内向的恐妻家の日記
結婚する相手に求めるものとして、価値観の一致、というのを 求める独身の方って多いですよね。
価値観の一致といっても、別に一致していなくても困らない所と、 絶対に一致させておくべき所に、別れる事をご存知でしょうか。
例えば、金銭に対する価値観であれば、結婚生活の根底にかかわる事ですから、 一致させておくべき所でしょうし、趣味に対する価値観であれば、 まあ、別々に趣味を楽しんでも悪くはないでしょうから、他の価値観の一致に 比べれば、優先順位は下がるでしょう。
ただ、そんな中でも私が声を大にして言いたい価値観の一致事項があります。
それは、音楽に対する価値観の一致です。
今では音楽はもはや日常の一部と化し、誰しも好みの音楽で日常を過ごしたいと 思っている事でしょう。 従いまして、想像してもらえればわかると思いますが、クラシック好きのお婿さんと ハードロック好きなお嫁さんでは、うまくいきそうにないのが自明だと思われます。
そこで、わが家族の音楽に対する価値観ですが、
見事にばらばらです。
私は、どちらかというと音楽に気分の高揚と深い孤独を求め(割りとマニアックです)、 つれは、癒し系のポピュラー音楽を求めます。
それゆえ、私の好みの音楽がつれに受け入れる事はまずありません。
従いまして、リビングのオーディオセットで私の好みの音楽が流れる事はまずなく、 ひっそりと物置部屋のラジカセを使い、ヘッドホンで音楽を聴くはめになります。
こんな現状が許されてよいのでしょうか。いや良くない。(反語) (まあ、つれの好きな曲も、私は好きなんですけどね。。。)
というわけで、私は今日、つれに闘いを挑む事にしました。
「ねぇ〜、こうも好きな音楽をリビングで聴きたいんだけど。」
「え〜、こうの好きな曲はうるさい曲か暗い曲ばかりだからいや。」
ここまでは、予想された展開です。
「じゃあさ〜。そんな曲でもゆうたが聴きたがれば、聴いてもいいよね。」
「う〜ん、それならいいけど。でもどうやって、ゆうたが聴きたがっているかわかるの」
「そっちの曲をリビングで流しておいて、こうの方は物置部屋でこっちの音楽を流しておいて、 ゆうたがどっちの部屋に行くかで勝負しない?」
「うん、おもしろそうじゃん。やってみよっか。」
「勝負は、3回勝負ね。3曲好きな曲を選んでおいて。」
「わかった。」
ふふっ。私の仕掛けた罠にひっかかるつれ。
実はこれから私が用意する曲は、子供が夜寝たときに、子供を洗脳する為、 つれがパソコンにはまっている隙に聞かせていた曲ばかりです。
ふふふ、勝ったも同然です。
1回戦
つれ:オムニバス「SALA DA BOSSA」 こう:深田恭子「煌きの瞬間」
予想通り、つれは癒し系できました。ボサノヴァのアルバムです。 私は、やはり子供は男故、女性の声に弱いと思い、深田恭子を選択。 (何故、そんなCDを持っているかという質問は却下)
お互いのCDをかけ、勝負開始!!
子供を両方の部屋の真ん中におきます。
すぐさま、リビングの方に歩き出す子供。
「なに〜。。。。」
「よっし。」
子供は、ボサノヴァの癒し系を選んだようです。 2才にして、なんとマニアックな子供。。。
とりあえず、1回戦は私の負けです。
2回戦
つれ:キンキキッズ「永遠のBLOODS」 こう:ハロウィン「マスターオブリングス」
次につれは、100%自分の趣味のCDを持ってきました。 私は、リズム感たっぷりの洋楽を選択し、子供の気を引きこむ作戦に出ました。
結果は、、、、やっぱり私の負け。
子供は、つれに手なずけられているかのようです。。。
3回戦
この時点で私の負けなんですが、一応3回戦もやる事にしました。
つれ:スマップ「世界で一つだけの花」 こう:橘いずみ「バニラ」
やけくそになったこうは、知る人ぞ知る、橘いずみの中でも一番濃い曲を選択しました。 つれの選択した曲は、説明はいらないでしょう。私も好きです。
誰でもわかりそうな勝負の行方でしたが、何故か子供は、物置部屋へ。。。
3回戦にして、私の勝ちです。
ですが、勝負は私の負け。勝ち誇るつれ。
「一応、勝ったから、こうの曲は今まで通り、そっちの部屋で聴いてね。」
「。。。はい。」
しかし、子供の選択のセンスもさっぱり分かりません。。。 ボサノヴァ、キンキキッズ、橘いずみを選ぶ、こやつの音楽センスっていったい???
そんな事を頭の中で思いながら、いつものようにラジカセにヘッドホンをさしこみ、 スイッチを入れた私でした。。。
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