The Green Hills of Earth
2004年06月20日(日) |
飼い犬に手を噛まれる / 対価は正当か? |
茨城県金砂郷町で、隣家の飼い犬に咬まれ5人が怪我をした事件がありました。 茨城県では県の条例で、大型犬は檻の中で飼うことを義務付けていたのに、この犬は庭にロープでつながれただけだったそうです。
15年位前、茨城県の某町に半年ほどではありますが転勤になったことがあります。社宅として指定されたアパートに引っ越して、家の周りを歩いて探索したら、空き地に一匹の犬が居たんです。かわいい犬じゃないの。とみていたら、その広い空き地の向こう側の草むらががさがさと揺れ、何百匹居るかも分からない物凄い数の野犬がこちらに向かって疾走してきたんです....椎名誠調に告白します。「私は見た。目の前の空き地をこちらに向かって疾走する数百匹の野犬の群れを....いや、時が経った今、勇気を出して告白しよう。目の前の空き地をこちらに向かってかけてくる数十匹の野犬の群れが居た。と」
でもね、本当に結構な数の犬が居たんですよ。一匹くらいが駆け寄ってくるならパニックになんかなりませんけれどね、あれだけの犬がこちらを一心に見つめて駆け寄ってくるのはとても怖いです。犬には好かれる自信ありますし、犬の顔は襲ってやろうというのではなく、遊び相手が来たという顔でしたけれど、好かれるにしても、あれだけの犬にじゃれ付かれたら体が持ちません。あわてて逃げましたとも。
茨城県には仕事柄あちこちの町に行っているのですが、大きな町、計画された学園都市などもありますが、田畑や砂丘などの間に民家が点在する農村の風景も多いですし、街のなかにも空き地が多いように見受けられます。そんな土地柄だから大型犬は檻に入れてと言う事になるんだと思います。でも、こんなに広いんだから檻なんてなくたってと思う人が居るってことなんでしょうね。または、犬は家族だから人を襲ったりしないとか、犬は家族だから檻に入れるなんてと思っている人もいるのでしょう。 犬はかわいい人にはかわいいですし、頭もいいかもしれませんが、それでも犬は動物で頭がいいといったって言葉を完全に理解する訳でも、人間の言う事に常に服従する事を約束するものでもありません。飼い主にとってはかわいい犬でも、第三者には怖い存在だったり、うるさい存在だったりする訳ですから、どうか飼い主の方は自分の気持ちが他の人にも当てはまるとはゆめゆめ思わないようにしてくださいね。 折角家族のようにかわいがってきたのに、無邪気に他人を噛んだとしたら、それこそ、噛まれた人も飼い主も「飼い犬に手を噛まれる」って事になっちゃうんですからね....あぁ、やっとタイトルに繋がった.....
トヨタ自動車の系列部品メーカー「デンソー」を定年退職している元社員が、自分が中心となって開発した燃料ポンプの発明対価として、デンソーを相手取って10億円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こしたそうです。 「会社は200億くらい儲けているのに、社員は報奨金など54万円しか貰っていないのはおかしい。技術者に対する会社の評価が日本では低いので一石を投じるという意気込みでの訴え」とのことですが、果たして如何なものでしょう。確かに社員としてみれば、自分の発明で何億ものお金が転がり込んでくるというのはうれしい限りですが、ちょっと身勝手すぎるように思えます。
この元社員がデンソーの社員でなければ、その発明に携わる事はなかったでしょうし、会社の業務として仕事をした結果の発明であれば、会社が利益を得る事には何の問題もないでしょう。業務の一環として業務時間の中で開発されたものを個人のものとして利益を主張する事には疑問を感じます。もし、発明を思いついて自分で会社を興して製品化したとしても、それがそれだけの利益を享受できたものだとは思えません。デンソーの社員でトヨタの車に使う部品だからそれだけ売れたと言う事を忘れているのではないでしょうか。 元社員又はその弁護士の意見では、200億の儲けに対する元社員が受け取るべき対価は26.6億円と言う事ですが、どこからそんな計算になるのでしょうね。私は、対価が全く不要だと言っているのではありません。54万よりは欲しいでしょうけれど、でも10億は吹っかけすぎでしょうと考えます。
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