常駐先の会社に提出するため、6ヶ月以内に撮影した証明写真を用意しなければならなくなった。しかし、仕事が忙しく、写真屋さんが開いているような時間にはとても帰れない。仕方なく街角のインスタント証明写真で撮影することに決めたのだが、ガンモが「それなら俺が撮ってやろうか?」と言う。何でも冷蔵庫に古いポラロイドのフィルムが長いこと入ったままになっているらしく、どうやらそれを消化してしまいたいらしい。私は「どんな写りになるのかわからないので遠慮しとくよ」と断った。
証明写真と言えば、大学の頃、写真部の仲間同志で学生証の写真を撮りっこしていたのを思い出した。もちろん、撮影後は自分で現像する。だから、証明写真と言えばモノクロというイメージをずっと持っていたのだが、カラーのサービス判プリントでも、サイズさえ合っていれば履歴書に貼り付けても良いということがわかったのは、ずっと後になってからのことだった。しかし、指定サイズにカットしたときに、顔が真中に来るように距離を調整するのはなかなか難しい。今思えば、大学のときのノウハウをちゃんとメモしておくべきだったと後悔している。
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