背景描写という概念を「理解」する。 僕は読み手としては好きでないことが多い。 特に後半は。 繰り返すいくつもの描写は展開を遅くし クライマックスに水を差す。 が、序盤、こと、最初の描写において 背景を書かないことは…。 いかに読み手に「その空間」を与えることができるか。 更に言えばその空間を与えることができても 読み手に経験がなければ空間を受けることはできない。 TVに代表される疑似体験(経験)により 人は実体験(経験)が驚くほど少なくなった。 例えば森の中の描写があったとしよう。 多分、多くの人はその場面を頭で、 擬似空間「描き」、其処に居ることはできるだろう。 が、その場面に頭の中、 現実空間を「創り」、其処に居ることはできない。 美しい描写であるほど その中に含まれるものは相乗的に多くなる。 一つの言葉からいくつものモノを産み 二つの言葉からさらに多くのモノを産む。 木々を描写すれば其処には匂いがあり 水を描写すれば其処には空がある。
…うわっ!なんか偉そうだ(笑)
|