The Green Hills of Earth
2004年06月13日(日) |
サッカーに対する思い / 修羅場にて |
スポーツジムでトレーニングの後、雑誌を見ながらマッサージ器で寛いでいました。 たまたま手に取った雑誌は「Number 6/10」号でした。 サッカー「EURO2004」に向けてフランス代表のティエリー・アンリへのインタビュー「これはもう一つのW杯なんだ」を興味深く読ませてもらいました。というのも、まぁ、昨日(今日未明)始まったEURO2004開幕戦を見て夜更かしして見ていたくらいサッカーが好きなのもありますが、その少し前のページに別の記事があって、その対比が面白かったんです。
まぁ興味をもたれた方は、Numberを買っていただくか、立ち読みをしていただければよろしいかと思いますが、ここ最近ブラジルと「世界一」を争うフランスが、このEURO2004でも安易に優勝候補?と見られそうなことに対して、自身の考えを答えるわけですが、その中で「自分が主役になる可能性」という事に対し「そういう発想はない。個人がいくらいいプレーをしてもチームが負けたら仕方がない」と個人よりチームの事を考えているという話があった訳です。そして、そのアンリへのインタビュー記事の少し前に書かれていたのは、元Jリーガーで、今度格闘技へデビューする一人のインタビューがあったのです。残念ながら、私は彼の存在を今まで知りませんでした。大変申し訳ない言い方ですが、どれだけ才能があったのか私には分かりませんが、少なくとも私に名前を知られるほどには有名ではなかった訳で、彼は「サッカーはどんなにがんばっても自分のせいじゃないのに負けることもある。負けても悔しいと感じない自分がいた。その点、格闘技は自分に責任が掛かってくる」という話をしていたんです。 元Jリーガーは、そのような思いを持っていたのですから、多分サッカー選手を続けていたとしても大成は出来なかったでしょう。格闘屋として実力が伴うのかどうか分かりませんが、その気持ちにおいては、そちらの方がむいているのでしょう。 アンリのインタビューだけを読むより、(大変失礼な言い方ではありますが)Jリーガーとしては大成できなかった人との気持ちの比較を見ることができ、その気持ちの差が実力の差に繋がるのだろうと思えた次第でした。
また、アンリはそこで語っています。「フランスが強いのは、選手層が厚いのと、指導方法が一貫しているからだ」と。 まだ、球蹴りに毛の生えた程度のサッカーしかできない日本に高望みをしたいファンの気持ちはある程度理解できます。が、現実問題として実践になればまともにトラップもできず、ボールキープもできない、シュートも枠に飛ばないなどの問題は選手層の薄さ、基礎訓練の軽視、戦術の迷走などに起因するのであるということから目をそらし、単に「今」勝つことだけを求めるファンを本当に「サッカーファン」といえるのか私は疑問に思っているのです。何年か前に野球で横浜ベイスターズが優勝を決めた年、それまで神奈川県民にさえ「横浜のファン?冗談じゃない!」といわれていたのに、その年に限って「ハマっ子だからね。横浜のファンに決まっているでしょ」という人が増えたあの年、あのファン。それと今の(一部)サッカーファンは重なって見えます。
長期の展望を考えたら「一貫した指導」というのが必要なのはダレが考えても明らかだと思うのです。監督が変わったらやり方も変わったではなく、一貫したヴィジョンに合う監督を招聘することも大切でしょうし、「今」しか見ずに「監督を交代させろ」などと、自分の視野の狭さ、ヴィジョンのなさを棚に上げて文句を言うような刹那的「自称」ファンの存在は最低だと改めて思ったのでした。(link) 日本のサッカーが真に強くなることを求めるのであれば、目先のことではなく、10年先の代表を思い、そこに向かって強化することを寛容できるファンであって欲しいと切に思います。
ジムで有酸素運動としてランニングマシンに乗って歩いていた時の事です。後ろから声を掛けられて振り向いたとたん、足元をすくわれてマシンの上で転倒してしまいました。後ろを振り向いたと思ったら、足が後ろに流れてしまい、手でバーを掴むなどして体を支える暇もなく完全に後ろを向く格好で倒れたのが幸いだったのでしょう、どこも強打することなく倒れることができました。 怪我はありませんでしたが、さすがに巨体でドスンと転んだものですから、かなり遠くの人までこちらを見ていますし、インストラクターのお姉さんも飛んできました。まぁ一番恥ずかしい状況ですよね。私、根っからの小心者なんですけれど、どうもここまで追い詰められると度胸は据わるようで、まぁしりもちをついた時点で「逆らわない方がいい」とベルトに掃き捨てられるのを待ち、床に転がってから辺りを見回して注目度を確認し、それから自分の体に異常がないことを確認した時点で、(この時にはインストラクタの方が「大丈夫ですか?」と声をかけてきているので「大丈夫」と答えて)立ち上がり、改めて異常がないことを確認して、周囲の人に「お騒がせしました」とにこやかに笑いながら、頭を下げてトレーニングに戻りました。
小心者なのは間違いないんですけど、図太いのも間違いないって事? 図太い小心者ってなんか想像できません....
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