The Green Hills of Earth
2004年07月25日(日) |
学力 / 楽しいのかな? |
フジテレビの「'04FNS27時間テレビ 」で、サマージャンボバカを決める「FNS全国一斉期末テスト」を見ていました。
結構凄い大学を出ているみたいなのに、結構点を取れない人もいらっしゃるんですねぇ。 まぁ、局関係の人は、どんな成績であれ既に卒業してしまったあとだから良いんですけれど、女子プロとして参加していた加護と辻って現役の女子高生なんでしょ? いや、あの点数は「プロとして面白い答えを優先しました」と言うなら良いんですけれど、これが実力ならこれで進級したり卒業したりできる学校ってどんな学校?と不思議に思ってしまいます。
ま、そんなことを言ったって、私の出た高校も似たようなものでしたけどね。多くの生徒が卒業後就職するので、就職が内定したのに落第させる訳には行かないと、数学の試験などでは答えだけではなく、途中の式の一部でもあっていると無理やり点数をつけて合格点にしていました。ま、幸い私はそういうお世話にはならなくても何とか卒業はできましたが.... 私が勤めていた会社に入ってきた新入社員(どういう経緯で入ることができたのかは不明)は、「25+18は?」ってきくと、小学校の低学年が算数を習うときのように
25 +18 ---
と式を書いて計算していましたし、「25-18」なんて計算は出来ませんでした。それでも、甲子園にも出て名前を売っている私立高校をきちんと卒業しているんですよ。 別の子は、一応うちの会社はコンピュータソフトを作る会社ですから、それを教える訳ですが、「では割り算をして余りを求めるプログラムを作ってみよう」って話になって、やり方がわからないようでしたから「じゃあ、電卓を使って良いから、それでどうやってあまりを出すか考えてごらん」と言ったら「あのー、余りを求めるのはどのボタンですか?」と答えたり「1000円を私と君で拾ったとしよう。50%私が貰う。いくらくれる?」ときくと「1000円ですか?」「え?」「2000円?」「ええ!?」「5000円ですか?」「あのさ、山分けしようって言うのに、拾った金額より多く渡してどうする?」なんて人がいたんですよ。2人ともそれなりの高校を卒業しているんですよ。後者の子は私の同僚の近くに住んでいて、食事時にばったり会ったんですって。で、同僚は給料日前でお金がないので、「夕食を食い肉けど、金がないから割り勘でな」と言ったら「はい」って元気良く答えたんだそうですよ。ところがいざ店を出る段になって「ご馳走様です」と言って店を出て行ってしまったんですって。「だから割り勘って言ったでしょ」と言うと「はい、ご馳走様です」と答えが返ってくるだけ。割り勘の意味知らなかったみたいですね。 ま、こんな感じで高校を卒業した人もいるんですから、加護や辻はあれが本気だとしても特別に驚くに値しないんですね。自分の経験を思い出してみれば「うんうん、良くある程度だよ。驚くに値しないね」って感じでした。
フジテレビの「'04FNS27時間テレビ」終わったようですね。 私は、たまたま家でやる事があって、BGM代わりに流していたようなものですが、それでも先に書いた期末試験はちょっと楽しみに拝見しました。珍回答笑えますものね。 でも、そこでも全員の回答を全て見せるわけではないので、放送する側が与えようと意図する各回答者の印象と実際が違っていたりするのも違和感を感じたのですが、それがわざとらしい演出とは言え、SMAPのコンサートに中井を外して、文句を言う中井に「空気を読め。バカ」とか言いながら、中井が風呂に行っている間に中井の変わりに岡村をいれてコンサートをしたり、100kmマラソンをする加藤を阻害するような言動があったり....SMAPはそのあと中井を入れてコンサートをするという演出につながっているのは判りますが、フジテレビの「楽しくする」って言うのはこう言う事なのかなと、そこはかとなく疑問に思いました。 こういう番組の元祖である日本テレビ系の奴はあまりのわざとらしい演出で最初の1回か2回を見ただけで、それ以降ずっと見てはいないので今はどうなのか分からないのですが、少なくとも私が見ていた頃は、いかにベタな演出があろうとも出演する人に「バカ」と言ったり、だましたりと言う演出はしていなかったように思います。なんていうのかな。こういう番組を見て、子供は集団で個人をいじめることを是と考えるようになるんじゃないかな。「たったこれくらいで」と思う小さなことが子供に与える影響って凄く大きいと思うんですよ。 人を馬鹿にして優越感に浸る番組ってどうなんだろう。まぁ、先の「期末テスト」もその類ですけれど、あれは珍回答を笑うもので、私としてはその個人を馬鹿だと思ってバカにしている訳じゃないんですよね。だから、ちょっと毛色が違うと自分では判断しているんですけれど、兎に角、人の努力をバカにするとか、集団で個人をいじるって言うのはちょっと好きになれないと改めて感じました。どちらかと言うと見なければよかった。そういう感想が最後まで残りました。
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