僕の声は届いていますか…?
MUTSU



 ■クリアスカイ■

澄み渡る空に気付く暇もなく潰しあう下等な生き物に
切れ間ない青は終わりの前触れさえきっとみせないだろう

怯えもせず決まりを破る遺伝子達は生き場をなくして
無残な歴史を繰り返すから

この腕はいつかその時君を守ることができるのだろうか

ノイズの中狂い始めた機械仕掛けの街に埋もれた
君の呼ぶ声は僕だけに聞き取れるから

その手は見える様に掲げたままで

壊れていくこの世界で迷わずまっていて
あの日決めた約束のあの丘で
降り注ぐ灰の雨に打たれて抱き合って
そう濡れたまま寄り添いながら眠ろう

悲しげに見下ろしている蒼い空の奥に隠された
わずかな望みは僕だけに読み取れるから

その手は見える様に掲げたままで

祝福の黒い鉛の天使に囲まれて口付けを交わそう

壊れていくこの世界で迷わず待っていて
二人決めた約束のあの場所で
灼熱のアスファルトに倒れて抱き合って
そう焼けたまま寄り添いながら眠ろう


                          byキリト


はじめてこの曲で泣いた。
はじめてこの曲の意味に気付いた。
はじめてキリトが、PIERROTが恐いと思った。
はじめて現実と空想がわからなくなった。これからもわからない。


2001年09月12日(水)
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