内向的恐妻家の日記
2003年12月17日(水) |
【無謀チャレンジ日記】シーズンオフの富士登山−後編 |
それでは、後編をどうぞ。
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富士山登山道の土砂よけの下で、今まさに凍死寸前となっている二人。
「これって、ウォークインより寒いかな。」
「絶対、寒いっすよ。だって、こっちはバナナで釘が打てますよ。」
「モービルのオイルも凍ってしまうかもな。」
「でももし、ここで帰れなかったら、次のシフトどうなるんでしょうね。」
「店長困るだろうな。。。」
絶望の状況でも次のバイトの事を考えてしまう二人。
そんな健気な二人に神様が味方したのでしょうか。ようやく、東から日光が差し込んできました。
『もしかして、これで助かったかも。』
未だ突き刺すような寒さは続いているのですが、日の光は二人に希望を与えました。
その後その希望にすがり、何とか二人は持ちこたえ、しばらくすると優しい暖かさが 戻ってきました。
この時の7合目で見た日の光で輝く駿河湾の美しさは、一生忘れない事でしょう。
「早く帰ろう。。。」
どちらからともなく誰かがつぶやき、二人は下山を始めました。
しかし、こんどは、、、
「暑い。。。。」
天気も回復し、太陽と私達の間に遮る物は何もありません。
極寒地獄の後には、こんどは灼熱地獄が待っておりました。
私達は、何とか亀のように7時間程かけて誰もいない駐車場に戻りました。
私は富士宮口から登っていたつもりだったのですが、そこで初めて 私達が登っていた登山道は、御殿場口だった事に気付きました。。。
どうりで中々頂上につかなかったはずです。
その後、車で自宅に戻ったのですが、中央高速を飛ばす車の中で、ヘビメタ先輩は 確実に、運転しながら寝てました。よく事故らなかったものです。
そして最後に、帰宅してふと見たニュース番組にて、愕然とした事実が発覚しました。
『今朝、富士山に初観雪。頂上にうっすら雪化粧。』
。。。寒かった筈です。
でももし、登山道を間違えてなかったりして、夜明けまでに頂上に 辿り着いていたとしたら、真面目に雪の中で凍えていたかもしれません。
まだ、7合目で助かったように思います。本気で神に感謝したい思いでした。
教訓:思い立っての登山はやめようね。
いまとなっては笑い話ですけどね。
終
# 最後は駆け足になってしまいましたね。。。 # 労力をかけた割には、全然報われていないような。。。 # また元に戻します。
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