1日雑記

2001年06月24日(日) オチ

背景描写という概念を「理解」する。
僕は読み手としては好きでないことが多い。
特に後半は。
繰り返すいくつもの描写は展開を遅くし
クライマックスに水を差す。
が、序盤、こと、最初の描写において
背景を書かないことは…。
いかに読み手に「その空間」を与えることができるか。
更に言えばその空間を与えることができても
読み手に経験がなければ空間を受けることはできない。
TVに代表される疑似体験(経験)により
人は実体験(経験)が驚くほど少なくなった。
例えば森の中の描写があったとしよう。
多分、多くの人はその場面を頭で、
擬似空間「描き」、其処に居ることはできるだろう。
が、その場面に頭の中、
現実空間を「創り」、其処に居ることはできない。
美しい描写であるほど
その中に含まれるものは相乗的に多くなる。
一つの言葉からいくつものモノを産み
二つの言葉からさらに多くのモノを産む。
木々を描写すれば其処には匂いがあり
水を描写すれば其処には空がある。

…うわっ!なんか偉そうだ(笑)


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