内向的恐妻家の日記
「。。。やあ、久しぶりだね。」
「なんだい、そののんびりした挨拶は。急用だって言うから急いで着てやったのに。」
「まあ、落ち着けよ。君にとっても重要な話しだよ。」
「俺にとっても?、なんだい?」
「この日記の作者のこうが、またしても日記のネタが見つからなくって困っている そうなんだ。」
「なんだ、そんな事か。そんなの彼に任せとけよ。」
「そうもいかない。だって君も僕も、こうの人格の一部なんだよ。 それに僕たちは、彼の窮地を救う為に作られたキャラだしね。」
「。。。そうだったのか。。。それならば仕方がない。 彼に変わってネタを考えてやるか。。。」
「そうそう。」
「それにはまず、ネタも何も、彼の今日一日の行動はどんなだったんだい?」
「うん。ここにメモしてある。
11:00 起床,朝飯 12:00 子供と公園へ 15:00 昼飯 15:30 家族で近所のスーパーに買い物 19:00 夕食 24:00 カウントダウンとともに父の日のプレゼントもらう 25:00 妻と子供、就寝 以上。」
「う〜ん、つまらない一日だな。確かにネタに苦しむのもわからんでもない。」
「だろう。」
「でも、父の日のプレゼントをもらったのは、結構大きなイベントじゃないか。 これを日記に書けばいいじゃないか。」 「それで大丈夫なら苦労しないよ。 プレゼントをもらいました。感動しました。マル。 じゃ、読んでいる人も面白くも何ともないじゃないか。」 「いいんだよ、日記なんだから面白くなくても。 そんな事を気にしているから、そうやって悩むんだよ。」 「僕に言わないでくれよ。」
「しょうがないなぁ。じゃあ、昨日の日記に書いたみたいに、 自分の意見を書いてみるのはどうだ? 恋愛感についてとかさ。」 「だめだめ。昨日の内向的性格について書いた文章は1票も投票されず、 どうも不評のようなんだ。 そんな面白くもない主張を2日連続でかけないよ。」
「じゃあ、思い切ってエロエロ日記でも書いちゃいなよ。 アクセスアップのためにさ。。。」
「そんな体験っていつしたの?」
「いいんだよ。フィクションで。読者はわかりやしないって。」
「駄目だって。フィクションは絶対書かないって決めてんだから。」
「おまえな〜。そんな事ばっか言ってるから、日記のネタがみつからないんじゃないか。 ほんとにネタを探す気あんのか。」
「もちろんさ、だからこうして君を呼んだんじゃないか。」
「だいたい、作者も作者だ。以前、探偵事務所の実験日記書いて大いに不評だったのに、 またこうして実験日記を書くなんて、どうかしてる。」
「確かにそれは言えるな。でも、作者は某所で指摘されているように、 Mなんだから仕方が無いよ。」
「ああ、この掲示板か。 でも、作者の別人格である俺らが否定しておかないと、本当にそういう趣味があると思われてしまうぞ。」
「確かに。じゃあ言っておこう。この日記の作者こうは、いじめられるのは好きだけど、そういった趣味はありません!!」
「。。。フォローになってるのかそれ。」
「多分。」
「それよりも、こうやって俺たちが会話していたら、なんとか一日の日記としては 十分な量になったんじゃないか?」
「十分すぎるよ。ここまで付き合って読んでくれている人が暇人に思えるぐらい たっぷりと。」
「おまえな〜。読んでくれている人になんて失礼な言い方するんだ。ちゃんと謝れっ。」
「ごめんごめん。こんな文章でもちゃんと読んでくれている人がいるのは、 本当にありがたいよ。」
「そうそう。それじゃ、早くこの日記を終わらせるのが、読んでくれている人の為になるんだな。」
「うんっ。そろそろ終わりにしよう。」
「そうだな。ただ、このかけあい文章の元ネタは、横田順彌の小説って事だけは 言っておこう。」
「なんだ、実験日記とかなんとか言っていて、実はパクリなんだ。」
「彼は否定するだろうけどね。まあ、模倣している事には間違いない。」
「しょうがない、僕らから謝っておくか。」
「そうしよう。」
「ごめんなさい。」
「ごめんなさい。」
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