオーナーの口から出たようです。 そして、プロ野球オーナー達の狸の皮算用では、チームを減らして巨人戦の利益を全てのチームが享受すると言う事だったと思いますが、巨人離れはテレビの視聴率に現れています。8月の8%台は「オリンピックとぶつかったから」と言い訳もできるかもしれませんが、9月もどうやら8%台だったようです。そりゃそうでしょう。あれだけ金をばら撒いて補強しておきながら3位のようですからね。ファンだってつまらないでしょう。「ぶざま」な試合しかしていない様に思えますよ(スポーツニュースでしか見ていないので、無責任ですけれど)。 確かに個々のチームはそれぞれが独立した企業です。しかし、プロ野球という物自体の人気がなくなれば存在できないと言う事をこのオーナーは分かっているのでしょうか。そりゃ自分のチームだけが突出して利益を上げている訳ですから、それを他企業に分配しましょうって話が出たら、そんなのは冗談じゃないと思うでしょうね。しかし、本来一企業であるべきなのは日本野球機構であって、チームはそこに所属するもので、利益を考えるのは日本や旧機構であるべきではないでしょうか。利益を分配すると言う事は企業としては物凄く抵抗のあることでしょう。しかし、この視聴率が来年はどれくらいになるのでしょうか。もう少し全体を見据える能力のある人がオーナーになったほうが良いように思えますけれどねぇ…
「私はまず、その人の靴を見るの」 こんな言葉をよく聞きます。どんな立派なブランド服を着ていても、靴がだらしない人はダメなんだそうで、おしゃれの基本は靴からだそうです。皆さん知っていました?そして、本当にそう思いましたか?それは雑誌などから得ただけの知識なんじゃないですか?
皆さんは靴に苦労したことがありますか。私は、足のサイズは26.5cmで、まぁ大きすぎると言う事はないでしょう。しかし甲高で5Eサイズなんです。分かる人はびっくりするでしょ。「アメリカの郵便配達員御用達だから丈夫」と謳っていたREGALの靴も、私が5Eとは知らずに標準タイプの靴を買ったら、ものの見事半年で小指が革を突き破ってしまいました。何が丈夫だよコノヤロー」と当時は思ったものでした。私の若かりし頃、私の足に合う靴は殆どありませんでした。ですからとても窮屈な思いをして半年ほど履いては壊すという繰り返しで、親にも「おまえの兄ちゃんはこれだけ大事に使うのに、なんでお前は壊してばかりなんだ」と怒られていたものでした。 上京して某デパートの靴売場でたまたま足のサイズを測ってもらって自分のサイズを知り、そこでいろいろ教えてもらいながら自分に合う靴を探して出会ったのがRedWingのブーツ(RW8875)でした。自分の足をきちんと包み込んでくれて歩きやすい。このブーツは14年履き続けました。本当はもっと履いていたかったのですが、残念ながら革の手入れが悪かったのか破れてしまって修復できなくなってしまったんです。他の靴では味わえない、長年はいた自分の足型にぴったり合う靴。この幸せを知っている人が、果たして先の台詞を言う人の中に何人いらっしゃるでしょう。 私は「美」とは「機能美」をもって「美」と成すと思っています。絵画など鑑賞目的ではない、衣食住遊に関する「もの」に関しては、機能の伴わない美など本当の美ではないと極論します。ブランド物のバッグだって、実際には他メーカーにはない縫製や素材の工夫があって、初めてそのブランド名が有名になるほどの信頼を得ている訳です。
「足元が汚い人はダメな人」そう言えるだけあなたは靴のありがたみを知っているのでしょうか。機能を伴った美しさを理解してその台詞を言っているのでしょうか。 ミーハーな形だけを論じる人にそんな事を言ってほしくないなぁ…靴に苦労した私は素直な気持ちでそう言いたいのです。
リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010
|