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2020年04月01日(水) |
パンデミック狂想曲第6楽章「深く静かに潜航せよ」 |
呪われた2020年も4月に入った。
クメールルージュのごとき「感染拒絶原理主義者」によって世界中の都市がポルポト政権下のカンボジアのような様相を見せている。 もはやこれは感染症によるパンデミックではなく、邪な思想教条による弾圧といったほうがよいだろう。 一部の「賢者」は大局的な観点からコロナウイルスとの共生を訴えているが、そのような良識ある「正論」に耳を貸す者は少ない。 人々はまるで熱に魘されるごときに「感染拒絶原理主義者」のプロパガンダに乗せられて夢遊病者のごとく、勧んで出口のない地獄に墜ちようとしている。 このような「大波」に飲まれてしまっては、いくら「正論」を説こうと改心する者はなく、逆に「感染拒絶原理主義者」に洗脳された狂犬の群れに襲われる危険性さえ出てきた。 その狂犬の先鋒であるマスコミは緊急事態宣言の早期実施を狂ったように促している。 しかし、このコロナ禍によって困窮した国民に充分な現金支給もなく、このまま都市閉鎖を実施したら事態は悪化の一途を辿るのは目に見えている。
この世にはコロナウイルスだけが重大な疾患ではない。 むしろこの偽装されたこの危機によって従来の医療行為が圧迫され、その結果被る犠牲のほうが甚大になることは想像に難くない。 ところが「感染拒絶原理主義者」共はこの世に恰もコロナウイルス以外の疾病が存在しなくなったかのごとき騒ぎ方をして、人心を欺く。 著名人がコロナで亡くなったとしても、それが本当にコロナが致命的な原因か、最終的には誰にもわかっていない。
「見えない脅威」に自分が知るだけでも2回、騙されてきた。 一つは2009年の新型インフルエンザ。 もうひとつは2011年の原発事故による放射性物質漏洩。 いずれも当時のマスコミは恰も日本が破滅するかの如き騒ぎ方をして人心を欺いた。 実際は甚大なる人的犠牲も起こらず、国の安定も保たれた。 そして今回のコロナ禍も同じく破滅的危機を煽っているが、そこに破滅的破局が科学的に立証できるような証拠はどこにもない。 中国から始まり、いまや欧米で爆発的な「感染」が騒がれているコロナ禍。 欧米人は恰も異教徒が攻めてきたの如きの恐怖でうろたえている。 指導者は国民に「戦争状態」だと宣布し、人々は経済活動を投げ捨て、ひたすら篭るしかなくなった。 それでも「医療崩壊」は進み、あらゆる公共施設が強制収容所のごとき病床で埋め尽くされる。 客観的に鑑みれば、こんなことは長くは続かない。遅かれ早かれ破綻する。 この期に及んでは、多少の犠牲は払ってもコロナウイルスとの共生という選択肢によって抗体を身につけたほうが長期的には正しい。 だが何度繰り返そうともそんな「良識」ある判断を誰も下そうとはせず、ひたすら「感染拒絶原理主義者」の言いなりのまま、それこそ本当の「破局」に突き進もうとしている。
日本もこのままでは遅かれ早かれ「緊急事態宣言」が為されるであろう。 人々はもう出歩くこともなく、いずれは公共交通機関もストップ。 それでも感染者は指数関数的に増え続ける。 そんなものは当然だ。 もう誰もが忘れかけている2009年の「破滅」の「は」の字も起こらなかった新型インフルエンザさえ国内だけでも累計900万人が罹った。 「感染=死」を煽動する「感染拒絶原理主義者」からすれば10万人ですら失禁レベルだ。 それが仮に11年前と同レベルの数に達したら全裸で走り回るくらいの狂気に狂奔するだろう。 50万人位「感染」すれば、もう「緊急事態宣言」では収まらないから6月ごろには「特別緊急事態宣言」、7月には「超特別緊急事態命令」とか出すのではないかな。 そうなるともはや医療どころか物流すら崩壊。 人が動けなくなる訳だから当然だ。 「感染=死=絶対悪」な訳だからね。 それに従うなら外出たらおしまいって事だ。 スーパー等も従業員が確保できず閉店。 生産者、物流担当者も仕事に行けないからモノ自体が入荷しなくなる。 だからたとえ店を開けたとしても、もう食料棚には何もない。 それでも感染者は増えるぞ。 900万人まではまだまだだ! 「感染拒絶原理主義者」にとっては感染さえ防げればあとはどうでもよいのだから、この時点でコロナ以外で犠牲になる人々のことなど知ったことではない。 これこそが「感染拒絶原理主義者」の常軌を逸した異常性なのだ。
7月、本来ならばオリンピックが開かれる日。 東京は40度近い猛暑に襲われる。 薬局にはやっとマスクが山と詰まれ売られるようになるが、誰も手にする者は居ない。 街には人影もなく、監視要員の警察官がうろうろするだけ。 7月に出された「超弩級特別大至急絶対必須非常事態宣言」によってもはや人々はどこにも移動できない。 ほぼ全ての店舗、サービス施設は閉鎖、鉄道も停止、バスもタクシーも走っていない。救急車すらも見当たらなくなった。 国はこの期に及んでも現金支給を渋り、国民は困窮し始める。 更に混乱に輪をかけたのが「感染拒絶原理主義者」が6月末に全国民に通達したエアコン禁止令。 「クーラーの室外機にコロナウイルスが増殖している!」 もはや真偽を確かめる術もない。 そういうお達しが出たら、もう従うしかないのだ。 なのでサウナのような家の中で皆息き絶え絶えにじっと動かず、耐えるしかない。 もはや食料を買いに行くにも、外出禁止なので出ることも出来ず(どのみちスーパー等開いていないので行くだけ無駄なのだが)、殆どの都民は飢えにも耐えねばならない。 この猛暑に水もない。頻繁に起こる停電、断水。 やむなく古い浴槽の水を啜るしかないから衛生状態も悪化。 危険を賭して病院にいっても「コロナ感染者以外お断り」の張り紙。 病院内は片っ端から検査してコロナ感染者を収容しているから、大して病状の重くない人まで詰め込み、満員電車並みの密度の中、次々に他の感染症で病に罹ってしまい、阿鼻叫喚の状態。 医療従事者も殆どがコロナその他の病原菌で院内感染し、もはや病院としての体を為さなくなった。 東京ビックサイトは臨時の病床として強制収容所化され、検査で引っかかった「感染者」を片っ端から放り込むものの、劣悪な環境下でまったく症状が出ない者まで別の感染症に冒されてしまう。 他の病院施設同様、コロナ禍がなかったら死ななくともよい健康な人々が虚しく命を次々に落としていく。 一方、検査を免れた人々はこの「地獄」を知っているから、もう病院や臨時検査所には近づかなくなった。 たとえ行ったところでワクチンも特効薬もないのだ。 逆に健常な身体をズタズタにされ一巻の終わり。 その結果、多くの人々は炎天下の中、熱中症などのコロナ以外の事故、病気で死んでいく。 セミの大合唱だけがいつもの夏。 やがてその蝉時雨が時折「この夏の人間達は気が狂うー狂う狂うー」と聞こえると幻聴に悩む者達が俳諧し始める。 「コロナは味覚、嗅覚に加え、聴覚にも影響するのだあ!」とまた「感染拒絶原理主義者」達が騒ぎ始める。 その狂気が狂人を生み出しているのにも気がつかずに・・・。
そんな7月中旬に突然、南海トラフが動いて海溝型巨大地震が列島を襲う。 東京でも震度5強。 まさに「弱り目に祟り目」。 得てして大災害はこんな時に重なったりするもの。 コロナ禍であらゆるインフラ、医療、流通が滞っている中の大地震により、もはや被災地救援も間々ならず。 同様のコロナ禍で混乱する諸外国からも救援は来ない。 東日本大震災を遥かに超える犠牲者が出るも、もはや「感染拒絶原理主義者」が支配する世界においてはコロナに「感染しない」事がこの世の全てだから地震による犠牲者など関知する対象ではない。 大津波が襲っている中でもニュースはひたすら「きょうのコロナ感染者は12万人増えて累計200万人突破しました!外へ出るなあ!家に居ろ!」と叫び続ける。 かくして戦時中の1944年東南海地震同様に、その存在すら無視されるだろう。 この混乱下では治安も悪化。 8月には都内ではもう我慢できない人々が暴動を起こし、食料集積場を襲う。 警察も自衛隊もどこかに逃亡し始め、誰もこの騒乱を止める手立てがない。 もうこの時点ではコロナなんてどうでもよい存在。 なぜならコロナで死ぬより、この混乱で死ぬ人間のほうが遥かに勝るからだ。 9月を待たずして、都内の大半は焼け野原。 南海トラフ大震災を含めていったいどれ位の犠牲者が出たか想像も付かぬ。 インフラを失い、制御を失った社会ではもう殆どの人々は生き残る事が出来ない。犠牲者は更に増えるだろう。 コロナ以外でね。 これが「感染拒絶原理主義者」達が齎す未来だ。 だが彼らは己の過ちを認める事はない。 教条主義とはそういうものだ。
この破滅から逃れるためには1にも2にも「感染拒絶原理主義者」のプロパガンダには乗らず、「深く静かに潜航」するしかない。 ありとあらゆる「コロナ感染情報」を遮断して、物理的にも都市を捨て、人里離れた山奥に単独身を潜める以外に生き残る手立てはないかも知れぬ。 それはコロナウイルス感染から逃げるのではなく、「感染拒絶原理主義者」による文明破壊からの避難である。 コロナウイルスとの共生以外に人々が生き残れる手立てがない事はもう論を待たない。 文明が瓦解する前にクメールルージュのような「感染拒絶原理主義者」を倒し、ウイルスとの共生を標榜する指導者が現れるまで「深く静かに潜航」せよ。
それが唯一、生き残れるたった一つの手段だ。
絶望皇太子
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