不公平な救世主

犯罪履歴数世代前千年先


2007年08月07日(火)

記憶は鮮明だ
あの光景も、空気の色さえも全部憶えている
君が存在し、「僕」が存在していた
確かな事実

だけどあの頃の時間はすべて黒い靄に包まれていて
動きがなくて
時空さえも歪んで
タールのような鈍さを纏っていた

感情を伴わない静止画の連続。

感傷も放棄した事実だけ残っている

だからきっと君の過去に羨望するんだ
しあわせな過去という存在に絶望的な無力感を感じるんだ

手に入らないものを求めている。
愚かしいのはわかっている。


いつか、自分をもう少し許せたら、
破壊衝動は止まるだろうか。


苦情