2003年05月25日(日)
(良かった〜!ホッとした〜!)〜東京2日目
「完売劇場」を見たかったが眠かったのでテレ朝を点けっぱなしにして寝る。
一応その時間内に目は覚めたけど何だかえらくシュールなのをしてたような…。
半分寝てる私の頭はそれを“面白い”と噛み砕けるまでには至らず。
気づけば終わっていた。
なんとなくNHKに替えたらオンバトチャンピオン大会の再放送をしていた。
ちょうどハリガネだった。
オンタイムで見た時には感じなかったことをその時に感じた。
半分寝てるから感じたのかもしれないけど。
それは
(…早。テンポが良いっていうよりチャカつき過ぎる。
ざらついてるようにも思えるなぁ。
こんな漫才してたんだぁ)
ということ。
そして再び夢の中へ。
目が覚めたら朝6時15分だった。
7時ごろご飯を食べ、9時頃二度寝。
ホテルから劇場が近いって良いなぁ。
10時半ごろ完全に目が覚めたので11時半ごろチェックアウト。
半蔵門付近は緑もあって良い感じだ。
ざわついてる新宿付近はあれはあれで面白いんだけど、早足&周囲シカトで歩かないといけないのがちょっといや。
開場まで時間があるのでマックに入る。
ハンバーガーセットを食べてたら横から
「何してんの、アンタは!」
と怒鳴り声。
声のほうを見ると5歳ぐらいの女の子がポテトの殆どを床に落としてしまってうなだれていた。
「大体ね、いつもママは言ってるでしょ!
落ち着きなさいって!
何でアンタはそんなに落ち着き無いのよ!
恥かしい。何歳になったのよ!
みーちゃんは静かに食べてるのに!」
と、ママの怒りは果てしない。
“みーちゃん”とは3歳ぐらいの妹。
この発言に力を得るとみーちゃんとやらは
「パパはぁ、良い子。
ママもぉ、良い子。
みーちゃんもぉ、良い子。
お姉ちゃんはぁ…」
とにやにやしながら言っていた。
まぁみーちゃんもお姉ちゃんも後姿しか見えなかったんで顔は想像だけど。
声は嘲笑を含んでいた。3歳ぐらいやのに。
性格はそないにママが言うほど良い子じゃなさそうやなぁ…とQOOを飲みながら思う。
何より
「落ち着きなさい!」
と怒り叫んでいる“ママ”は
(どんだけフリル好きなん?)
と思うほど全身ぶりぶりのPINK HOUSE。
(どんだけ畑耕すの?)
と思うぐらいカントリーチック。
コンクリートしかない東京で。
(あなたもちょっとは落ち着いたら?)
とマックシェイカーサラダを食べながら思ってたらクルトンを落とした。
ママの雷が飛んで来ないかとちょっとびくびくした(嘘)。
国立演芸場に着く。
外には今日の出演者を知らせる電光掲示板。
思ったより終演予定時間が遅い。
後半は見る時間が無いなと思い、残念だったけど後半はパスすることにした。
ハリガネは前座を入れて3組目。
「漫才・ハリガネロック」てぇのが良いじゃないのさ(江戸っ子口調)。
中に入る。
ロビーでは弁当を広げている年配の方々が。
演芸を長いこと愛してきてるという感じ。
こういう年の取り方をしたい。
劇場や演者と一緒に年を取りたい。
(良いではないか、良いではないか)
と嬉しくなってくる。
見るもの全てが新鮮だからというのもあるけど、このお客さん達とならじっくり楽しめそうと思ったから。
花形演芸会のパンフレットを見る。
ハリガネの宣材写真は3年ぐらい前のもので「真顔バージョン」。
この「破顔一笑バージョン」は何度か見たことあるけど真顔は初めて。
強張ってた。特に松口さんが。
破顔一笑バージョンは若手の劇場用だったのかな。
13時ちょっと過ぎに花形演芸会開演。
内容はレポートを作るからそちらを見てもらう予定だけど、ハリガネの時に取ってたメモの最後に私は
“ウケてた〜!おもしろかった〜!ホッとした〜!良かった〜!)
ときったない字で走り書きを思わずしていた。
これでこの日のハリガネがどんな感じだったかを判断して下さい。
そんな風にハリガネのネタでほっこり出来た私の心はお土産&食事のために訪れた東京駅で嵐が吹くことになる。
あまりの事態に笑けましたね。
ふらりと立ち寄った居酒屋風の定食屋。
入っても「いらっしゃいませ〜」を言わない店員達。
「生姜焼き定食を…」と頼んだら「かしこましました」も言わず無言で去る。
そして「お待たせしました」も言わずに、ドン!と盆を置く。
(オィッ!)と思いつつお味噌汁の蓋を開けると中途半端にぬるい。
冷奴は水が出過ぎて(…これは湯豆腐の水バージョン?)と思えるぐらい浸かり過ぎ。
生姜焼きの付け合わせは生野菜。
千切りキャベツとキュウリのスライスが2つにトマトが1つ。
(…生姜焼きは美味しいかもしれんし)
と思いつつ(期待はもう殆どしてないけど)生姜焼きを1枚取ったらその下から生姜焼きの汁に染まり切ったキュウリがふやけた姿でコンニチワをしていた。
そして肝心の生姜焼きは生姜の味が殆どしない…。
どんなワザや隠し味を使ったんだろうか。
嘘みたいな話だけどホントなんです。
千原Jr.風にいえば
「誇張ゼロやで。トゥルーラブですよ」。
千原靖史さん風にいえば
「ありえへん!どういうことやねん!」。
ハニワのような顔しながらロウ細工の方がマシとも思える定食を食べていたら店長らしき人がバイトの店員に注意を始めた。
その接客はなんだ、みたいな。
(良いぞ〜良いぞ〜)
と心中エールを送っていたけどこのバイトは強かった。
「偶にしかしないんだから良いじゃないですか!」
と堂々と主張。
「偶に」というのは「しょっちゅう」に限りなく近いニュアンスだろう、この場合。
はぁ〜、この店よぅ潰れんなぁ。
こんなんも雇うというのは店長に男気があるのかただのアホなのか。
消費税入れて900円近い生姜焼き定食。
2度と行くものか。
帰りのANAで見つけた面白いもの。
機内販売のカタログ。
何気なくぱらぱらめくっていたらけったいなものが目にとまった。
「小池太郎の商品探訪」
と名前がついてるそのページ。
なんでも
“自分で使ってみて絶対の自信を持った商品”
しか小池さんは仕入れないらしい。
そんな小池さんが自信を持ってANAの客に薦めるもの。
それは
>31個のエアークッションを組み合わせたドーム状の部屋。
>サイズは182cm×182cm×182cmのビッグサイズ。
>空気注入は31ヶ所。1個所につき5〜7分かかります
と、日本の住宅事情を無視しきっているすごいもの。
2時間〜3時間掛けてこしらえたものは、“自分で使ってみて”良さを知る小池さんによると
>お母さんの胎内ってこんな感じなのかなぁ
と思うような気持ち良さらしい。
そんでもって
>エアー入れるの大変だけど頑張って良かった!
という充実感まで得られるスグレモノらしい。
ちなみにお値段57000円。
小池さん、アンタは何者?
何者、といえば家城さんにそっくりだと噂に聞いていた「ゆらゆら帝国」のボーカル。
PVをもらったので見てみたら唖然とするぐらいうりふたつ。生き写し。
いるところにはいるんだなぁ…。