文学賞メッタ斬り!

 「文学賞メッタ斬り!」読了。あまりに素晴らしい表紙ですなあ。

 世の中に無数にある各文学賞について,賞と受賞作(と落選作)の価値を独断と偏見と妄想と地下情報とネタで語り尽くした対談です。対談しているのは大森望さんと豊崎由美さん。大森望さんのサイトはよく読んでいるのでなんとなくどんな作品を評価するかは予想が付きますが,豊崎由美さんはまさに暴走。ロクでもない作品を選んだり,いい作品を落としたりしている選考委員に対しては毒を吐きまくっています。舞城王太郎を「舞城くん」と呼ぶミーハーぶりも素晴らしいです。異様に情報量のある注釈と,巻末の各賞受賞作採点票もふくめて,あまりにオモシロすぎですが,今後の活動は大丈夫だろうか。工作員に注意してくだされ。
2004年04月02日(金)

ま2の本日記 / ま2